千葉県より南の沿岸部などに分布するべラの仲間で、単にベラやササノハベラと呼ばれることもある。岩礁や砂地が多いところに生息し、寒くなると砂にもぐって冬眠する。エビやカニなどの甲殻類のほか、ウニなども食べる。性転換をする魚として知られ、仔魚はすべて雌。成熟した雄を中心に縄張り・ハーレムを形成するが、繁殖後に雄が死んだり、いなくなってしまった場合、一番からだの大きな雌が雄になって縄張りをつくり繁殖を行う。白身で、塩焼きや煮つけなどにされる。