北海道以南の各地の浅い海の砂泥底に生息する。全長は雄40 cm、雌90 cmほどで、雌のほうが大きい。顎の力が大変強く、捕獲する際には注意が必要。春季にウナギ目共通のレプトケファルスと呼ばれる仔魚が沿岸域に出現し、甲殻類や魚類などを捕食しながら成長する。昼間は底質に潜り、夜になると泳ぎ出て獲物を探す。アナゴ類は身近な魚であるが、その一生については不明な点が多く、産卵された卵はまだ見つかっていない。江戸前天ぷら、寿司に用いられる代表的な種で、晩春から夏にかけてが旬。