全長40cmほどの大型のハトで、全身は光沢のある黒い羽毛で被われている。主に日本に分布し、本州中部以南の島に留鳥として、平地から山地の照葉樹林など、暗い林や薮に生息する。雑食性で、果実、花、ミミズなどを食べる。大木の樹枝上や樹洞内に、枝を組み合わせた浅い皿形で粗雑な巣を作る。産卵期は2~9月で、5~6月に多いといわれ、繁殖期にウッウー、ウッウーと太い声で鳴くためウシバトの別名がある。環境破壊などで生息数が減り、現在は国の天然記念物に指定されている。