馬の毛繕いの方法には、身震い、なめる、軽く噛む、かく、こすりつける、などがあるが、このほか乾いた砂地などで転げ回って背中をこする「砂浴び(ゴロウチ)」がある。これは皮膚や背中に付いている寄生虫などの虫を払うための行動だが、ストレス解消にも一役買っている。
おからとは、豆腐をつくる際、豆乳を絞った残りかす。 ビタミンB1、タンパク質、糖質などもあり栄養がある。 人間が直接食用にする他に、家畜の飼料にもなる。
馬は本来草食動物。野生の馬は一日に約11時間草を食べ、その量は10~20kg。馬の胃は少量しか収納できないシステムのため一度にたくさんのエサを食べられない。そのため、同じ量のエサをあげるにしても数回に分けてあげたほうがうまく消化でき、効率良く栄養を吸収できる。 野生の道産子の水分補給は、沢の水や雪で行い、1日20~30Lの水を飲む。
換毛(かんもう)と言い、被毛の抜け替わりのこと。 野生山にいる道産子は、夏毛(5月~6月)、冬毛(9月頃)に、馬小屋で飼われている道産子は、夏毛(4月~5月)、冬毛(10月頃)に毛が抜け変わる。 野生の道産子は厳しい寒さから身を守るために、暖かくなるまでは抜けない様。 野生の道産子は生え換わる際、木に擦りつけて自分の毛を落とす。
馬は群棲動物(ぐんせいどうぶつ:集団でくらす動物)なので、単独行動は苦手。馬群の中では落ち着いていても、1頭だけにするととたんに不安になってしまう。馬を飼育するには、こうした野生の本能に対する正しい理解と認識が必要で、馬とのコミュニケーションを改善することにも役立つ。 道子は仲間たちと離れて少し落ち着かない様子だったが、じきに慣れてきたようだ。