食材ノート

能登のはま塩

ラーメンの命ともいえる食材、それが塩。
スープの決め手となるのはもちろんの事、ダシ本来の旨味を引き立て、時に麺のコシをも左右する。
そんな最高の塩を求めてたどり着いたのが、石川県の能登で「揚浜式製塩法」によって作り出される「はま塩」。
400年以上の歴史があり、海塩の中では日本一高価で、普通の塩の約10倍!
加賀藩にも重宝され、京都の老舗料亭でも使われる最高級品。

塩づくり!

1.海水を汲む

能登半島の沖合は、暖流と寒流がぶつかり、プランクトンなどの栄養分が集まる。
そのため、海水にはミネラルが多く含まれ、まろやかで、うまい塩を作ることができる。
そんな海水を汲む。

2.海水を塩田に撒く

汲んだ海水を、400年続く伝統の打桶(おちょけ)を使って、塩田の隅々まで海水を撒く。
塩田の砂は、細かすぎず荒すぎない、適度な粒の大きさ。
砂に撒いた海水は、1日かけて乾燥すると、塩分だけが残り、白っぽく浮き上がる。

3.かん水づくり

塩のついた砂をかき集めて木箱に入れ、そこにさらに海水を流し込み、濃度の高い海水「かん水」を取り出す。
塩分濃度は海水のおよそ4倍。塩分が濃い程、海水の色は茶色っぽくなる。

4.釜で煮詰めて塩の完成!

できあがったかん水を今度は小屋の釜で煮詰める。
8時間程すると、塩とミネラルを多く含む液体「にがり」だけが残る。
塩を取り出し乾燥させて、塩が完成!
これが、400年間変わることなく、作り続けられてきた日本が世界に誇る塩!

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