全長1万km ロンドンから3000歩で日本へ帰れるか!?
 
 

カーナビ対決のゴールである、アビーロードにあるEMIスタジオでは、どこかで見たことがあるような4人の男達が、長瀬・太一・城島・松岡を迎えた。
 その見覚えがある男達とは、なんと、あの「ビートルズ」だった(もちろん、そっくりさん)。
 すると、その中のポール(らしき)が、リーダーにあるものを手渡した。それは、一見、ごく普通の新聞。しかし、よく見てみると、その新聞には、こう英語で書かれていたのだった。

「Back to Tokyo by 3000 steps」(3000歩で東京に帰りなさい)

 これを見た、長瀬・太一・城島・松岡の4人には、嫌な予感が。しかし、次の瞬間、この4人の嫌な予感は、確信に変わる。
 というのも、そのビートルズ達が、スーツケースとジャージをおもむろに運んできたのだ !! ということは、やっぱり…

 そして、この4人に追打ちをかける様に、カーナビ対決のゴールゲートの看板が、あのスタートゲートに早変わり !!

「3000歩でロンドンから帰れるか !?」

 そして、始まった「タイから3000歩で帰れるか !? 大実験」に続く、ロンドンからの「3000歩大実験」。4人は、アビーロード横断歩道前から、ロンドンの街にある、鉄道・地下鉄・ロンドンバスなどの様々な交通手段を使いながら、海を越えて、遠く離れた日本の首都・東京のとあるゴールを目指す。

 そのゴールとは… 1966年に、ビートルズが来日した際に、伝説のコンサートが行なわれた場所「日本武道館」。
 しかし、彼らに与えられた歩数は、たった3000歩。ちなみに、この3000歩とは、働くサラリーマン達の1日の平均歩数である。

 ロンドンから東京まで全長一万キロの3000歩の旅。はたして、長瀬・太一・城島・松岡の4人は、無事に帰ってくることができるのであろうか?

 カーナビ対決の後、3000歩の旅を今回も挑戦しなければならないことを知った4人のホテルへ帰る足取りは、明らかに重い。そして翌日、スタートに向かう4人の足取りは、前日よりも、さらに重い。

 しかし、無常にもスタートの時間となり、まず長瀬が、長い足を生かした1歩目を踏み出した。
 スタート直後、4人は、ビートルズのレコード「アビーロード」のジャケットと同じ場所で、同じポーズで記念撮影 !! これには、皆、かなり嬉しそう。
 そして、この後、4人が思い描いたそれぞれのルートで、まずはイギリス脱出を目的に、空港を目指す !!

 はたして、長瀬・太一・城島・松岡の中の誰が、日本の武道館に3000歩で帰ってくることができるのか !?

 松岡が前日考えた空港へ向かう交通手段は、‘地下鉄’。ロンドンの地下鉄は1863年に世界初の地下鉄として開通した歴史の古いもので、今では、全12路線、約250の駅がある、ロンドンの中心部を移動するには最も便利な交通手段。
 作戦の自信からか、松岡は足取りも軽く、地下鉄に乗るために、セント・ジョーンズ・ウッド駅に向かった。

 一方、他の3人は、早速歩数を確認。長瀬は、ここまで44歩。城島は、53歩。足の長さの違いが、すでに歩数の差となって出てきてしまっているのか?

 そして、残る太一の歩数は、なんと長瀬よりも20歩多い64歩。これには、太一、とっても切なそう…。

 長瀬と太一は、ここからロンドンバスに乗り空港を目指す。この二人が乗ろうとしているロンドンバスは、市内のほとんどの道をその路線としており、現在、その数は、約800路線にものぼる。つまり、このロンドンバスを上手く使えば、ロンドンの街で行けないところはない。

 地下鉄のセント・ジョーンズ・ウッド駅にたどり着いた松岡は、階段の段を飛ばして降りたり、スーツケースにまたがって進んだりして歩数をセーブ、ホームにて地下鉄の到着を待つ。

 一方、城島は翌日に備えて、大股で歩く練習や柔軟体操をしながら作戦を考えていた。それは、鉄道に乗り空港を目指すということ。この城島が選んだロンドンの鉄道は、市外中心部には駅がなく郊外まで行かないと利用することができないが、郊外からは、放射線状に伸びている鉄道路線を使い、目的地まで早く向かうことができる交通手段。

 バス停でロンドンバスの到着を待つ、長瀬と太一。ここから二人は、別々の路線で、それぞれの目的地に向かう。長瀬が乗る路線は、139番。太一が乗る路線は、189番。
 そして、先にやって来たのは長瀬の路線。長瀬は、ここからトラファルガー広場へ向かった。

 時間を争うわけではない今回の3000歩実験なのだが、先を越されるのはやっぱり悔しそうな太一の表情。

 だが、急がば回れ。というのも、今回のルート選びには、太一は絶対の自信を持っていたのだった。それは、実は太一も松岡と同様、前日の夜にしっかりと翌日の作戦を考えていたから。さらに、太一はロンドンの地図をかけ布団にするほどで、気合いもばっちり…。

 その頃、城島は、長瀬と松岡とは違うバス停からロンドンバスに乗り、カムデンロード駅に向かった。

 太一も長瀬に少し遅れてロンドンバスに乗りこみオックスフォードサーカス駅へ。
すると、バスに揺られている太一が、何かを発見。それは、139番という路線表示があるロンドンバス。ということは、このバスは長瀬が乗ったバスと同じ路線。そこで、このバスの中をすれ違い様に覗いてみると、そこには笑顔で手を振る長瀬の姿が!! しかし、この後すぐに、二人が乗ったバスは別々の方角へ。

 その頃、松岡は、地下鉄の車内で「えー次はグリーンパーク、次はグリーンパーク」と、日本ではおなじみの車内放送のマネをしながら、セント・ジョーンズ・ウッド駅から空港へ向かう路線が乗り入れているグリーンパーク駅へ。ロンドンの地下鉄には、車内放送がない事に気づいたこの松岡のいきなりのパフォーマンスに、地下鉄に乗る地元の乗客達は、半ば呆れ顔。

 そして、松岡はグリーンパーク駅に到着。すると、駅のエスカレーターで一際、陽気な集団に遭遇。それもそのはず、この日は、ロンドンっ子達がこよなく愛するサッカーの試合があったらしく、彼らは、そのサポーター達だった。

 一方、城島は、ロンドンバスを降りカムデンロード駅に向かう途中に、一軒のお店に立ち寄った。そして、城島が購入したのは…イギリスの国旗をあしらった、山高帽。お気に入りの帽子を見つけて、とっても嬉しそうな城島。

 その頃、太一もロンドンバスを降り、オックスフォードサーカス駅に到着。太一は、ここから地下鉄を利用して、ロンドンの南に位置する乗り継ぎの良いヴィクトリア駅に向かった。

 長瀬もロンドンバスを降り、ある場所へ。それは…テムズ川。

 長瀬がスタートの前日に考えた作戦は、ロンドンの街を横切るように流れるこのテムズ川を上手く利用すること。というのも、このテムズ川には、比較的、長距離を走る観光船が運行されており、それを上手く使えば距離を稼ぎながら空港へ向かうことができるのである。

 そこで、長瀬は、このテムズ川への行き方をロンドンの人に尋ねるために、英会話の本を読みながら練習をしていた。

 そして、いざ、実践!! 果たして、長瀬は、練習の成果を上手く発揮することができるのだろうか?

 長瀬は、勇気を出して一人の男性に声をかけた。しかし、前日の練習のように正確な文法を使った質問はできなかった…。だが、何とかコミュニケーションはとれたのか、相手の男性は、滑らかな英語で答えてくれた。

 その男性によると、「テムズ川に行くには、地下鉄でチャリングクロス駅からウエストミンスター駅まで向かい、テムズ川に出れば良い」とのこと。

 この回答に、長瀬。男性の表情と地図を指す指の動きから、彼の言おうとすることを読み取る。しかし、うなずいてはいたものの、果たして理解できたのか?

 その頃、城島はカムデンロード駅に到着し、エアポート行きのチケットを購入。そして、気になる歩数の方は…なんとすでに1020歩!! これには、城島、ビックリ。

 一方、松岡は、グリーンパーク駅で空港駅へ向かう路線であるピカデリー線が走るホームに到着寸前。すると、ホームには、すでに列車が!! そこで、松岡は、急いで列車に向かい、なんとか乗車。

 その頃、太一は、ビクトリア駅に到着。ここから、空港に向かう移動手段を探す。

 そこで、太一は、優しそうな二人組の男性に、「How to Airport?」と尋ねた。ちなみに、この日本語訳は「空港するにはどうすればいいですか?」と無茶苦茶な英語。

 だが、この二人には何とか通じた様で、「パディントンへ行けば、ヒースローエキスプレス(空港行きの列車)が出て いるよ。」との情報をゲット!!

 この二人の男性が教えてくれたヒースローエキスプレスは、パディントン駅とヒースロー空港を15分〜20分で結ぶ特急列車で、多くのビジネスマン達や観光客が利用している。

 そこで、太一は、このヒースローエキスプレスに乗るために、パディントン駅へ向かうことに。

 その頃、長瀬は、テムズ川に向かうために、チャリングクロス駅から地下鉄で、ウエストミンスターの駅へ向かう。ここまでの、長瀬の歩数は、313歩。

 一方、鉄道で空港に向かう城島は、ひと気のないカムデンロード駅のホームで一人、列車が来るのを待っていた。

 そのころ太一は、ちょっと変わった交通手段でパディントン駅へ向かっていた。その乗り物とは…なんと「人力車」。
 というのも太一は、ヴィクトリア駅前で、パディントン駅行きの交通手段を探している時に、この人力車を偶然発見していたのだった。人力車を引く男性と会話をしながら、パディントン駅を目指す太一。この人力車を引く男性の名前は、ジェフリーというらしい。そこで、太一も自己紹介。
 すると、突然、このジェフリーが、「知ってますよ」と日本語で話しかけてきた。一体、どういうことなのか?
 実は、このジェフリーは、日本に留学していたときに、テレビで太一を見たことがあったのだ。ジェフリーの流暢な日本語に、太一も感心。

 その頃、城島が乗る空港行きの国鉄ノースロンドン線が、ようやくホームに到着。後は、この列車が、城島を空港に連れて行ってくれるはず。
 この状況に城島は、「俺、相当ペース、速いんじゃないのかな。」と自分の旅の順調さに喜びを隠せないでいた。

 一方、松岡は地下鉄に揺られていた。だが、この地下鉄の揺れは、かなり激しく、松岡は、万歩計がこの揺れを歩数としてカウントしてしまうのではないかと心配。

 そのころ太一は、人力車を降り、バッキンガム宮殿の前に到着。ここまでの太一の歩数は、624歩。

 そして、長瀬は、ウエストミンスターの駅に到着し、ロンドンのシンボル「ビックベン」を見ていた。このとき、目の前にそびえるビックベンのあまりの荘厳さに、思わず長瀬、「いくら位するのだろう?」と素朴な感想。その後、ウエストミンスターの船着場に到着。船に乗るために、チケット売り場を探す。ここまでの長瀬の歩数は912歩。
 チケット売り場を探す長瀬に、一人の伝統服を着た男性が近寄ってきた。そこで、長瀬は、スーツケースにまたがり、この男性にチケット売り場まで引っ張ってもらうことに。そして、見事、チケット購入に成功!!

 一方、空港に向かう列車に乗っている城島は、心地よい列車の振動に揺られながらウトウトとしていた…。すると、その時!! 突然、体がビクっと動いてしまい、お気に入りの帽子が、後ろの席に飛んで行ってしまった…。これには、城島、恥ずかしさとバツの悪さに、苦笑い…。

 その頃、松岡は駅に到着し、下車。しかし、何か様子がおかしいので一人の男性に、ここは空港か?と確認してみる。すると、あっさり違うといわれてしまった。実はこのピカデリー線、途中の駅で2方向に分岐しており、それぞれの方向への列車が同じホームへやってくる。そして松岡が乗った列車は…。ヒースロー空港へ行く列車ではなく、途中の駅で分岐して別の方向へ向かう列車であった。乗り間違いに気がつく松岡。そこからはバスで空港を目指すことにする。
 気を取り直す松岡だが、遠い異国の地で、右も左も良く分からない。この時点で436歩。歩数を気にしながら慌てて戻ろうとするが、ここでも複雑なバスの路線はややこしい。人に聞いてようやくヒースロー空港へのバスの乗り場を知る事ができ、スーツケースを押しながら大股で走る松岡。探していた207番のバスに無事乗りこみ、ヒースロー空港へと向かった。

 さて、人力車を楽しんだ太一はというと、筋肉の限界に挑戦してセントジェームスパークを大股歩きで移動中。

 時を同じくして、長瀬はテムズ川の船に乗っていた。ただ、乗るときも足を地面につけないために、膝を抱えて乗る、という目的達成への執念を見せている。

 そして、城島は、鉄道の車内で奇抜なファッションのロンドンっ子に囲まれ、目のやり場に困惑。しかし、旅は道連れ。その近寄りがたい雰囲気のグループともコミュニケーションをとり始めた。そして、仲良くなったところで城島は下車。旅先での一期一会の出会いに、少し寂しさも。そんな城島、スロープをスーツケースにまたがって滑り降り、実に楽。

 船から下りた長瀬。重たいスーツケースを持って街を行くが、長瀬の行く手を阻むものが目の前に立ちはだかる。
 それは、なんと階段。細い路地の先には階段があったのだ。重い荷物を持っているとはいえ、より少ない歩数で日本へ帰るためには後戻りはできない。スーツケースを肩に背負い、階段を三段飛ばしでがんばって上りはじめる。しかし、運動神経抜群の長瀬でも、大股での階段上りと、重たいスーツケースを運ぶという作業を同時に行う離れ業は難しかった。
 スーツケースは長瀬の手を離れ、階段をドスンドスンと転がり落ちてしまったのだ。このハプニングは長瀬にとって痛手。と、そこで長瀬は、3000歩で日本に帰るためには一歩でも地に足をつけてなるものかと、なんと階段の手すりにまたがって滑り降りるという荒業にかかった。ここまでで長瀬1101歩。長瀬は難関の階段に再チャレンジし、今度は慎重に上って成功。

 そのころ、城島はようやく空港到着。かなり早いペースである。人通りはまばらであるが慣れてきた大股歩きでやっとのこと空港敷地内に入り、この時点で1711歩。
 そして空港で日本へ行く飛行機の受付カウンターを探す。チケットを見て、B.Aの飛行機は、とあたりを見回し、カウンターで尋ねてみるが、何か様子がおかしい。
 そう、ここは欧州各国への小型便の発着している「ロンドンシティー空港」で、日本へ向かう便の発着している空港ではなかった。目的地はロンドンの西にある、「ヒースロー空港」だったのだ。
 城島とんだ空港間違い。実際ロンドンには空港がいくつもあり、しっかり確認しないと間違えてしまう。
 その事実に気付いた城島、すっかり意気消沈して、空港の入口にしゃがみこむ。それまでの勢いは失せ、とぼとぼ歩く。

ここまでの歩数は、松岡789歩、長瀬1115歩、太一1689歩、城島1739歩で、城島、は全く反対方向へ行ってしまったがために出遅れてしまった。

 城島が出遅れている頃、この時点でトップを走る松岡はバスの車内。ヒースローへ向かうには乗り換えが必要だ、と乗り合わせたお客さんに教えてもらい、すぐさま次のバス停で下車し、ヒースロー方面のバス停を探す。バス停へ向かって雨上がりのロンドンを飛び跳ねる松岡。しかし勢い余って路上で滑り転倒。加えてスーツケースは松岡の手を離れ、道路の方へ転がっていってしまい、危機一髪。そして道路を渡り、バス停を発見し、七転び八起きの精神で向かうが、またしても滑って転倒。まさに踏んだりけったりの連続の松岡に、バスを待つロンドンの方々は興味津々。松岡、空港へ。

 このころ、太一は1812歩でロンドン名物の真っ赤な2階建てバスに乗る。
 そして長瀬、城島もそれぞれロンドンの複雑なバスルートを巧みに乗り継いで、空港の方角を目指す。さあ、いよいよクライマックス。

 都心部で様々な難関に直面した太一だが、パディントン駅到着。ここはヒースロー空港への空港特急が発着するターミナル。太一、先が見えてきた。チケットを買い、滑るようにコンコースを進み、乗車。運良く乗車口の脇にシートがあり、歩数を短縮。

 その頃城島も、バスから地下鉄を乗り継ぎ、先ほどの空港間違いによる大きなロスを挽回することに。バスで地下鉄の駅へ向かう。

 と、その時、車窓にびっくりマークの道路標識が・・・。以前「警戒標識・その他の危険を探せ!」の企画で、びっくりマークの警戒標識を探してで東京中を駆け巡った思い出が、一気によみがった。イギリスの首都ロンドンにて1個発見。

 空港を目指している松岡はバスの車中。行き先を慎重に確かめ、降りる場所も確認する。すると、突如立ち上がってドアのガラスが曇っていたのできれいに拭くという紳士ぶり。歩数を3歩使ってしまったが、気分はいいもの。

 ヒースローエキスプレスに乗った太一。パディントン駅からヒースロー空港までの所要時間は15分。それを示す英語の15minutesという表記に、思わずストリートミュージシャンとしての一連の活動を思い出す。

 同じくバスに乗り、ヒースロー空港を目指す長瀬もバスの中では黙ってはいない。早速、乗り合わせたロンドンのお姉さんに英語で年齢などを質問。コミュニケーションをはかろうと試みる。そして長瀬、相手がわからないのを承知で日本語で「不況」の話などをする。しかしそんな長瀬にもこの人、親切に降りるバス停を教えてくれたのだった。そして、ヒースロー空港へのバスの乗り換えも成功。ここまでで1509歩。良い感じである。

 さて、4人ともいろいろあったが、ヒースロー空港に集結。

 一番乗りはバスでやってきた松岡。二番目にやってきたのはバスを乗り継ぐ長瀬を抜いて、特急列車のスピードを生かした、太一。

 城島も地下道の水溜まりでスーツケースに乗って滑って転倒、というアクシデントに耐え、長瀬に続いて地下鉄でヒースロー空港へ。みなチェックインの準備をする。

 しかし、このとき、太一にとって大きな痛手となることが。それは、空港内で日本行きの飛行機の乗り場を尋ねると、乗車する予定の「B.A」機は、このターミナルではないとのこと。そう、ヒースロー空港はビッグターミナルであるため、方向別にターミナルが離れているのだ。

 日本などへ向かう長距離便はターミナル4。太一が間違ってきてしまったのは、ターミナル1。

 ここまで2395歩。あと605歩で日本武道館にたどり着かなくてはいけない。太一、ピンチ。その切迫した状況を笑うかのごとく、ターミナル1から4へ向かう列車をホームで待っていると、なんと太一の待っていたポイントには列車の編成が短いため止まらず。乗車口まで走ることになってしまい、ホーム上で痛い痛い50歩の加算。

 先に到着した松岡が、空港内を移動していると、親しき仲間、長瀬発見。長身の二人のデッドヒートが始まった。二人はチェックイン完了。松岡1607歩。長瀬1772歩。

 その頃太一は、ホームや、エレベーターで思いのほか歩数がかさみ、またしてもピンチ。チェックイン時の太一の歩数、2845歩。

 城島は、大きな勘違いをしていたものの、効率よくロンドン市内を横断し、2216歩でチェックイン。

 いざ日本へ、と意気込む4人。出国手続きを済ませ、機内へ向かおうとする。その途中で城島は太一と遭遇。しかし、太一の表情は曇っている。そして、ベルトの位置に取り付けた万歩計を太一、公表。

 その万歩計に表示された数字とは、なんと、「2999」。太一、ヒースロー空港内サングラス売り場前でリタイヤ。太一、イギリスから出国できずに脱落。無念。

 太一は悔いの残る結果に終わったものの、松岡、長瀬、城島の3人は見事出国成功。「B.A」のロゴ入りのはっぴを着用して気分は来日時のビートルズ。一路、日本・成田空港へ。リタイヤしてしまった太一はヒースロー空港から3人の乗る飛行機の離陸を見送った。

 12時間のフライトを終え、成田空港に到着。ゴール地点の日本武道館へ向かおうとする。しかし、先に出てきていた松岡と長瀬は城島が降りて来ないことに気が付き辺りを見回す。すると、城島はなんと、空港の職員さんに抱えられての登場。これには松岡、長瀬、仰天。

 城島は、うそかまことか、シートで痛みを訴え、抱えられたり負ぶわれたりでリムジンバスの乗り場まで出てきてしまったのだ。さすが城島。

 ゴールへはそれぞれの考えた歩数の少なくて済むルートで向かう。まず長瀬は京成電鉄の羽田空港行き電車に乗り、都営地下鉄浅草線の日本橋駅へ。そこから地下鉄東西線に乗り換え九段下駅で下車し、徒歩で武道館へ。

 松岡と城島は、し烈な先へ先への争いを繰り広げつつ、リムジンバスで武道館のある九段へ。このバスは九段地区の各ホテルに停車する。

 その頃ゴールの武道館では福澤アナウンサーの掛け声の下、大勢のファンとまたしても現れたビートルズらしき4人組みが、待っていた。

 リムジンバス、九段に到着。松岡は武道館の西に位置するフェヤーモントホテルから。城島は北に位置するホテルグランドパレスから、それぞれゴールへ向かう。この時点で松岡2647歩。城島2787歩。足の長さとアビーロードから培ってきたテクニックが、勝敗の分かれ目となる。

 ところが、大股歩きで移動中、無我夢中の城島、ふと万歩計を見ると、いつのまにか2900を越えている。そして目の前には武道館が、と焦るが、思いは通じず、万歩計は無情にも2999。城島ゴールまであとわずかの九段下交差点にてリタイヤ。

 残る2人の行方はいかに。と長瀬、地下鉄を効率よく乗り継ぎ、九段下の駅からゴールまでの余力を残して向かっている。

 そのとき、ゴールで待つ人達の前に現れたのは、松岡昌宏。帰って来た松岡。皆が出迎えるが、松岡の携える万歩計は声援とは裏腹に危険な数字。そう、大股で死力を尽くすも2989、2990と数字は増え、ゴール目前跡3メートルという赤じゅうたんの上でリタイヤ。

 そして、残るはただ1人。長瀬。九段下駅での数字は2925歩。城島、松岡の到着時の数字と比べると、ゴールできるか不安である。

 しかし、足の長さを生かし、一歩一歩着実に大地を踏み締め、ゴールの赤じゅうたんに。そして、ファンの見守る中、見事ゴールイン。ビートルズらしき4人組みの奇妙な歓迎を受け、戸惑いつつも笑顔。

 結局、長瀬智也のロンドン・アビーロードからの歩数は2987歩。ただ一人のゴールインであった。

 前回のこぼれ話でもありましたが、3000歩ロケの前日に、宿泊先のホテルで火事騒ぎがありました。その騒動のせいで、みな興奮してしまったのか、夜遅くまで寝れなかったメンバーが多かったようです。でも、これはメンバーにとって、3000歩の作戦をじっくり考えるために、貴重な時間になったようです。
始発電車に勝てるのか? 我孫子編
常磐線の我孫子駅を舞台に、谷川真理さんと萩原兄弟をゲストに迎え、電車とリレー対決。
リレーの順番は、1)長瀬、2)谷川真理、3)城島、4)萩原 弟、5)萩原 兄、で一人50mの計250m走が行われた。


1回目 DASHチーム負け
2回目 DASHチーム勝ち

・ロケを行う前にシミュレーションなるものがありDASHスタッフきっての精鋭5名が選抜されて(ボクも入っているのだ)、電車と競争したわけなのだが、相手はなんつっても電車。速いのなんのって...結果はご推察の通り。ヤニづけ、寝不足のスタッフにかわって本番はTOKIOのメンバーが挑戦! 果たして...!!


・TOKIO以外のメンバーをまじえて、リレー対決をするのは初めて。はたして息がぴったり合うのかが心配だったのだが....果たして!
クレーン城島出動! 第2東名高速道路を造れ !!
クレーン城島も今回の出勤で4回目。ヘルメットの初心者マークも外れた城島が国家プロジェクト第2東名建設現場に挑む!
・今回は高速の橋を造るという大仕事。さすがにリーダーも見てびっくり。果たして見事に橋は架かるのか? リーダーのクレーンさばきに注目。


・今回の作業は数トンもある大きな橋の一部を数センチ数ミリという微妙な位置合わせをしなければならない。リーダー城島の顔も普段には見れれない真剣な表情。周りのスタッフはハラハラドキドキ。そして現場監督からの厳しい一言が...。そこで城島は...?!