<こぼれ話>

イナゴ煮を作る明雄さんがしきりに言っていた言葉。
「これで幸せになる」
この言葉には一体どんな意味があったのでしょう?

清が明雄さんに聞いたところ、
「昔はイナゴが食べられることが、幸せだったんだよぉ」という。
戦時中、食糧難だった頃、イナゴは重要なタンパク源だった。
学徒出陣では、米の産地でイナゴ獲りが国から奨励された地方もあり、
イナゴは大切なエネルギー源だったのだ。
そのエネルギー源を食すことが出来ることが「幸せ」だという明雄さん。

ちなみに今でもイナゴの佃煮を食べている地域も全国には多々あります。
まだ食べたことがないというみなさん、どうぞお試しあれ。