企画説明

ラグビー日本選手権決勝。
社会人代表の台場製鉄VS学生代表汐留大学。
台場製鉄は、強烈なタックルが武器の大八木淳史を筆頭に最後尾で守りを固める快速フルバック山口達也とパワーとテクニックを兼ね揃えた猛者ぞろい。
対する汐留大学を率いるのは熱血監督・松尾雄治を中心にここまで戦ってきた。

持ち前のパワーで前へ前へ押し寄せる台場製鉄の攻撃を何とかしのいできた汐留大学。
しかし、残り時間あと3分という所でフルバック山口のトライによってとうとう逆転を許してしまった。
スコアーは20対17と僅差の展開。
このまま、ノーサイドとなって終わってしまうのか?
すると、
審判「ノックオン」
とここで、台場製鉄に痛恨の反則。
汐留大学にボールがわたるが、これが最後のワンプレーになるのだろうか・・・。

しかし、ここまで必死のディフェンスを続けてきた汐留大学の選手達はかなりのスタミナを消耗していた。
特にウイングの選手は芝生の上にひざ間づいたまま動かない。
残り55mボールを運べば5点入り一気に逆転だが・・・。

松尾監督の指示で水を飲ませるも、どうやらもう無理らしい。
交代も考えるがどうも頼りなさそうなものばかり。
誰もが奇跡の逆転勝利をあきらめかけた、そのとき!
熱血監督松尾が立ち上がった!!
そして、
松尾「選手交代!ウイングに・・・犬!」
勢いよくポジションにつくのはラブラドールレトリバーのローザ。
ラグビーにおいて攻撃の基本はスクラムから出たボールをウイングにつなげること。
そして、ローザはその最後のパスをキャッチしてトライしなければならない。
松尾監督には確信の笑みがこぼれているが・・・。

実はこのローザ、アメリカの大会でも入賞した経験をもつ天才フリスビー犬。
さらに今回に備えて訓練士と共に3ヶ月間にわたりラグビーボールをキャッチする経験を受けていた。
だが、パスを受ける選手は、ボールを持った選手より後方でパスを受けなければならない。
すなわち他の選手との連携プレーも要求されるのである。
果たして、犬はパスをキャッチしてトライすることができるのだろうか?