達也「このプログラムの一番良いところはどこですか?」
達也の質問にテレサ受刑者は、こう答えた。
以前は自分の殻に閉じこもり時が過ぎるのを待つのみだったテレサ受刑者。しかし、このプログラムのおかげで目標ができた。自分たちが育てた犬が人々の役に立つ。刑務所にいながら誰かの人生に犬を通じて必要とされていることが嬉しい。
テレサ受刑者「本当に感謝しています」
そう言ってテレサ受刑者は、タイをやさしくなでた。
タイが立派な介助犬として世に出るその日もそう遠くはない。

そんな彼女たちの育てた犬たちは、刑務所でのトレーニングを終えて出た後、どのように活躍しているか?
達也は一軒のあるお宅にお邪魔した。
達也を暖かく迎えてくれたのは、ケリーさんとその介助犬カルマー。
カルマーがこの家にきたのはおよそ1年前。脳性マヒを患っているケリーさんの介助犬として手足の役割を担っている。外に出る時もカルマーと一緒。図書館やスーパー、動物園なども行動を共にしている。

カルマーの様子を見た、達也はただ一言。
達也「すごい」
そんなカルマーのことを、ケリーさんはこう語る。
ケリーさん「私の生活を明るくしてくれる。笑わせてくれるし、本当に助けてくれる」