中に入ると、多くの機械が鉄板を叩いており、工場には多くの種類の中華鍋が並べられていた。
打ち出し機と呼ばれる、鉄板を叩く機械の様子を見て、城島はしみじみと…。
城島「鍋作るの大変やったからな、村でも」
そして、松岡も、
松岡「あ、鉄板って1枚じゃないんだ?」
山田工業所の中華鍋は、1枚の鉄板ではなく、何枚もの鉄板を重ね、まとめて叩かれている。
1枚だけだと、薄く伸びるだけだが、何枚も重ねることで、鉄がぶつかり合うことにより、密度が高くなり、耐久性が増すという。
また、鍋自体が軽く、火の回りが早いことや、叩いて作られる凸凹によって、油が馴染みやすく、食材が焦げにくいといった特徴がある。

叩き伸ばしに、早速2人も挑戦することに。
まずは、城島が挑戦!機械についているハンドルを反時計に回すことで、ハンマーを徐々に外側へ移動させて叩いていくが…。
城島「硬い」
と真剣な表情。
松岡「おお、へこんでく!」
続く松岡が、鍋の底を平らに叩き、2人の合作、中華鍋が完成!
実際の製品と比べてみると…。
松岡「やっぱり違うな」
段が出来てしまい、形はボコボコ。しかも外側を中心に叩き過ぎた為、
鍋が深くなってしまい、調理の際食材が返しにくくなってしまうという。
所長さん「でも合格! ただ売れないけど」

売り物にならない2人の鍋は、お土産として最後まで仕上げて頂けることに。
まずは、鍋の縁や取っ手を起こす、へり上げだが…。
機械に鍋をセットし、プレス。あっという間に形が整ってしまった。
城島「え!? 1発で!?」
松岡「はやい!!」

そして、いよいよ2人の鍋も。形は悪かったものの、何とかへりを起こせた。
さらに取っ手を丸める作業に。
こちらもあっという間に形作られ、2人の中華鍋が完成した!
城島「もう持てる」
松岡「これ使おうよ」

と、満足の出来栄えに。