その年の2008年6月。
まだ水不足の夏の兆候が出始める前、マコモの生命力を物語る様に、大きく伸葉する。
僅か2週間で背丈88cmに対し、食用のマコモは生長が早かった。同じ植物だが、食用に黒穂菌の繁殖を抑えるため選抜された栽培品種。
中国・台湾を始め日本でも高級中華料理の具材として知られている。

しかし、梅雨明けが遅かった8月初旬。
そう、2年前の夏は30℃以上の猛暑日和が続き、順調に思えた生長にも陰りが見え始めた。
肝心の水温を計ってみると、32℃。
適性水温を超えてしまっていた。

そこで対策として、水を入れ、水温を低めに保つ。
さらに、以前、田んぼでも活躍した、水田などの水面に群生する水草の一種のアカウキクサを放つことに。
初代パトロール隊のエサとして活用したもの。
水面に浮かべれば、数日間で倍近くに繁殖する性質を利用し、日光を遮断し、水温の上昇を防ぐ。
10代目パトロール隊も、見守る中、アカウキクサ効果で無事伸びてくれるか?