燃え上がるロウソクの火ももちろん茂子の仕業。
茂子が陰から霧吹きでロウソクの火に吹きかけていたのは、みかんの皮で作った霧吹き。
火が燃え上がったのはみかんの皮に含まれるリモネンによるもの。
リモネンは、柑橘類に含まれる天然油で、霧吹きなどに入れて火に吹きかけると、火が引火して燃えあがる。

不思議な現象はさらに続く。
茂子が持ってきた何の変哲もないお茶にある異変が…。
茂子が、コップに茶色いお茶を注いでいくと、コップの中のお茶がみるみる透明に…。
子供たち「え!?なんで!?」
目の前で起きる不可解な現象に子供たちも目が点に。
この現象は一体…!?

これは、マジックで使われる手法を茂子流に応用したものだった。
お茶のように見えていたのは、実はうがい薬を薄めていたもの。
うがい薬に含まれるヨウ素は、ビタミンCが反応し透明になる原理を利用し、コップの底にレモンを絞ったレモン汁を入れておき、そこにお茶もどきを注いだ。
コップに入ったレモン汁に、注いだ薄いうがい薬が反応して色が透明になったのである。