季節は初夏、北海道・函館で、道産子・道子と道草の旅。
前回、山育ちの道子に蹄を守る蹄鉄をはかせ、本州へ渡る函館港を目指して市街地へ。
旅の思いは海峡を越え青森、伝統ある馬産の町を巡り、馬たちとのふれあいもあるはず。
はやる気持ちも、港までは市街地を抜け、まだ9km。
そして、潮風と潮騒に誘われて海辺を行く。

津軽海峡の海岸通りを進むと、湯の香り漂う温泉街。と、
太一「ここ(温泉宿)で、俺らお風呂入ったことない?」
海岸沿いに佇む『湯元 漁火館』は、TOKIOにとって思い出の露天。
13年前、フジテレビさんの番組の最終回に5人旅で訪れていた。
だが、道子もいるので寄る訳にもいかず、海辺へ降りる。
そして、道子は初めて歩く砂浜、波打ち際。

潮風にあおられ砂浜に立ちのぼる湯気。
浜辺には、源泉から溢れたお湯が流れ出ていた。
ここ“湯の川"は、室町の頃から始まる海辺の温泉。
松前藩の殿様の湯治場となり、函館港が栄えた幕末から明治に北海道を代表する温泉街に発展した。
そして、その湯は塩化物泉。
馬を落ち着かせるハミは、なじむまで擦り傷が出来るもの。
その湯の殺菌効果を期待して、道子の口元を癒す。