達也の愛犬、じゅのんは、もうすぐ15歳になるアメリカンコッカースパニエルの女の子。
達也「本当、年とった」
活発で、猛スピードで走り回っていたが、今では歩くのもゆっくり。
そこで、去年から半年に1回の定期検診を赤坂動物病院で受けることに。
柴内先生「年齢にしては、とても良い状態を保てています」
柴内先生の言葉に、ホッとする達也。
これからも、ずっと仲良く暮らしていきたい。
そう、心から願う、達也であった。

ここにも強い絆で結ばれている人と犬がいる。
静岡県立こども病院で働くゴールデンリトリーバーのベイリー4歳と森田優子さん。

看護師資格を持つ森田さんとベイリーは、2010年1月より日本初となる常勤セラピー犬として活動。
常勤セラピー犬とは、人間の医療の現場にトレーニングを受けた犬とハンドラーを共に常勤させ、入院患者達の苦しみや悲しみを和らげ治療にも計り知れないメリットを生む。
また、子供達に犬との接し方を教えるのもハンドラー森田さんの仕事。

常勤セラピー犬のベイリーは、ハワイからやって来た。
穏やかで優しいベイリーを育てた人達に会いたいと、達也が訪れたのは、マウイ島のマカワオ地区にあるトレーニング施設、ハワイ・ケーナインズ・フォー・インディペンダンス(HCI)。
ここでは、犬を必要としている人の為に職業犬の育成に力を注ぎ多くの優秀な犬を排出してきた。

今回、達也はトレーニングに密着。
現在、ベイリーに続く新たな候補生としてヨギとヨダがいる。
生まれ持った資質として穏やかで温厚な犬を探すのは非常に難しい。
そして、そのトレーニングにも、常勤セラピー犬に育てるための工夫が。
例えば、公園等で子供がボールで遊んでいても、そのボールに気を取られてはいけない。
そこで犬に“ステイ"と指示してボールを無視するトレーニングをする。
犬はボールで遊ぶのが大好き。
そんな大好きなボールを目の前にジッとするのは犬にとってかなり難しいこと。
これは、どんな環境でも犬が動じないようにする為のトレーニング。
達也「遊ぶ時と遊ばない時の区別がしっかりとできているんだね」
そんな様々なトレーニングを受けている犬達の一頭一頭には、チェック項目が記された通知表のようなものがあり、これらの項目を全てクリアしていかなければ、常勤セラピー犬にはなれない。