4月。男たちがやって来たのは、多摩川。
海から14km程上流へ行った場所
城島「DASH海岸育ちのアユ、いるかなあ」
それは冬の東京湾での出会いまだ寒さが厳しい2月のこと。
DASH海岸の干潟で見つけたのが、体長2cm程のアユの赤ちゃん。
環境に敏感で「清流の女王」と呼ばれるアユ。
秋に多摩川中流域で生まれた赤ちゃんは、川を下って、冬の間に東京湾で成長。
やがて、春には8cmほどに大きくなり、多摩川を再び上って、上流で成魚になる。

そんなアユを追って多摩川を大冒険!
多摩川は、東京湾に注ぎ込む一級河川で、お台場や横浜など、近くの海で育ったアユのほとんどが上る。
かつては、捕れたアユが「献上アユ」として徳川家歴代将軍へ献上されたり、アユを捕るために鵜飼が行われていたほど、アユの名産地として知られていた。
しかし、昭和30年代に入ると、汚染が進み、アユがすめない川になってしまった。

そんな多摩川で、DASH海岸育ちのアユは大きく育っているのか?
そこで訪ねたのが、江戸前アユ復活のため、調査・保護・育成を行っている、東京都島しょ農林水産センターの橋本さん、安藤さん、川崎河川漁協の安住さん。
早速、船に乗り、向かった先に見えてきたのは、岸に設置された大きな網。
橋本さん「アユを捕る定置網です」
何かにぶつかりそうになると、その障害物に沿って泳ぐアユの習性を利用した調査方法。