強い日差しで線路が焼け付く、DASH島。
そんな炎天下の中、この日も男たちは港跡で作業を続けていた。
協力してくれる京都伊根の舟屋のプロたちと共に、長さ6mの丸太で、基地作りの足場組みも大詰め。
番線で締めて固定し、丸太を組み上げると、足場は基地全体を囲む形に。
そこに舟屋の骨組みを固定すれば、どんな強風が吹こうとビクともしない。
そして、すべて手作業で組み上げていた足場がついに、
長瀬「足場、完成!」

基地作りに欠かせない足場は、高さ6m、幅7m、奥行き11m。
丸太82本、足場板36本、番線270本を使った。
丸太はそれぞれを支えるように組んであり、あらゆる方向からの力に耐え、番線の柔軟性で折れることもない。
多少の軋(きし)みは柔軟性の証、たわむことで衝撃を吸収する。
達也「台風が来ても大丈夫だね」
こうして足場が完成し、骨組みの固定が可能になったところで、まずは入口部分の柱から立てる。

その柱は、強風で倒れた際に深刻なダメージを負ったが、すぐさま達也が材木を組み合わせて修理。
島にある材木は限られている、今度こそ、慎重に立てねば。
もし、再び倒れれば柱が足りず、舟屋の完成はかなり遠のく。
まずは、柱と梁をハンマーで打って組み合わせる。
ほぞ穴の噛み合わせはキツく、だからこそ建物が歪むことはない。
達也「もう倒せられないからね」
そして、入口部分が組み上がり、スタッフ総出で柱を起こしていく。