2014年3月16日 放送内容DASH島 無人島を開拓できるか!? ~ウサギ~

この日、倉庫跡を捜索するメンバー。
去年の1月、この場所で小動物らしきフンを発見。
その正体を掴むべく、定点カメラを設置し、観察したところ、
カメラの前に姿を現したのは白と黒のウサギだった。
ただし、茶褐色のみの野生のノウサギとは色が違う。
かつての島民が持ち込み、飼っていたものが野生化したのか?
そして、あれから半年後の去年の夏、スタッフからの報告で、事態は大きく動き出した。
スタッフ「何回かウサギに遭遇したんです」
それは、ほんの数日前、フンを見つけた倉庫跡の前にいた。
その日は雨、廃屋の屋根の下で、雨宿りしていたのかもしれない。
そしてまた、別のある日。
太一のトラウマ・国分坂でも、ウサギの姿を発見。
この時、真夏の7月、木陰となった場所で涼んでいるのか、スタッフが徐々に近づいても逃げる様子がない。
スタッフ「(ウサギに)触れるんじゃないか?」
と、思った瞬間、森の奥へと逃げてしまった。
耳がスタッフの方を向き、警戒はしていたはずだが、人間に慣れているのか、3mの距離まで近づけた。
太一「ウサギと仲良くなれたらいいじゃん」
それには、まず行動パターンを把握せねば。
太一は、ウサギの目撃地点で、改めて痕跡探しを開始。
まずは、初めて姿を捉え、その前では、雨宿りをしているのも目にした倉庫跡。
と、見つけたのはウサギではなく、
太一「ヘビの脱皮した抜け殻がある!」
ここ以外でも、ヤツらは度々、物陰に潜んでいた。
毒もなく、臆病なアオダイショウではあるのだが、夏になると、島のあらゆる所に姿を現した。
抜け殻から推測して体長2m、古い抜け殻なら乾いているはずだが、触ってみると、まだ乾ききっておらず、比較的、新しいと考えられる。
太一「ヘビにウサギが食べられちゃうよ」
そういえば、去年の冬、向かいの廃屋で小動物の骨を見つけていた。
もしかすると、半年前に倉庫跡を出入りしていたウサギも、餌食になっている可能性を否定できない。
太一「ヘビがいるから場所を変えたんだよ、きっと」
つまり、夏になりヘビが増えたことで、ウサギは倉庫跡を追われ、居場所を探して移動していたのではないか…という推測。
だとすれば、姿を見せたその周りに、新しい棲家がある可能性が。
そこで、ウサギが雨宿りをしていた廃屋の周りへ。すると、
太一「この穴なに?モグラ?」
モグラなら、巣穴の直径は5cmほど。
「モグラ塚」と呼ばれる、土を掘り出した山ができるはずだが、見つけた穴には土の山がなく、サイズも大きめ。
何の穴なのか、今回も観察用の固定カメラを設置。
この穴を、ウサギが出入りしている可能性は十分にある。
さらに、雨宿りをしていた倉庫跡の前にも1台、涼んでいた国分坂の下にも1台と、万全の体制を整えた。
そして日を改め、その映像を確認。
まず、ウサギが涼んでいた国分坂の下。
4日目、1羽のウサギが草を食べ、レールの下をくぐる姿が。
そのわずか数秒後、もう一匹のウサギが現れた。
雨宿りをしていた倉庫跡の前のカメラはどうか。
5日目、そこには同じ白黒模様のウサギが2羽。
しかし、よく見れば先にやってきたウサギは、右前足の色が黒、左前足が白と、それぞれ違うが、次にやってきたウサギは、どちらの前足も白。
つまり、前足で見分けはつくが、
太一「カップルであって欲しいね。兄弟じゃなくて」
そうならば、繁殖して、いつか子ウサギにも出会えるかもしれない。
繁殖していれば、集団で生活し、巣穴も必要なはず。
そして穴の近くのカメラには、やはりウサギが映っていた。
いたのは恐らく、右前足が黒い方、何やら穴を気にしているが、しばらくすると、穴に入ることはなく去って行った。
だが、その5日後、恐れていたやつが現れた。
太一「やっぱりヘビだ!2mはあるよ!脱皮したやつ?」
元々ウサギの巣だった穴に、ヘビが棲み着いたのか?
ウサギが巣穴を掘る場合、地中50m程に集団で生活している。
つまり、この穴も地中深く続いている可能性がある。
これがウサギの巣穴なら、ヘビを追い出せば、ウサギが再び戻ってくるかもしれない。
そこで、穴を確認しに行くと、その中には光る目のようなものが!
太一「これはヘビだ!」
ヘビも穴は掘るが、木の穴などに入り込むことがほとんど。
しかし、動物の巣穴に入るものも多い。
一方で、ヘビ以外が使っている可能性もある。
そこで、長い伸縮棒の先端に付いた小型カメラで、穴の奥を確認。
徐々にカメラを穴に差し込んでいくと、そこにいたのは、
太一「セミの死がいじゃない?」
光っていたのはセミの目。で、そのすぐ先は行き止まりだった。
調べたところ、ウサギは子育ての際に、巣穴のすぐ近くに1m程の小さな穴を掘る。
これが、その穴という可能性もあるが、この日は結局、答えは出ず。
そして、季節は移り変わり、今年の冬。
あれ以来、穴に動物が出入りする気配はなかった。
達也「(ウサギは)穴掘らなくても人がいなくて雨風しのげればいい」
つまり、ウサギは人工物の物陰に潜んでいるとも考えられる。
ウサギが雨宿りしていた廃屋の近くには、雨水か湧水か、水たまりが。
川のない島で、動物たちの貴重な水場となっているのかもしれない。
そこで、森の中で見つけた、崩れかけの民家跡を捜索。
すると、民家跡の床下へと、点々と続くウサギと思われるフン。
達也「このフンまだ新しいよ」
そうなら、少し前までここに留まっていた可能性もある。
または、この床下を棲家にしているということか。
太一「かなり(ウサギの棲み家に)近付いてきてると思う」
どちらにせよ、いまはウサギの気配はない。
ならば、先ほどの水場のような場所はないか?
城島「井戸にはおらんかな?」
その日の午後のこと。
井戸の水質を見に来た城島の背後で、何かが動く物音。と、
城島「いるいる!ウサギ、ウサギ」
ヤブの中に1羽のウサギ、その足取りを辿ってみる。
幅50cm程の獣道、ここがウサギの通り道なのか?
3羽目のウサギという可能性もあるが、怯える様子もなく、
達也「僕らの声に、もう慣れてるんだね」
太一「共存したいね。いつかエサを手渡しできるくらい」
彼らは島の新しい仲間となるのか?
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