2014年6月29日 放送内容出張DASH村 ~山口県 萩たまげなす~

今回の出張先は、日本海に面する山口県萩(はぎ)市。
ナス好きの松岡と長瀬が、今回お世話になるのは、吉村未来絵さん。
現在24歳で、松岡とは年が一回りも違う。
未来絵さんは、農家の家に生まれ、農業高校卒業後、家を引き継いだ。
そんな平成生まれの農業ガール、未来絵さんが作るナスを見せて頂くと…
長瀬「デカいよ!」
松岡「俺たちが知ってるナスの大きさじゃないよ!」
未来絵さん「萩たまげなすです。大きさも味もたまげる(びっくりする)」
日本でも山口県でしか栽培されてない『萩たまげなす』。
一般的なナスに比べると、大きさはおよそ5倍!
しかし、大きく育てる事が難しく、今ではたった12軒の農家さんしか栽培していない。
ここまで大きいと、大味のイメージがあるが…
未来絵さん「甘みが強くてアクが少ないから、生でも食べられます」
早速、生のままかじってみると、
長瀬「甘い!リンゴみたい!」
ここまで大きく甘く育てるには、熟練の技術が必要。
未来絵さんにそのノウハウを教えてくれたのは、未来絵さんのお父さんで、
萩たまげナス部会の部会長を務めている吉村剛さん。
福島DASH村でも、毎年ナスを育てていたが、次から次へと実がなり、
一本の樹から50本~100本ほど収穫していたが、このたまげナスは、
剛さん「一本の木に最大約5本できます」
通常、ナスは花がついた場所に実をならすため、
一本の木から100本ほど収穫し続ける事ができる。
一方、たまげナスは、5個以外の花をすべて取り除き、残った実に栄養を集中させる。
これを繰り返すと巨大ナスが出来あがっていく。
松岡「選ばれた実のためだけに栄養をやる」
剛さん「その分、収穫できる本数も少なくなります」
しかし、そんな選ばれたナスを、大切に育てていても…
剛さん「風で樹が揺れただけで、実を傷つけてしまうんです」
たまげナスは、普通のナスに比べ皮が薄く柔らかいため、少しでも葉が触れただけで、
傷がついてしまう、デリケートなナス。
傷がついてしまった実は、価値が下がってしまう。
ちなみに、このたまげナス、およそ23日で大きく生長する。その印が、
剛さん「白い部分が1日に伸びた分です」
ヘタの下の白い部分は、時間が経つと徐々に紫色に変化する。
新たに伸びてきた場所は白いので、1日に伸びた分が一目で分かる。
そのため、少しでも収穫が遅れると、
剛さん「先端緑になってしまって、艶もない、ボケナスになる」
大きくなりすぎると、実が硬くなり色も抜けてしまうので、出荷はできない。
剛さん「大きくしたくて、穫り遅れるとボケてしまう」
そのため、萩たまげナスは500g以上が出荷の条件。
松岡「499gでもダメですか?」
剛さん「ダメです」
1gでも足りないと、普通のナスとしての販売となり、値段もおよそ半額に。
500gの計り方は、なんと手に持った時の感覚だけ!
未来絵さん「これ500gぴったりっぽい。」
未来絵さんが選んだナスを、早速測ってみると502g!誤差はわずか2g!
長瀬「これはびっくりだわ!」
早速、収穫開始。500gぴったりのナスを探すが…
松岡「これ完璧だと思う」
長瀬「これ、重さばっちりだと思うんだよね」
そして、重さをそれぞれ計ってみるが、軒並み500gをオーバー。
松岡「でかいんだ、コレで」
ひとまず、全て500g以上なので、重さの条件はクリア!
収穫をひと段落終えた所で、未来絵さんのお母さんの和絵さんが作ってくれたのは、
和絵さん「ヨーグルトにナスをトッピングしたデザートです」
さいの目切りにしたナスを片栗粉をまぶして茹で、
甘いシロップに一日浸したものをヨーグルトにトッピングした『たまグルト』。
松岡「たまグルトは売るべき!絶対流行る!」
長瀬「これは美味いよ!たまげた!」
絶品デザートを味わった後は、袋詰め。
普段は、未来絵さんの妹で次女の千晶さん、弟の長男の健治さん、
次男の慧さんが揃って行っている。
この作業で、ナスに傷をつけてしまっては苦労が水の泡になってしまうため、
慎重に丁寧に袋詰めが行われる。
袋詰めされた萩たまげナスは、地元のスーパーや全国へ出荷される。
そして、美味しさは変わらないが傷ついてしまったたまげナスを使って、
たまげナス一家おすすめの料理を頂く!
できあがったのは、丸ごと焼いた「焼きナス」、
ナスを細く切って片栗粉にまぶして茹でた「なすそうめん」、
分厚く切ったナスにひき肉を挟んでパン粉にまぶして揚げた「はさみあげ」などなど!
長瀬「全部うまい!」
松岡「このナスの甘さがすごい!これがたまげナスなんだよ」
山口県萩市の農業ガールが作る、大きさも味もたまげるナスに、名前通り、
たまげ(びっくりし)通しだった2人だった。
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