2014年7月6日 放送内容DASH 0円食堂 ~福岡県~

ニッポン全国捨てちゃう食材探して料理旅!
相棒のキッチンカーと共に、四国4県、広島県、山口県を巡り、
関門海峡を渡ると、そこは福岡県!つまり…
城島「さぁ!ついに九州!」
明太子、博多ラーメンなどの美味しいご当地名物が浮かぶが、
他にはどんな食材があるのか?
ヒントを探しにやって来たのは、玄界灘を臨む宗像市にある『道の駅むなかた』。
年間の来場者数は170万人と、九州ナンバー1を誇り、その人気の秘密は、
売り場の1/3を占める、豊富な魚介類。
地元の漁師さんが、その日の朝水揚げされたばかりの魚介を直接持ち込むため、
鮮度が抜群。
漁師さん自らが値段をつけ、相場よりも格安で買う事ができる。
早速、鮮魚コーナーをチェックしてみると…
長瀬「市場みたい!」
カサゴやレンコダイ、モンゴウイカなどの様々な魚介が並び、そこには、
城島「あ!これ船の名前や!」
壁には、道の駅に仕入れている漁港と漁船の名前がズラリ。
長瀬「もうひたすら漁港行く?」
漁港に漁師さんがいれば、ザコや魚を捌いたアラなどがありそう。
さらに、言わずと知れた博多名物、辛子明太子。
城島「美味しそう!大好きなんよ!」
朝鮮半島で食べられていたタラコのキムチが戦後博多に入り、
日本人好みに味つけされ、名物となった。
城島「色つき悪いやつとかちょっと破れたやつとかあるんちゃう?」
続けて、城島が見つけたのは、
城島「え!これ全部トマト?」
ここ宗像市周辺はトマトの名産地として知られる。
海岸近くにハウスが多く、水はけの良い土のため、甘いトマトができる。
そんなトマトの捨てちゃう部分は出てくるのか?
ヒントを得た所で、ここからは二手に分かれ、食材探し!
トマトを求めて、城島がやって来たのは、福津市勝浦。
道の駅で見つけた「恵子ちゃんちの桃太郎」というトマトを作っている
谷口恵子さんのお宅にお邪魔し、お話を伺う。
恵子さんがトマトを作る畑の広さは、なんと7反!
これはサッカーグラウンド約1面分の広さ!
早速、城島が本題を切り出すと…
恵子さん「これは出荷しないトマトです。完熟しすぎていて」
通常、トマトは完熟前に収穫し、輸送から店頭に並ぶ間に赤く色づき完熟する。
一方、恵子さんの畑では、ギリギリまで完熟させて甘くしたトマトを道の駅に
毎日100kg程出荷。そのため、少しでも収穫が遅れてしまうと、
熟しすぎて割れてしまい、売ることができないという。
こうして、処分する予定の熟しすぎて割れてしまったトマトをゲット!
城島「トマトゲット!傷んでいる所を切れば食べられますもんね」
その頃、魚介を求めて鐘崎漁港にやって来た長瀬。
漁から戻って来た漁師の清水さんにお話を伺う。
長瀬「なんか獲れました?」
清水さん「イカです!」
生け簀の中に入っていたのは、今が旬のケンサキイカ。
活きているイカは料亭などに運び、活け造りとしてお客さんに提供される。
一方、生け簀の底に沈んでいるイカは、死んでしまっているため、
出荷はしないが、鮮度が良いので自分で食べるとのこと。
すると、長瀬が生け簀ではなく、箱に入ったイカを発見。これは?
清水さん「傷がはいっとるけんね、売れないからどうしようもない」
船にあげる前に傷ついたり死んでしまったイカは、すぐに鮮度が落ちてしまう。
商品にもできないため、捨てるしかないという。
長瀬「捨てるんでしたら、頂きたいんですけど」
こうして、捨てられてしまうイカをゲット!
さらに、同じ箱に入っていたのは、見慣れない魚。
清水さん「これは、黄アラ」
イカを食べようとして針に引っかかった黄アラという魚。
漁師さんからすれば雑魚にすぎず…
清水さん「捨てます。持って行っていいですよ」
長瀬「イカと見たことのない魚、頂きました!」
さらに、漁港近くにある鐘の岬活魚センターを訪ねる。
ここは、漁師さんから仕入れた活きた魚をその場で捌いて頂けるお店。
作業中だった職員の竹浦さんにお話を伺うと、
竹浦さん「捨て忘れているアラとかでもいいんですか?」
と、持ってきてくれたのは、イサキを加工した後に出るアラ。さらに、
竹浦さん「あれ持っていきます?邪魔で仕方がない」
と、見せて頂いたのは、ホシザメの子供。
この地域では、ホシザメを干してタレにつけ込む「のうさば」という正月の郷土料理があり、
大人のホシザメは売れるが、小さい子供のホシザメは調理しにくく売れないため、
捨ててしまうという。
長瀬「食べられる?頂いてもいいっすか?」
こうして、イサキのアラと、小さなホシザメをゲット!
その頃、城島は明太子を求めて、宗像市王丸へ。
やって来たのは、製造販売をしている株式会社海千。
事情を説明し、工場を案内して頂く事に。
こちらでは、原料のスケトウダラの卵を特製の調味液に漬け、
さらに唐辛子調味料をまんべんなく塗り込み、形を整え、
唐辛子パウダーをまぶして辛子明太子ができあがる。
すると、城島が見つけたのは、ケースについていた明太子。
城島「これ、明太子の残りですよね?」
それは、明太子を作る過程で中身が多少とび出し、ケースについて残ったもの。
商品にはならないので、工場ではケースごと毎日洗浄し、
それと一緒に明太子のつぶは洗い流してしまうという。もちろん食べられる。
工場長の小田さんからヘラをお借りし、ケースについた明太子を頂く事ができた!
城島「やった!まさかの辛子明太子ゲットできるとは!」
こうして、福岡県宗像市周辺で探した捨てちゃうところいろいろ。
城島「今日凄いなぁ~」
長瀬「凄いっすよ、今日これ」
たくさん頂いた魚介類と、トマトを使い、城島が考えたのは、スペインの小皿料理「タパス」。
まずは、
長瀬「いりこ!」
いりことは、西日本を中心とした地域にある煮干しの事。
長瀬が宗像市にある醤油醸造所、マルヨシ醤油で手に入れていた0円食材。
マルヨシ醤油では、様々な魚から出汁をとり、それを使って調味料を作っている。
そんな出汁をとり終え、捨ててしまういりこを分けて頂いていた。
そのいりこをフードプロセッサーでペースト状にし、塩と小麦粉を加えて鍋の下に敷き、
その上に乗せるのは、鐘崎漁港で手に入れた黄アラ。
こうして作るのは、
長瀬「塩釜焼き」
スペインの郷土料理で、本来は、卵白を混ぜた塩で魚介を包んで焼いたものだが、
今回は卵白の代わりにいりこを使うアイディアで。
一方、城島は、完熟して割れてしまったトマトでソースを作り、そこに加えるのは、
長瀬「サメだ!」
長瀬が鐘崎漁港で頂いたホシザメの子供の皮をはぎ、酒で炒めて香りをつけ、
さらに胡椒と塩で味を整え、トマトサルサに添えれば…
「ホシザメのトマトサルサ添え」の完成!
長瀬「オシャレだね!」
続けて、頂いたケンサキイカを捌き、さっと湯通しし、
城島が頂いた明太子とオリーブオイルを混ぜたソースをかけた
「ケンサキイカのボイル~明太サルサのせ~」、
イサキのアラをミンチにして焼いた「イサキのフィッシュボール」を手際よく作っていく。
さらに、宗像市の水産加工所の盛漁丸水産加工場で長瀬が手に入れていた
クロマグロの子のアラをぶつ切りにし、
イサキの皮で包んだ「クロマグロのたたき~イサキの皮包み~」、
出がらしのいりこをオリーブオイルでじっくり炒めた「オイルサーディン」を作り上げた!
長瀬「完成!0円っぽくないオシャレさ!」
こうして、「0円タパス」の完成!
そして、
長瀬「最後にデカイやつ残ってますから!黄アラの塩釜焼きです!」
スペインの塩釜焼きをイメージして作ったが、出来上がりは「焼き」というより
「蒸し」だったが、
長瀬「あぁ!良い匂い!美味しそう」
「0円タパス」、そしてメインディッシュの「黄アラの塩釜蒸し」が完成したところで、
食材を分けて頂いた方達をお招きして食事会!
城島「めちゃくちゃ美味しい!」
いよいよ突入した九州で絶品の0円メニューが出来上がった!
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