2014年8月3日 放送内容DASH ご当地PR課
~広島県尾道市 全長1km、坂の町で巨大流しそうめん~

これまで、日本各地のご当地名物・製品を
DASH流にPRしてきた『DASHご当地PR課』!
今回は、製品ではなく、その町が誇る風景。その素晴らしさ伝えたい!
その舞台となるのが、広島県尾道市。
瀬戸内海と山々に囲まれた坂の町であり、50件以上の国指定重要文化財と、
古き良き町並みが情緒あふれる景色を作り出している。
尾道の坂は、階段が多く道が細い為、車や重機が入ることができない。
そのため開発の手は届かず、石畳の道や路地裏、さらに築100年以上の民家
など、昔ながらの景観が今も残る。
そんな尾道市は、度々テレビや映画の舞台として描かれてきたが、
近年、映画の撮影も減り、空き家も増え、かつての賑わいも薄れつつある。
そこで、この尾道の風景の素晴らしさ。今一度PRできないか?
城島と達也が考えた、そんな坂の町を使ったPRとは…?
城島「地形を活かしたいね。せっかくだから夏らしい事。
流しそうめんなんかいいんじゃない?」
町全体を流しそうめんのコースに!
千光寺山頂からスタートし、様々な尾道の名所を通り、
ふもとまでそうめんを流す!
その距離、全長1km!
さっそく、コース作りがはじまった。
土台を担当するのは、尾道市の小学校や市立美術館を手がけてきた、
地元尾道市の建設会社、佐藤工務店。
建設部主任の大原さん指揮のもと、同じく尾道市内で切り出した300本もの竹を、
1本1本全て手作業で節を抜き、傾斜をつけながら、組み立てていく。
しかし、尾道の坂は、道が細く車が入れないため、歩いて運ぶ重労働。
町全体を巻き込んだこの挑戦に尾道市役所職員の方々、
尾道市ゆるキャラのはっさくん、ええにゃんにもご協力頂いて、
炎天下の中作業は進む。
そして、最初に差し掛かった難関が、
城島「S字カーブ」
かつて福島DASH村で行った流しそうめんでは、
カーブを曲がりきれず、そうめんが飛び出してしまった。
そこで、今回は、DASH島の水路作りから学んだ構造を応用。
竹の下に穴を空け、その穴にそうめんを流して落とし、飛び出すのを防ぐ。
スタートから200m地点の「天狗岩」では、達也が作業中。
お寺の住職にもご協力頂き、岩の上でのコース作り。
問題となるのは、高さ7mの「天狗岩」。
達也「そうめんを飛ばすしかない」
達也が考案したのは、「天狗岩」を使った、からくり流しそうめん。
高さ7mの岩の上からそうめんを落とし、
下に設置したシートでキャッチさせる。狙い通り受け止められるか!?
山の中腹で作業を進める城島も、からくり仕掛けに取り掛かる。
この仕掛けを担当したのは、地元商店街・尾道本町り商店街のみなさん。
店を構えて64年の「不二金物」の自慢の金だらいと、
名物・尾道ラーメン「喰海」店長・榎本さんのご協力で、ラーメン丼を使って、
からくり仕掛けを作り上げた。
ラーメン丼に乗ったそうめんが、ロープを伝ってロープウェイのように
傾斜を下り、下で受ける金だらいに飛ばす仕組み。
全長1kmという長さも、また今回の挑戦の大きなポイント。
DASH村の流しそうめんでは、途中で水が少なくなり、止まってしまった。
城島「どっかで水を足したい」
そこで、コースの途中にある、民家のお母さんのお宅にご協力して頂く事に。
さらに、尾道ならではの給水方法として使うのは、からくり人形。
この人形は、江戸時代から続く尾道の伝統行事「水尾町の水祭り」
で使用される水芸を披露する人形。
この尾道の伝統技術をお借りして、そうめんの流れに勢いをつける。
一方、達也は、坂の町の対岸に位置する向島へ。
達也「広島と言えば船だよね」
尾道は、日本有数の造船が盛んな町で、その売上げは市の製造業全体の3割。
市内には、造船所が18社もある。
その中の一つ、造船所「向島ドック」にご協力をお願いする事に。
目的は、船底に付いた貝や藻を水圧で削り落とす高圧洗浄機。
毎秒4Lの水を一気に吐き出す、この威力をどのように使おうというのか?
尾道の素晴らしさを伝える為、工務店、地元商店、ボランティア、
総勢60人が取り組んだ、全長1kmに及ぶ流しそうめんのコース作り。
町が一丸となって、山の頂上からふもとまで全ての竹の設置が完了!
山頂をスタートし、幾多の難関を乗り越え、山のふもとのお寺・宝土寺で待つ、
そうめん大好き平谷市長のもとへ。
そうめんは無事に届くのか?
スタート場所の千光寺山展望台では、着々と準備が進められ
尾道の坂を使った流しそうめんを一目見ようと町中の人が集まった。
そうめんを流すのは、ミス尾道の末永さんと吉井さん。
城島「全長1km流しそうめん。24時間のマラソンの良い練習になるな」
流すそうめんは、梅を練り込んだ特製麺。
そして、カウントダウン開始!
みんな「5,4、3、2、1…流しそうめんスタート!」
そうめんは、小走りほどのペースでスタート。
達也「いい感じに進んでる!」
最初に差し掛かるのは、
尾道ゆかりの文豪・志賀直哉や、正岡子規などの
文芸作品を刻んだ石碑が立つ、カーブが多い「文学のこみち」。
ここの急カーブでは、竹に穴をあけた城島の工夫がうまく機能。
達也「DASH島の水路が生かされているじゃん」
その後も急カーブをクリアし、
森光子さんのでんぐり返しで有名な「放浪記」の石碑前を通過し、
流しそうめんは、次のポイントへ。
「千光寺」の修行僧が登ったとされる「天狗岩」に這わした竹は、
先端から7m下のシートに着地し再び竹の道に戻る大仕掛け。
そうめんは、一気に加速し、尾道の空に舞う!
飛び出したそうめんは、見事7m下のシートに着地し、
そのままコースに戻り、さらに進む!
達也「素晴らしい!大ジャンプ!」
さらに加速したそうめんは、「千光寺」境内を抜け、
地元金物店の金だらいと尾道ラーメンの丼で作ったからくり仕掛けへ。
丼に乗ったそうめんの重みでストッパーが下がり、
ロープウェイを下るはずだが…
城島「ストッパーが外れない!」
勢い良く丼へ流れたそうめんだが、重さが足りず、ストッパーが外れず…。
城島「こうなったら…幻の右手」
やむを得ず、城島が手でストッパーを外し、見事金だらいへ。
コースは後半戦。ふもとのゴールまではあと500m。
そうめんは、古き良き町並み残る「千光寺新道」を進む。
472段の階段が続く先に待ち構えるのは、
城島「応援隊!」
水祭りを守る会の今川さんと岡田さん、尾道名物の「水祭りカラクリ人形」
による給水ポイント。
水を得て、さらにそうめんは坂道を下る!
しかし、この辺りは、傾斜がなだらかのため、水の勢いはすぐに弱まる。
そして、到達したのは、城島が協力をお願いした、民家のお宅。
城島「水を水道で足してもらってる」
民家のお母さんのご好意で室内にコースを設置し、
水道から尾道の豊かな水を給水。
給水された水と急な傾斜でそうめんがさらに加速。
ここもぜひ見せたい、築100年以上の11軒の家が並ぶ、尾道の美しい風景
「千光寺新道の長屋」の間を通過。しかし、
達也「あっ、とまっている!」
ゴールまであと100m…ここで負けるわけにはいかない。
この緊急事態を聞いた民家の岡さん、からくり人形を始め、
総力をあげて水を送り出す!すると、そうめんが再び動き出した!
みんなの想いはひとつ!
城島「頑張れ!」
ゴールへ一直線と思った矢先、そこから先は、なんと上り坂。
しかし、達也には、ある考えがあった。
達也「じゃあ、お願いします!」
達也が呼んだのは、造船所「向島ドック」の方々。その手には、高圧洗浄機。
最小限に威力を弱め、そうめんに噴射!すると、
城島「そうめんが上っていく!」
こうして、最大の難関の上り坂を上り切ることができた!
スタートから2時間、いよいよゴールとなる、平谷市長の待つ「宝土寺」へ!
ゴールまでは10m、その前には、城島渾身の最後の仕掛けが!
城島「鐘がなるようになってる仕掛け!」
城島の仕掛けを通過し、見事、寺の鐘が鳴りひびいた。
そうめんは市長の箸へ。
平谷市長「うまい!」
「そうめんくへば 鐘が鳴るなり 宝土寺」。
長さ1kmに及ぶ、広島県尾道市の坂を使った流しそうめんは見事成功!
尾道の皆様、ご協力ありがとうございました。
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