2014年9月7日 放送内容出張DASH村 ~千葉県 梨~

今、まさに旬を迎えた梨。
『幸水』や『豊水』を始め、様々な品種があり、その美味しさはもちろん、
消化を助け、熱を下げる効果もあると言われる。
城島もマラソン練習の際、進んで口にしていた。
城島「梨ってこんなに美味しかったっけ?」
そんな梨の生産量全国1位を誇るのが、千葉県。
特に、東京都との境にある市川市には、60軒もの梨園が軒を連ねる、
『梨街道』が!
今回、お世話になるのは、160年つづく梨農家七代目の石井庸一さん、35歳。
城島「すごいイケメン」
石井さん「モデルをやらせてもらってた」
将来継ぐことは決めていたが、「一度は違う世界を見てみたい」と、
ファッションモデルの道へ。
数々の人気雑誌を中心に6年間活躍し、その後、26歳で梨作りを始めた。
そんな元モデルの石井さんが育てた梨は…
達也「キレイ!でかい!」
石井さん「大玉の方が美味しい。食べてみますか?」
お言葉に甘えて、早速かぶりつくと…
達也「みずみずしい!」
城島「甘っ!」
このみずみずしさの秘密は、
石井さん「白いブツブツがポイント、コルクの役目をしています」
梨の実は、まだ青く小さい時、皮の表面にある『気孔』という穴から
呼吸している。
やがて生長し、実が大きく膨らむとともに、皮の表面も伸びて広がるため、
『気孔』が壊れ、そこから水分が抜けてしまう。
この時、皮の表面に、人間で言うと「かさぶた」のような役割を果たす
『果点コルク』ができる。
これが、壊れた穴のフタとなって、梨の水分を実の中に閉じ込める。
石井さんの梨の木の枝の高さは、約160cm。
そのため、TOKIOと石井さんが話をする時は、
ずっとかがんだまま。そのわけは、
石井さん「歴代の先祖の身長が低かった」
達也「育てるのにちょうど良い高さだったんだ」
ちなみに、先代のお父さんは、身長165cmだったので…
石井さん「僕が始めてから、全部棚を上げた」
さらに、城島には、気になることがあった。
城島「台風の被害は?」
福島DASH村でも梨を育てていたが、収穫間際に台風が襲った影響で
梨が落ちてしまい、残ったのはわずか1個だった。
石井さん「台風の被害はあまり出ない、全滅はまず無いです」
その秘密は、梨園全体に張られた「防災網」。
日光に十分に通しつつ、ポリエチレン製で風を防ぐ強度を持った網。
石井さん「害鳥とか害虫、風、ヒョウを防ぐ」
しかし、石井さんには、別の心配事があった。
石井さん「今年はカメムシが、多い」
カメムシの被害にあった梨は、形がゆがみ、実の中まで傷んでしまうため、
商品にならない。
大量発生している今年は、網の間をすり抜けてしまう恐れがある。
そんなカメムシを防ぐ方法は、住処となる雑草を生やさないこと。
そこで、ゴーカートのような草刈り機で梨園内の雑草を一気に刈る。
達也「これは楽でいいなぁ」
カメムシ対策を終えたら、早速、食べごろを収穫!
梨を手に持ってちょっと上げると、簡単にもぎ取れる。
そしてもう一つ大事な作業が。それは、芯棒を切ること。これをしないと、
石井さん「実に当たって、傷になる」
そこで、刃がカーブした梨専用の芯切りバサミを使い、芯棒を切る。
こうして全て手作業で、1日約500個の梨を収穫する。
収穫を終えたら、すぐに選別。
機械で、重さごと2Lから5Lに、振り分けられる。
ちなみに、2Lサイズと5Lサイズでは値段が2倍以上違う。
梨に影響を与えると表面が凹んでしまい、商品価値が下がってしまうため、
梨同士がぶつからないよう気を配る。
こうして選別された梨は、形や色、傷をチェックして箱詰め。
箱に入れられなかった形の悪い梨は、直売所で割安で売られる。
梨のとっておきの食べ方を教えてくれるのは、
石井さんの奥様。アメリカ出身のダファニーさん、35歳。
ダファニーさんも元モデル、撮影で来日したのをきっかけに、
すっかり日本が気に入ってしまい、1人で移住。
そして、石井さんと出会ったという。そんな2人のお子さんは、
長女のエリーちゃんと、長男の維頼くん。
城島「8代目はハーフや」
まずは、
ダファニーさん「ピザを作る」
梨の皮をむき、薄く切っていく。ところで…
達也「アメリカで梨食べてました?」
ダファニーさん「アメリカに梨ないです」
スーパーなどで出回る梨と言えば、いわゆる『梨』と『西洋なし』だが、
この丸い『梨』、正式には『和梨』と言って、日本にしかない。
ピザの生地に、ゴルゴンゾーラチーズを塗り、ピザ用のチーズも乗せ、
その上に梨を並べていく。
料理のお手伝いが大好きと言うエリーちゃんの手も借り、
薄くスライスした梨を一面に。
ダファニーさん「Perfect!(完璧)」
これを、230℃のオーブンで20分焼き、仕上げにバジルを乗せれば、
『梨とゴルゴンゾーラチーズのピザ』の完成!
さらに、
ダファニーさん「豚肉を使って、梨のアレンジ料理」
すった梨、ショウガ、醤油、酒、みりん、酢を合わせる。
ダファニーさん「梨を入れると、豚肉がとても柔らかくなる」
それは、梨に含まれる『プロテアーゼ』というタンパク質分解酵素の働き。
続けて、片栗粉をまぶした豚肉を炒め、全体に色づいてきたら、
梨のスライスも先ほどの梨ソースと一緒に炒め、
『豚肉のショウガ炒め梨ソース』の完成!
城島「どんな味になるんやろ?」
そして、特製のデザートも。
ダファニーさん「凍らせた梨でアイスを作る」
凍った梨、ヨーグルト、ハチミツ、レモン汁をフードプロセッサーに。
すると、シャーベットに!
城島「こんな贅沢したことない」
コーンフレークとヨーグルトを入れたグラスに、砂糖と白ワインで
煮詰めた梨のコンポートを乗せ、その上に角切りとすりおろしの梨が
たっぷり入ったゼリー、シャーベットを乗せ、『梨づくしパフェ』の完成!
達也「梨だらけだなぁ」
こうして、梨づくしのメニューが揃ったところで、
まずは、特製の梨ピザを!
達也「梨のサクっていう食感が残ってる」
城島「ゴルゴンゾーラと梨って合う。美味しい!」
続いては、梨ソースを加えた豚肉のショウガ炒め。
達也「コレも美味い!肉が柔らかくなってる」
城島「梨の甘さが良い調味料」
最後に、デザートの梨パフェ。
城島「シャーベット美味しい!ヤバい出会ってしまった!
DASHスイーツ部門1位!」
日本一の梨の産地、千葉県市川市の梨は、暑さも忘れるほどの
みずみずしさと美味しさ。その味に、城島は思わず、
城島「最高だなっしー!」
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