2014年11月2日 放送内容DASH ご当地PR課
~兵庫県姫路市 マッチ20万本で巨大火文字作れるか!?~

ご当地名物をDASH流にPR!DASHご当地PR課。
今回のPRスポットは、兵庫県姫路市。
日本初の世界遺産、国宝・姫路城の城主であった戦国時代の武将、
黒田官兵衛ゆかりの地として、今話題の姫路には、
成牛革、鎖など、生産量日本一を誇る名物が色々。
そして、隠れた日本一…それは“マッチ"。
明治時代に、日本国内でマッチ生産が始まり、
戦後には貿易の要、神戸港に近い姫路が生産量日本一に。
最盛期には、姫路市内に50以上あったマッチ工場だったが、
使い捨てライターの登場により、マッチの使用は激減。
昭和40年代にマッチの需要は、一気に下火となり、
50以上あった工場は、現在市内にわずか2軒のみ。
今や、風前の灯火となったマッチ業界を再び活気づけたい!
そこで、姫路産マッチの素晴らしさをPRすべく、
城島と達也がやって来たのが、
創業明治33年、生産量日本一を誇る「日東社」。
日本一のマッチ工場は、マッチの種類も豊富。
長時間燃え、風が吹いても消えない“防風マッチ"や、
赤、青、緑の炎の色で占う“占いマッチ"を見せてもらう。
そして、日東社の会長曰く、日本のマッチは性能も世界一。
実際に、海外製のマッチと点け比べてみると、
日本のマッチの点き易さは、一目瞭然。
さらに、火が点いている時間も長い。
その世界一と言われる品質、作り方に理由があった。
マッチの製造工場を見せて頂くと、
まず、大量のマッチの軸の木を、機械の中で綺麗に並べ、
硫黄などを原料にした液体(薬品)を先端に付着させていく。
何度も細かく上下させる事で、しっかりとつけ、丸い形に。
この角の無い、綺麗な丸い形により、火薬部分のどこで擦っても、
確実に着火することができる。
かつて100台以上あったこのマッチ製造機は、今や国内に5台のみ。
ベテラン社員が、50年間毎日整備し、大切に使用している。
さらに、昭和生まれのマッチ箱製造機。
その精度とスピードは、衰え知らず。
1分間に130個という速さで、マッチ箱を作っていく
最後に、この空箱にマッチ棒を入れるのは、
昭和42年生まれの自動マッチ箱詰機。
1箱30本~35本ぐらいと、ざっくり詰めるのも50年物の愛嬌。
そして、歴史あるのは、機械だけじゃない。
勤続50年以上の大ベテランの社員たちが、
この姫路のマッチ作りを支えている。
勤続54年の女性社員、その名もシゲ子さんは、
機械が使えない特殊な形のマッチ箱へ、
指先の感覚だけで、どんどん詰めて行く。
その職人技は、箱に詰めたマッチ棒の数を
瞬時に当てられるほど。
そして、マッチ箱も仕上げの工程に。
横薬(よこやく)と呼ばれる、マッチを擦るザラザラした部分。
この液体は、火薬の原料である赤リン。
これをローラーで、箱の側面にまんべんなく塗り、
乾燥させれば、あのザラザラに。
こうして完成した、世界に誇る姫路のマッチ、
そのすごさ、どう伝えるか?
城島「マッチたくさん燃やして、京都の大文字の送り火とか」
つまり、“姫路マッチの炎で巨大火文字ができるか!?"
作る文字は、日東社のトレードマーク、大丸マッチを参考にして、
姫路マッチ復興を願い、「姫」で!
まずは、本番用のおよそ1000分の1のサイズで試してみる。
しかし、姫路のマッチは、発火時間が長いとはいえ、
およそ26秒が限界。同時に多数のマッチに火を点けるのは至難の業。
城島「効率よく点ける方法を考えないと」
と、専務が持ってきたのは、大きな火点け用横薬の板。
マッチ箱の側面のザラザラを大きくして、一気に擦りつける作戦。
では、改めて、マッチを綺麗に並べ直し、いざ!
すると、姫文字の全体に見事、点火成功!
仕組みは決まった。
これをもっと大きく、もっと太く、大量の姫路産マッチで!
使用するマッチは、城島に心あたりがあった。
工場内、先ほどのマッチ製造機の周りには大量のマッチが。
機械が弾いて落ちてしまい、商品にならないマッチを集め、
大量のメイドイン姫路のマッチを用意。
そして考えた仕組みは、1本1本並べて文字を形作り、大きさは8m。
それを巨大なマッチ箱で、一斉に点火させる。
PRの舞台は、姫路城十景にも選ばれた、
絶景スポット、シロトピア記念公園。
細かく打たれた小さな点が印刷された紙を土台に貼っていく。
これをつなぎ合わせると、巨大な「姫」の文字となる。
この全ての点に穴を開け、マッチを刺すことで文字が描かれる。
その数…なんと20万!
さらに、姫路の為ならばと集結したのは、
市の観光課の方々や、姫路お城の女王、
黒田官兵衛のイメージキャラクター“かんべえくん"も。
町の総力をあげて、急ピッチで作業を進めていく。
そして、大量のマッチを、1本1本、手作業で穴に挿していく。
城島「今までのPR課の作業で一番細かい」
果てしなく地味な作業も、姫路に明るい未来を灯すため。
地元の学生や子供たち、
さらに、美術スタッフも加わり、総勢60人。
ただ黙々と、ただひたすらにマッチ棒を挿していき、
出来上がったパーツからステージに並べていく。
パーツを組み合わせると徐々に、
小さなメイドイン姫路のマッチから大きな「姫」の文字が現れる。
その大きさ8m!所狭しとびっしり並んだ姫路のマッチは20万本!
そして、火を灯すのは、巨大なマッチ箱!
この製作に協力してくれたのは、地元の宮大工、福田善次さん。
107年続く、伝統と技術で、市内の神社仏閣を始め、
姫路が誇る・日本三大喧嘩祭りの一つ、
灘のけんか祭りの神輿なども手掛ける、現代の名工。
宮大工仕込みの巧みな技で組み立て、
世界に誇る技術力で作られた、マッチ箱の骨組み。
その周りに板を貼り、箱の形に仕上げていく。
最後は、シート型のザラザラを一面に貼付け、
長さ8mの巨大マッチ箱が完成!これで、準備は整った。
そして、午後6時、いよいよ、姫路のマッチに火を灯す時。
使用したマッチの数、20万本。
それを、長さ8mの巨大マッチ箱に取り付けられたロープを
34人で一気に引いて、点火する。
姫路城の天守閣からは、マッチ界のお殿様、日東社の会長が見守る。
そして、始まりを告げる太鼓が鳴り響き、達也の掛け声が!
達也「3、2、1…引けー!!」
一斉にロープが引かれ、マッチの上を勢いよく擦るマッチ箱!
すると、通り抜けたあとから、激しく煙が上がり、
城島「どうだ?どうだ!?」
一気に燃え上がった!が、まだ燃えてないところが。
達也「最後の(丸の)ところだ」
しかし、姫路のマッチは、なかなか消えない。
立ち上る炎が徐々に、文字全体へ燃え移っていく。
城島「すごいきれい!燃えてるよ!」
すべてのマッチに炎を灯すことができるか?
残る願いは20万本、すべて、燃えてほしい。
達也「姫の字が熱く燃えております!最後の最後まで!」
そして、姫路のマッチの力で、すべてに火が灯った!
姫路のマッチの美しさ、
だが日東社の会長がいる姫路城から見るとその姿は単なる火柱に、
会長「字はちょっと読みにくいな」
火が、まばらになってしまった理由は、マッチのわずかな高さのズレ。
そのため、始めは火が点かない部分も。
しかし、優れた姫路のマッチは、2分30秒かけて、
20万本、姫ほぼ全てに、火を灯すことに成功した!
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