2014年11月16日 放送内容DASH海岸 ~アジ~

6度目の秋を迎えた、東京湾工業地帯の一角にあるDASH海岸。
浅瀬に岩を積み上げて作ったのは、
東京湾の無人島「第二海堡」で見てその重要性を学んだ、ゴロタ場。
岩が積み重なったゴロタ場には、様々な生き物が集まる。
さらに、城島がDASH海岸で、コンクリート製のがれきを発見。
城島「これ、使いたい。第二海堡でこんな潮だまりあったから」
第二海堡では、旧日本軍の炊事場と思われるくぼみが、潮だまりになっており、
中には、巨大なダイナンギンポや伊勢えびの子どもが住みついていた。
しかし、コンクリートのがれきのくぼみの深さは、およそ10㎝程と低く、
このままでは、鳥などに狙われやすい。
そこで、電動ドリルを使って、穴を深くすることに。
城島「昔、ドリルで化石掘ってたからな~。懐かしい。」
深さが倍の約20cmになったところで、ゴロタ場の脇に設置。
DASH海岸特製「ゴロタ場」の完成!
城島「これはいい場所!絶対色んな魚が来るわ!」
翌日になると、好奇心旺盛なシマイサキが住みつき始め、潮だまりには、
達也「なにこれ!」
ニョロニョロと長い体をした魚が。ウナギの赤ちゃんではないようで、
木村さん「タツノオトシゴの仲間のオクヨウジです」
さらに、潮だまりを網ですくってみると、小さなエビが。それは、
木村さん「サクラエビの仲間のアキアミです。スゴいですよ、これ!」
日本沿岸を群れで遊泳しているアキアミは、魚にとっては格好のエサ。
木村さん「アキアミを追い求めて、大型の回遊魚が入って来てるかも」
カマスやアジ、イナダなどの魚がDASH海岸に来てくれるか?
そんなアキアミに似せて作られているのが、釣りなどで使われるサビキ針。
針に巻いたビニルが、アキアミそっくり。
早速、サビキ針を使って、DASH海岸に大型魚が来ているか調査開始!
城島「なんか来ればいいなあ」
と、言ったそばから、城島の竿に当たりが!釣り上げると、
城島「アジですよね!?この海岸にもいるんだ!」
木村さん「アジも回遊魚で、東京湾に入って来ると脂がのってくるんです」
日本の食卓の定番でもあるアジは、江戸時代から庶民に人気の魚。
本来、値段もお手頃な大衆魚だが、
城島「アジもブランドありますからね、関アジとか」
木村さん「超高級魚になります」
アジは、住む環境によって味が変わる魚。大分の関あじ、
長崎のごんあじなどがあり、一匹で5000円の値がつくものも!
さらに、ブランドアジの特徴は、丸々と太り、大きいこと。
木村さん「東京湾にもブランドアジたくさんあるんですよ」
大都市や工業地帯に囲まれたイメージの東京湾だが、
干潟や岩礁など、様々な環境や生態系があり、
たくさんのブランドアジがいる。
その中でも、とんでもなくデカイアジが獲れる場所へ!
夜明け前の早朝に訪れたのは、横須賀市にある走水港。
ここで獲れるアジは「走水の大アジ」と呼ばれ、知る人ぞ知るブランドアジ!
今回、お世話になるのが、ピンクの胴長がトレードマークの青木康至さん。
24歳と若いが、中学卒業後すぐにこの世界に入り、漁師歴はすでに9年。
そんな青木さんの大アジを狙う出船は、いつも夜明け前。
アジは日の出前にエサをもとめ、最も活発に動くという。
午前5時に港を出て、走ること10分でポイントに到着。
青木さん「根の近くに網を入れます」
根とは、海底の岩が盛り上がった所で、エサとなるエビなどが豊富に生息する。
通常、アジは、エサを求めて日本沿岸を回遊する魚だが、
エサが豊富な根を見つけると、回遊をやめ、そこに住み着く。
泳ぐ量が減る上に、エビなどのエサをたくさん食べるため、
体が大きくなり、脂がたっぷりとのるという。
そんなアジを獲るためのやり方が、底刺し網漁。
根のそばの海底に、カーテン状に網を張り、根に住みつくアジが、
網に引っ掛かるのを待つ、というもの。
全長700mの網を、水深50mの根の回りに張っていく。
網の最後に、目印となるブイを浮かべ、後は網に魚がかかるのを待つだけ。
網を仕掛けてから1時間後。
網を引き上げてみると、そこにかかっていたのは、
高級カマボコの原料でも知られる、イシモチ(シログチ)。さらに、
城島「ソウダガツオ!東京湾でも揚がるんですか!」
城島が、半年前、最高のカツオ節を作るために、高知県土佐清水沖で、
釣っていた、ソウダガツオ。
城島「色んな魚が獲れたのは良いんだけど、肝心の本命が来ない…」
700mあった網も、残り100m…。
走水若手No1の腕を誇る漁師の青木さんも、焦りが見えてきた、その時!
青木さん「うわぁ来た!」
網にかかったのは、まさに探し求めていた走水の大アジ!
DASH海岸にいたアジよりも大きく、さらに、
城島「金色に光り輝いてる!」
通常、回遊しているアジは、海の色に合わせているため、青黒い。
しかし、走水の大アジは、年間を通して根に住みつく魚。
海草や藻の色に合わせて金色になるという。そんな大アジは、
青木さん「1匹2000円は超える」
そんな大アジが次々と!この日の一番の大きさは、なんと43cm!
青木さん「いっぱい脂肪を蓄えて、脂のノリは、よそとは比べ物にならない」
走水の大アジをゲットした所でDASH海岸に戻り、
まず、三枚におろす。でも、あまりの大きさに…
城島「アジじゃない…。なんぼほど、肉厚なんや。」
すると、そこにやって来たのは、福島DASH村の仲間、北登。
DASH村で共に生活していた、TOKIOの大事な仲間。
今は東京に暮らし3年。友達もでき、都会暮らしを満喫中。
最近、誕生日を迎え、14歳になった北登。人間でいうと70歳半ば。
そこで、北登のますますの健康を祈り、
城島「ちょっと遅れちゃったけど、誕生日祝いしよう」
脂に、老化防止に効果があるEPAが豊富に含まれているアジは、
犬にとっても健康食材!
北登のために、お祝いご飯づくり。
三枚におろしたアジを七輪でじっくりと焼き、細かい骨を丁寧に取り除いて、
ホウレン草やカボチャなどと一緒に、ご飯と混ぜれば、
アジの混ぜご飯のできあがり!
さらに、アジの身をたたきにして、おからとキャベツ、更にニンジンを加え、
しっかりとこね、中までしっかりと焼き上げれば、
城島特製、お魚の形をした、
城島「アジバーグ!」
北登のご長寿祝いご飯の完成!
でも、犬に熱い物は禁物。冷ます間に、自分たちが頂くものも。
さばいたアジを醤油ベースの漬けダレに!
さらに、漬けている間に、城島がどうしても作りたかった、特大のアジフライ!
180℃の油で、一気に揚げる!
一方、漬けの方は、醤油ダレがしっかりしみ込み、良い頃合いに。
仕上げに、大葉白ゴマを乗せれば、
大アジの漬け丼が完成!
まずは、14歳のお誕生日を迎えた北登から。
アジバーグ、混ぜご飯共に、気に入ってもらえたようで、キレイに完食!
そして、男たちも、東京湾のブランド品「走水の大アジ」の味を…。
まずは、特大のアジフライをシンプルに塩だけで。
達也「うまい!ふわっふわ!」
続いて、大アジの漬け丼。
城島「うわー美味しい!美味しすぎる!」
東京湾の旬の味を贅沢に味わう事ができ、
より一層、東京湾の事を知ることができた。
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