2015年2月22日 放送内容DASH ご当地PR課
~新潟県魚沼市 雪の町で雪玉転がして巨大雪だるまつくれるか!?~

ご当地名物をDASH流にPR!DASHご当地PR課。
今回のPRスポットは、新潟県魚沼市。
魚沼産コシヒカリは、国内最高評価を26年連続獲得。
言わずと知れた米どころのこの町にはさらなるご当地名物が…
それは“雪"。
魚沼市は2011年最深積雪量日本一を記録した、国の特別豪雪地帯。
今回はそんな魚沼名物の雪をPR!それには訳があった。
二人が訪れたのは市内の「須原スキー場」。
松岡「人いないね。貸し切り状態」
ゲレンデにスキー客はまばら、見るからに閑散としていた。
90年代のスキーブーム時には年間1860万人が
全国のスキー場を訪れたが現在は、およそ3分の1に。
当時はにぎわっていた須原スキー場も、
現在、来客が少なくなっているという。
この状況を打破するため、ゆるキャラを始め、
グッズや看板など全て手作りし、
赤字経営のスキー場を存続させようと立ち上がったのが、
魚沼市で生まれ育った魚沼市民の方々。
多くの地域住民が本業の傍らスキー場を運営している。
そこまでして、スキー場の存続にこだわる理由、
それは、子供達の遊ぶ場所を守るため。
冬の時期、魚沼市では大雪で校庭や公園に雪が積もり、遊べない。
そのため、スキー場は子供達が安全に遊べる大切な場所。
これは、なんとか町をPRして盛り上げたい!
DASHでスキー場と言えば…過去に挑んだ“巨大雪玉作り"。
その経験を生かした松岡・長瀬の作戦とは、
まずは、スキー場のふもとに半円の土台を作る。
そして、雪山の頂上から雪玉を転がし続けて大きくし、
土台の上に乗せて雪だるまの形状に。
この巨大雪だるまを須原スキー場の名物に!
地元の子供達に協力してもらい、
ゲレンデのジャンプ台を雪だるまの胴体に加工。
一方山頂からは松岡と長瀬が、
雪だるまの顔となる雪玉を転がしながら大きくし
ふもとまで降りてくることに。
魚沼市は冬の平均気温が0℃前後と、雪国としては高く、
水分を多く含んだベタ雪。
つまり、巨大雪だるまを作るには、
長瀬「(雪質)いい感じだよ」
そして、恒例の雪玉の命名は松岡のセンスで、
松岡「須原だから…“ハラッスー"」
では、ハラッスーの出陣!
スタート時点の雪玉は、まだ直径5cm程、
手で固めた方が大きくなりやすい。
せっせと丸めて直径30cm、ここからは転がして大きくしていく。
転がすたびに雪はどんどんくっつき、
まもなく200m地点へ。
長瀬「ここから急こう配だから割れちゃうと思う」
雪玉作りのベテラン二人は、斜度22度になるこの急斜面で
雪玉を転がすのは危険と判断。
下から支えながら進めようにも、
この時点で直径90cm、重さはおよそ120kgにもなり、
二人では到底無理。
そこで、駆けつけたのは、前回に続き、頼りになるこの男達。
バルセロナオリンピック柔道金メダリスト・吉田秀彦。
そして、元K-1ファイターの武蔵。
武蔵「助っ人に来たでー!」
4人ならば、この120kgの雪玉を支えることができるはず。
まずは、目の前の150m続く急勾配。
下から支えながら、慎重に転がすが、
武蔵「着実に雪がくっついて大きくなってる!」
予想以上の成長の早さに苦戦。
長瀬「新雪に転がそう」
300m地点から転がして100m先にある、
柔らかい新雪エリアで雪玉を止める作戦に変更。
勢いよく転がり出したハラッスーは、
新雪がクッションとなり、割れることなく、
無事400m地点まで運ぶことに成功。
ここからは柔らかい雪が続く新雪エリア、
勢いがついても割れる心配はないと判断。
さらに、魚沼産の新雪がごっそりとくっつくはず。
長瀬「転がるの速い!速い」
順調に転がり続け、一気に30cmほど成長。
直径1m45cm、重さはホッキョクグマほどの雪玉に。
しかし、ここで問題が。
長瀬「看板に当たったら怖いなあ」
このままのコースだと看板へ、激突すると割れてしまう恐れもある。
そこで、
松岡「右に出して転がそう」
大きく右に回り、看板を避けて斜面を転がしていく作戦に。
しかし、新雪に埋まったハラッスーはびくともしない。
松岡「鉄パイプ持ってきて!」
以前に学んだてこの原理で雪玉を押す。
狙いは看板を避ける右方向、4人で力を合わせて、
全員「せーの!」
転がり出したハラッスーは…看板に一直線!
と、スレスレで看板は避けられた!
しかし…!その直後ハラッスーは真っ二つに!
長瀬「ハラッスー!割れちゃったよ」
その原因は、コントロールできず看板の方へ転がり、
なんとか衝突を免れたが、
柔らかな雪がべったり付きいびつな形となり、バウンド。
自らの重さに耐えきれず割れてしまった…。
700m地点でハラッスーは無惨に散った。
しかし、そんなこととは知らずにふもとでは
子ども達による土台作りは進んでいた。
このままではスキー場をPRできない。
なんとかして雪玉を届けたい!
そんな思いを胸に、雪を知り尽くした、
地元の大人達が立ち上がっていた。
それは、万が一のためにと、こしらえた巨大雪玉
イメージは割れる直前のハラッスーだが、
長瀬「でけえ!(直径)160cmぐらいある」
ちょっと大きくなりすぎたが、
町のみんなの思いが詰まった、新生ハラッスー。
初代ハラッスーの一部を付けて魂を吹き込み、
いざ、再スタート。
しかし、巨大になればなるほど、厄介なのが雪玉。
いくら押してもびくともしないので、
松岡「足で押しますか」
武蔵「任せてください!」
そうここには、幾度となく世界の猛者達を蹴り倒してきた武蔵がいる。
手より強い力が出せる足を使って、
重さおよそ1.2トンのハラッスーを押す!
足で押し出した新生ハラッスーは800m地点を通過。
スキー場のスタッフの方にも手伝っていただき、総勢11名
下からの足と鉄パイプの両方で押し出して行く。
吉田「大きくなりすぎてる!」
どんどん成長するハラッスー、その大きさは2m5cm。
ゴールまで900mの中間地点で重さは自動車ほどに。
と、ここで、地元のお母さんたちが作ってくれた、
山ウサギの肉を使った伝統料理、魚沼名物「深雪汁」で栄養補給。
さらに、魚沼産コシヒカリのおにぎりもいただく。
一方、土台作りは、町の方々の力で綺麗な半円に。
学校の先生方、さらにスキー場公認ゆるキャラ、スハラットの力も
お借りして作業。
必死になるのは、子ども達、そして、自分の居場所を守る為。
そして、直径2m5cmとなったハラッスー。
ここから先は斜度20度の急斜面。
再び暴走し、割れる恐れが。そこで、
松岡「塩で固めて補強しよう」
これも過去の経験から。
塩をかけることで、雪の温度を一気に下げ、固く丈夫に。
と、スキー場のスタッフの方から、
塩より良い「硫安(りゅうあん)」というものがあるとの情報。
硫安は通常、農業用肥料として使われているが、
スキー場のコース固めにも使われる。
その訳は、雪の温度は、およそ-2.5℃前後だったが、
硫安を撒くと、ぐんぐん温度は下がり-14.5℃に。
より冷やす事ができるため、より固く、より強い雪玉となる。
コシヒカリも育てるその力も借りて、雪が固まったら、
ここから先は、直線300mの長い斜面だが、
松岡「斜面が段々になってる」
段々に波打っているその雪の下には、
魚沼産コシヒカリの棚田が並び、
その上に雪が積もった魚沼市ならではのコース。
ここを止まらずにいけるか?
巨大化して、ますます勢いのついたハラッスーは、
長瀬「止めるな、止めるな!」
250mを一気に転がり、その大きさは2m20cm、
重さは2.5t、およそインドゾウ一頭分に。
一方、土台作りは、子ども達による飾り付けが完成。
さらに、その上にハラッスーを乗せるためのスロープまでも
作られていた。
ゴールまでは残り400m、今回最長のロングコースとなる直線。
一気に転がし、土台の上へたどり着きたいところだが…。
しかし、ハラッスーの体は雪がくっつき徐々にいびつに。
バウンドしてしまい、雪が削れ小さくなっていく。
松岡「お前、やせたなあ…」
と、そのとき、男達の耳に届いた。
子供達「がんばれー!」
それは、雪だるまの完成を待つ子ども達の声。
松岡「よし!行くか!」
奮起する男たち、ゴールまであと250m。
降り初めた新雪がくっつき、いびつな形ではあるが、
ハラッスーは再び大きく。
吉田「吹雪いてきた」
気がつけば割れる前とほぼ同じ直径2mほどまで成長。
そしてついに、ラスト100m。
最後の斜面を一気に転がり、巨大な雪だるまとなるか!
長瀬「絶対止めるな!」
あと60m、総勢18人で、意地でも子供達の待つゴールへ。
子供達「がんばれー!」
あと11m、最後の土台への上り坂は全員で押す!
わずか8mを転がすにも20分を要し、残り3m。
そして、ついに…子供達が作ってくれた土台に乗った!
最後の仕上げは子ども達と。
雪だるまの顔は、目を木炭、鼻を三角コーンであしらい、
ポリバケツの帽子も乗せてあげた。
子供達と、そして、スキー場スタッフの力を合わせ、
“魚沼産巨大雪だるま"が完成!!
魚沼市の皆さん、お疲れさまでした!
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