2016年5月1日 放送内容DASH海岸 ~ガンギ~

まだ寒さ厳しい2月のDASH海岸。
この日、TOKIOが水深3mの海底に2トンの砂を入れて作ったのは、
“カケアガリ”と呼ばれる砂の傾斜。
潮に流れてきたプランクトンがこの傾斜に溜まることで、
プランクトン好きのエビや小魚たちが集まる。
そして、今度はそれをエサとする大型魚がやって来る。
その中には、DASH海岸に来てほしいあの魚も。
城島「来いよ、yokohamae(ヨコハマ)」
それは、東京湾の一番奥、千葉県浦安市で捕まえたマコガレイ。
明治の頃、横浜の海にたくさん生息したことから
“yokohamae”という学名が名付けられたが、
戦後の埋め立てと開発でその姿は幻に。
カレイは獰猛で、カケアガリに集まるカニやエビが大好物。
計9カ所にカケアガリを作り、5日後には、数えきれないエビが!
そして、そのエビを求めてやって来たのは、肉食魚のスズキ。
木村さん「肉食魚だからエサを探しまくってますね」
大型のスズキが、カメラで確認できただけでも4匹も。
このままいけば、TOKIOの願うカレイの王様“yokohamae”も…
木村さん「来ると思いますよ」
さらに1ヶ月が経ち、8度目の春を迎えたDASH海岸。
カケアガリのパトロール中に、見つけた謎の生物が!?
木村さん「こういうのも来たか。ウミウシの仲間です」
それは、メリベウミウシ。
他のウミウシはゆっくりと動くが、このメリベウミウシは筋肉が発達して
いるため、泳ぐのが得意。
さらに、エビやカニなどの甲殻類が大好物で、大きな口を開けて、
エビを丸ごとパクリ。
城島「うそでしょ!?」
こうして捕らえたエサは、消化器官に運ばれ、約10分かけて、
ゆっくりと消化していく。
そんなメリベウミウシを海へ帰すと、城島が海底で謎の物体を発見。
城島「なんだこれ!クワガタ?」
触ってみると、柔らかく、中身は空っぽ。その正体は…
木村さん「実は卵なんです」
それは、“ガンギ”と呼ばれる、巨大な魚の卵の殻だという。
城島「強そうな名前」
そんな“ガンギ”は、見た目がグロテスクで市場価値がないため、
東京ではあまり食べられることはないが、食べると絶品らしい。
関東で唯一、島おこしをしているのが、神奈川三浦市にある城ヶ島。
今回お世話になる漁師さんは、生まれも育ちも城ケ島で、
8人のお子さんがいる大家族の大黒柱の石橋さん。
木村さん「ガンギ獲りの名人」
石橋さんの船に乗り、向かったのは、港から僅か300mの東京湾の入り口。
木村「デコボコしている地形が多いんですよ」
城ヶ島の海底は砂地や岩地のカケアガリが多数あるため、
豊富な魚が生息している。そこで仕掛けるのは、TOKIOおなじみの
城島「刺し網」
カケアガリに沿うように刺し網を仕掛け、
エサを食べに来たガンギが引っかかるのを待つ。
3時間後、網を引き揚げてみると…
城島「ゴミ…ではないな。動いてる!謎の生物」
一見すると生き物には見えないが、ヒトデの仲間のテヅルモヅル。
無数の枝のように触手が生えており、その触手を動かして、
海中のプランクトンを捕まえて食べる。
しかし、目的の“ガンギ”ではなかった。
続けて、城ケ島ではよく食べられるハコフグ、
体にトラのような模様がついたトラザメもかかったが、
城島「ガンギではないか…」
いずれもお目当ての“ガンギ”ではなかった。
網も残りのわずか…すると!
城島「デカいぞ!これがガンギなんですか?エイですよね」
それこそが本命のガンギエイ。
DASH海岸で見つけたのは、このガンギエイの卵。
エイは赤ちゃんを産む胎生のはずだが…
木村さん「ガンギエイはサメから進化してエイになったんです。
ガンギエイは、サメとエイの中間」
つまり、ガンギエイは、サメのように卵を産むエイ。
石橋さん「結構美味しいんですよ」
ガンギエイは、フランス料理ではおなじみの食材。
石橋さんの紹介で、今回ガンギエイを美味しく料理していただくのは、
城ケ島の民宿さんご荘の女将 青木さん。
身をきれいに切り落とし、ワインビネガーやオリーブオイルに漬けて、
野菜の上に盛り付けて出来上がったのは、ガンギエイのマリネ。
城島「おしゃれ!」
さらに、小麦粉をまぶし、バターで炒め、オニオンソースをかけて、
ムニエルに。
そして、青木さんのおすすめの口元のほっぺたの部分は、
衣で揚げてフリットに。
城島「城ケ島で城島がフレンチ」
+まずは、ガンギエイのマリネ。
城島「適度な歯ごたえで、臭みがなくてオシャレな味!」
続けては、貴重なほっぺたで作ったフリットをトマトソースにつけて。
城島「美味しい!衣はサクッと中はトロッと!白子の様で白身魚の食感」
さらに、煮付け、ムニエルも堪能し、大満足の一同。
DASH海岸に作ったカケアガリにこれからどんな生き物が
やって来るのか?
そして、カレイの王様“yokohamae”はやって来てくれるのか?
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