2017年2月19日 放送内容新宿DASH ~大都会に人と生き物たちが一緒に暮らせる未来の街をつくれるか!?~

新宿区高田馬場・東京富士大学の屋上にあるTOKIOのベース基地。
自ら作った畑に蒔いたのは、明雄さんからもらったほうれん草とカブの種。
その芽を目当てにやって来たのは、ヒヨドリ。
木の実や種を食べ、ヒヨドリが、たくさんくれば、
さらに緑が増えていく可能性が!
しかし、何やらヒヨドリの様子がおかしい。
太一「何か警戒してる?猛禽類じゃない?」
DASH島でも、ハヤブサに襲われたヒヨドリが、
普段より高い声で鳴き、群れに危険を知らせていた。
達也「ハヤブサがいたらヤバい」
新宿では、ハヤブサなど猛禽類は昭和30年頃からいなくなったはずだが…。
ヒヨドリを脅かす、その正体。
監視カメラが捉えていたのは、カラス。
ゴミを散らかしたり、人に危害を加えたりと、良いイメージのない嫌われ者。
太一「カラス来たら、ヒヨドリ逃げません?」
川上さん「ヒヨドリ自体を襲うことはないんですけど…」
カラスが狙うのは、ヒヨドリの卵や雛。
しかし、今はまだ2月で春の産卵前。
さらにTOKIOが植えたカブやほうれん草はまだ小さな芽。
都会のゴミに比べれば、カラスにとって魅力は少ない。
カラスはなぜ、このベース基地にやって来たのか?
川上さん「貯食といって、エサを屋上の物陰に置いて隠す行動」
英語では「ジャングルクロウ」といい、本来は森に暮らしていたカラス。
たっぷりエサを食べた後、残った食べ物を高い木の穴などに
隠しておく貯食は、森で暮らしていた頃からの本能。
今回は、屋上の様子を見るだけでどこかへ行ってしまったが、
緑を増やしてくれるヒヨドリが来なくなる可能性も。
そこで、近隣の迷惑にならないような場所に貯食場を作ることで、
ヒヨドリが安心して暮らせるよう、対策をすることに。
まずは、カラスの習性を学ぶことから。
川上さん「あそこがカラスの最大の仕事場です」
その場所は、ベース基地から約3㎞。
東洋一の繁華街・新宿歌舞伎町。
そこに位置する新宿区役所の屋上はまさに歌舞伎町を見下ろすのに最適な場所。
川上さん「カラスは、元々の棲処である森に見立てている」
太一「ジャングルに見えてるんだな、歌舞伎町が」
さらに、ビルは獲物を探す木の役割にもなっている。
カラスは森では高い木の上から動物や昆虫、
木の実など小さい獲物を素早く探し出して、エサとする。
観察を続けていると、カラスが細い路地に入っていく姿を目撃。
カラスが入っていった路地へ行ってみると、
達也「有刺鉄線や配管の感じが、森みたい」
つまり、カラスにとっては、歌舞伎町は森と変わらぬ環境。
カラスのいた痕跡のあった場所にカメラを仕掛け、
その場を離れて観察することに。
川上さん「人が来ないってわかっていると、活動の場にする」
観察を始めて5分、カラスがやって来た。
辺りを警戒しながら、落ちていたゴミ袋を突くカラス。
本来、カラスは動物の死体などを突き、中の内臓などを食べる。
つまり、生き物の死体を片付ける、森の掃除屋。
そして、ゴミ袋の中からエサを出したカラスがどこかへ飛び去って行った。
その後を追うと、あるビルの室外機の上でエサを食べた後、
また別のビルへ飛び移っていった。
太一「貯食しようとしてますね」
そして、室外機の奥へ。
本来、森の木の穴などが、カラスの貯食場所。
都会の場合、ビルの室外機などの設置物の隙間がその代わりとなる。
新宿区役所にもよく似た場所が。
そこで屋上の室外機置き場を調べてみると、
わずかな隙間にカラスが貯食したと思われる鳥の骨を発見。
カラスは同じ肉食のタカやハヤブサに比べ、クチバシが長いため、
奥行きがある場所に貯食すれば、取られる心配はない。
太一「こういう貯食場を作ったほうがいいんだね。穴とか隙間とか」
川上さん「貯食場を作れば、そこを使うようになって、
ベース基地の畑には来なくなる」
理想は、ベース基地から一定の距離があり、近隣のお宅からも離れた場所。
TOKIOが目を付けたのは、ベース基地から神田川を挟んで
67m離れた、同じ大学の校舎の屋上。
そこに貯食場を作れば、近隣の貯食場を一か所に集められる可能性も。
その屋上に、新宿産の廃材で作った森のレンガを組み、
カラスが貯食しやすい隙間を作る。
果たして、カラスはこの場所に貯食するのか!?
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