2017年5月21日 放送内容DASH ご当地PR課 ~岡山県 巨大コルク銃~

今回のPRスポットは、岡山県岡山市。
岡山市は国産マスカット発祥の地で、生産量も日本一!
旬を迎える9月には、マスカットの種飛ばし大会や粒の数当てクイズなど、
街を上げた祭りを開催。全力でマスカットをPRしている。
しかし、同じ日本一なのに全くPRされていないものが。それが…
達也「コルク!(岡山で作ってるって)全然知らなかった」
岡山市は、国産コルク製品の8割以上を作る、コルクの町。
江戸時代末期にオランダなどからワインと共に、日本に伝来したのがはじまり。
当時は、上に載せるフタが主流だったため、密閉できるコルクの蓋は重宝された。
しかし、当時は作り方が分からず、輸入されたワインのコルク栓を再利用するしか
方法がなかった・・・
そこで立ち上がったのが、ここ岡山の男たち。
明治時代、西洋の技術を参考に独自の製法を開発。
TOKIOが訪れたのは、創業119年、当時から続く内山工業株式会社。
日本一の老舗コルクメーカーで、コルク栓を1日平均5万個以上製造し、
全国のワイン工場へ出荷している。
さらにワイン栓以外にも、用途に合わせ、700種類以上のコルク製品。
コルクの原料は、ポルトガルなどヨーロッパ原産のコルクガシの樹皮。
実際に、持ってみると…
達也「すっげぇ軽い!」
コルクガシの樹皮は、小さな空気の部屋が密集したような構造になっており、
約7割が空気で、日本産の木材で最軽量の桐よりも軽い。
古代ローマでは漁師が仕掛けのウキに使ったり、
現代ではバドミントンのシャトルやサーフボードにも使われている。
そんな岡山市の隠れた名物のコルク、その素晴らしさは・・・
岩崎工場長「(コルクの床に)コップを落としても割れない」
厚さ1.2㎝のコルクの床材に、ガラスのコップを落としてみると、
TOKIO「おーすげえー!傷ひとつ付いてない」
岡山市内の幼稚園や保育園では子どもの安全を考え、床にコルクが使われている。
高いクッション性を誇る、岡山コルクの素晴らしさ、どうPRするか?
達也「射的」
城島「子どもの頃、お祭りでやってた!」
コルクの弾を的に当て、倒せば景品がもらえる、祭りや縁日の定番の射的。
景品に当たってもなかなか倒れない苦い思い出を持つ二人。
そこで、通常、直径1cmのコルク弾を40倍の大きさに巨大化!
勢いよくぶつかっても安全、そんなコルクのクッション性もPRできるはず。
だが、弾をでかくするならば、銃もでかくせねば!
そこで、アドバイスを求めたのは玩具銃製造40年の本郷能久さん。
コルク銃やモデルガンなど年間5000丁以上製造する、玩具銃を知り尽くしたプロ。
まずは試しに、35年ぶりに城島が打ってみるが、
コルク弾は山なりに落ち、景品に届かず・・・
するとプロの本郷さんが、飛距離を伸ばすコツを教えてくれた。
本郷さん「最初にレバーを引いて、その後、弾を深く詰める」
その理由は、コルク銃の仕組みにあった。
コルク銃は、銃身の中に弁があり、レバーを引くことで、弁が下がってロックされ、
引き金を引けば一気に弁が戻り、その時の空気圧で、弾を飛ばす。
先に弾を詰めてからレバーを引くと、フタがされるので、溜まる空気が少ないが、
レバーを引いてから弾を詰めれば、空気はより多く溜まり、その分、威力も増す。
飛距離を比較すると、3mから2倍ほど伸び、5.5mに。
威力がアップするコツは分かったが、今回作るのは、40倍の大きさ。
そこで、まずは目標の半分の20cmのコルク弾を作ってテスト。
コルクのブロックを、すべての角を切り落とし、やすりで丸く形を整える。
城島「いい形じゃない?」
目標の半分サイズのコルク弾が完成。この弾を撃つ銃は・・・
射的に使われるコルク銃を巨大化するにはあまりにも複雑すぎる…、と、
プロの本郷さんからの提案が。
達也「懐かしい!」
それは、明治時代に考案された、コルク弾を飛ばすポンポン銃。
レバーや引き金などの複雑な構造ではなく、筒の中の空気を手で押し出すことで、
詰めたコルク弾を撃つシンプルな仕組み。
ポンポン銃に必要なのは、空気を押し出す棒と、丸くてツルツルした筒。
まずは、直径20㎝の塩ビ管で作ったポンポン銃でテスト。
木槌でコルク弾を深く打ち込んだら、棒で空気を押し出す!が!
「プウ~」
押し出す時、コルクの隙間から空気が漏れてしまい、飛距離はわずか3m弱。
ならば、空気の力ではなく・・・
達也「ゴムの力だよ」
これまで、巨大ブーメランや巨大パチンコの挑戦でゴムの力は実証済み。
そこで早速、外側の塩ビ管と押し出す棒をゴムで繋ぐ。
ゴムは自転車の荷台につかうものを二重にし、あとは、
大人6人がかりで限界まで引っ張り、発射!一気にコルクを弾き飛ばす。
達也「飛んだけど…」
飛距離は、空気圧のほぼ4倍だが…、まだ12mちょっと。
このパワーでは、コルクの素晴らしさが伝わらない。
そこで、立ちあがってくれたのは、同じ岡山の男たち!
巨大な水門などを手掛ける金属加工のプロ達が、
番組の美術スタッフとタッグを組み、巨大コルク銃を作り上げる!
どんな衝撃にも耐えられるよう、20本の鉄パイプを溶接し、組み立てていく。
完成したのは、重さ1.1t、通常の1000倍の巨大コルク銃!
長さ5mの銃身の中には、コルクを弾き飛ばす鉄の棒が入っていて、
その先端には、職人のアイディア。より遠くへ飛ばすためのバネも装備。
要のゴムは超強力なバンジージャンプ用ゴムを6本使用。もはや大砲レベル…。
達也「失敗する要素が見つからない」
巨大コルク銃で飛ばす弾は、重さ10kg、直径40cmの40倍コルク弾!
と、いうか体積なら、なんと5万倍!
そして、そのコルク弾を打つその舞台は、コルク工場に隣接する運動場。
いつもは子どもたちがボールを追いかけるこの場所に、巨大コルク銃を設置!
達也「超楽しみなんだけど。久々に心躍るね」
通常の射的は、景品までの距離2m。
今回のコルク弾は、40倍。なので、ターゲットまでの距離も40倍の80mに設定。
景品は、岡山名物の4品。撃つチャンスは通常通り3回。
180年の歴史を誇る岡山銘菓「大手まんぢゅう」、
カラメルで炒めた香ばしいライスがウリ。B級グルメ代表「えびめし」、
ニシンの仲間・サッパを酢漬けにしたソウルフード「ママカリの酢漬け」、
そして、フルーツ王国の岡山市の名産を盛り込んだ、「フルーツパフェ」。
岡山市公認ゆるキャラ・ハコロとミコロや、岡山名物を、毎日作り続ける方々、
そして、コルクが有名とは知らなかった、地元の子ども達が見守る中、
達也「まずは、えびめしから」
狙いを定めて、総勢15名で弾を弾き飛ばす棒を引っ張り、コルク弾をセット。
そして、岡山市民86名と共にカウントダウン開始!
「3、2、1発射!!」
けたたましい音とともに、撃ち出された巨大コルク弾。
だが、飛距離は狙いのえびめしどころか、3分の1の25m地点で落下。
呆然とする岡山市民を見て、TOKIOは
城島「大人の射的作戦でいく?」
両足さえ着いていれば、銃を景品の目の前まで近づけることができる。
という昔ながらの射的のルールを適用!
しかし、巨大コルク銃の位置を動かすことはできないので、
的の方を、絶対に届く距離の25mまで近づけることに。
城島「ズルいならズルいって言え。子どもたちの笑顔が見たいんや」
伝えたいのは、勢い良く的に当たっても壊れない、岡山コルクのクッション性。
当たらなければ、何も始まらない。残されたチャンスは、残り2発。
続いての狙いは、えびめしと大手まんぢゅうの2枚抜き。
2度目のカウントダウン開始!
「発射ー!」
撃ち出されたコルク弾は、風に流されたか、狙いのえびめしよりも50㎝右へ。
そして、フルーツパフェの箱をかすめながら、見事倒した!
これには、岡山市民の皆さんも大喜び!
さらに、カメラの三脚、後ろのテントにも当たっているが、何も壊れていない。
このクッション性もコルクならでは。
そして、最後の1発。
城島「次は、完璧に当てましょう」
達也「一発で当ててやる」
最後はえびめしにクリーンヒットさせたい。
風で流れされた50cm分、狙いを先程よりも左へ修正。
これが正真正銘のラストチャンス!
「発射ー!!」
コルク弾は、狙い通り、えびめし一直線!
そして、まさに完璧な弾道で、見事、えびめしにクリーンヒット!
その日一番の大歓声が沸き起こった。
達也「気持ちいい!!」
しかも、この衝撃にも関わらず、的もカメラも巨大コルク弾も、ほぼ無傷。
岡山のコルクが持つクッション性と安全性を改めて証明できた。
見事打ち取った景品の岡山B級グルメの代表のえびめし、
岡山名物たっぷりのパフェを堪能することもできた。
城島「今日はビシッと決めて"パーフェ"クト!…"パフェ"だけに」
岡山市の皆さん、お疲れさまでした!
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