2017年5月28日 放送内容出張DASH村 ~神奈川県平塚市 きゅうり~

今回のお手伝い先は、神奈川県平塚市!
太一「田んぼだね。思っている平塚(湘南)と違うね」
湘南といえば、海やオシャレなカフェがあるイメージだが、
海から10km離れると、田んぼだらけ!
実は平塚市、昔から米づくりが盛んで、県内一の生産量!
達也「丹沢とかの山水の恩恵があるのかも」
その山水で育つ名産が、平塚にはもう一つ。
太一「きゅうりは水大事だろうね」
今回、お世話になる吉川貴博さんは、親子3代続くきゅうり農家。
東京農業大学を卒業後、すぐに実家を継がず、種苗会社の営業マンに。
しかし、社会に出た後に、神奈川県の美味しいきゅうりが世の中で
知られていないと感じ、知ってもらいたいと、7年前にきゅうり農家になった。
自慢のきゅうりを見せて頂くため、ハウスの中に案内されると、
そこには、2300株ものきゅうりが!
太一「真っすぐじゃない!?すげえ!」
きゅうりは、葉が当たると曲がってしまうため、真っ直ぐなきゅうりは、
管理が行き届いている証。
太一「結構、トゲがあるね」
達也「トゲ触っちゃだめよ。トゲ1個1個から水分が抜けちゃう」
トゲは触ると簡単にとれてしまい、そこから水分が抜け、鮮度が落ちる。
トゲがついたままの、採れたてを頂くと…
太一「うま!甘いですね!味噌とかいらない!」
達也「みずみずしい」
きゅうりの約95%は水分。そのため、
吉川さん「栽培する条件としては、いい水が重要になってきます」
吉川さんのきゅうりハウスから約10㎞の場所にあるのが、丹沢山地。
都心からわずか50kmしか離れていないにもかかわらず、
ブナの原生林や、深い渓谷など、豊かな自然が数多く残っている場所。
中でも、吉川さんのハウスから一番近い『大山』は、昔から『雨ふり山』と
呼ばれるほど降水量が多く、その雨が約5~10年かけて山で濾過され、
ミネラルをたっぷり含んだ水となり、地上に湧き出す。
それをチューブから常に与え続けて育つきゅうりは、みずみずしいだけでなく、
光合成が活発になり養分を沢山作り出すので、木が元気に。
吉川さん「平塚のきゅうりの栽培の歴史は100年以上」
平塚は水にも恵まれ、陽当たりもいいことから、
明治32年頃からきゅうり栽培が始まり、大産地に。
明治時代に平塚市で主流だった品種が、
吉川さん「『相模半白節成(さがみはんじろふしなり)』といいます」
その特徴は、水分が少ないこと。
吉川さん「漬物に向いていたきゅうりです」
昔の日本できゅうりと言えば、漬物で食べる野菜だった。
そのため、水分が少なく実が締まった相模半白きゅうりがピッタリだった。
しかし、昭和39年の東京オリンピックで、海外からきゅうりを生で食べる、
サラダ文化が日本に広まった。その結果、レタスやキャベツに同化しない、
色鮮やかな現在の青きゅうりが好まれ、『相模半白節成』は幻のきゅうりに。
しかし2010年、この美味しいきゅうりの存在を知ってもらいたいと、
吉川さんが46年間栽培されていなかった相模半白を復活させた。
吉川さんが栽培するのは、半白だけなく、
太一「何コレ?つるつる」
トゲが全くない『フリーダム』や、逆にトゲが多く食感が良い『四葉(すうよう)』、
わずか8cm程で、ピクルスに使われる『ガーキン』、黄緑色をした『うぐいす』、
真っ白な色で青臭さがない『純白』など、7種類のきゅうり。
太一「こんなに味が違うんだな」
達也「知らなかったな、農家何年もやってるけど、こんなに種類があるなんて」
そんなきゅうりを鮮度よく収穫するには、
吉川さん「きゅうり爪を使います」
指サックに刃がついており、片手で収穫できる優れもの。
トゲをなるべく触れずに収穫できる。
収穫した『うぐいす』や『純白』、『半白』などは、注文に応じて、
レストランなどに出荷される。
そして、あらゆる病気に強いことからその名がついた、『兼備2号』と呼ばれる、
一般的なきゅうりも。きゅうり爪で収穫し、トゲを潰さぬよう、すぐに箱詰め。
その日の夕方に市場に出され、翌朝にはもう店頭に並ぶ。
この鮮度の良さが平塚産の売り!
そんな収穫した7種類のきゅうりを地元ならではの食べ方で!
料理を教えて頂くのは、吉川さんのお母さんの八千代さんと奥さんの奈穂さん。
まず1品目は、『肉巻きフライ』。
えぐみの少ない『うぐいす』を縦に四等分に切り、片栗粉をまぶして
豚バラ肉を巻き、衣をつけて油で揚げる。
衣がカリッとキツネ色になったら完成!
太一「きゅうりの肉巻き!美味しそう!」
2品目は、7種類のきゅうりを使った『冷やし中華』!
種類ごとに切り方を変え、食感を楽しむ。これを茹でて冷やした麺の上へ!
同じく湘南、鎌倉のハムと卵を添え、最後にきゅうりの花を飾れば、
『7色きゅうりの冷やし中華』の完成!
達也「かわいい!」「俺が作ったなんて」
さらにもう1品、トゲトゲの『四葉』を使って『オイスターソース炒め』!
トゲを板ずりして取り、乱切りした『四葉』を油でさっと素揚げ。
こうすることで色鮮やかに。
オイスターソースと炒めた豚肉に混ぜ、水溶き片栗粉でトロミをつけて完成!
太一「豪華ですよ」
こうして出来上がったきゅうり尽くしを頂く!まずは『肉巻きフライ』から。
太一「美味い!」
達也「ホクホクしている。きゅうりじゃないみたい」
吉川さんのおすすめは、ソースをつけて!
太一「うまい!」
続けて、『オイスターソース炒め』。
太一「うまい!オイスターソースでパンチはあるんだけど、
和らげてくれるきゅうりが」
きゅうりと同じ丹沢の水で作られた米「はるみ」との相性もバッチリ!
達也「最高」
そして、締めは『冷やし中華』!
醤油、酢、砂糖、ごま油、鶏がらスープで作った醤油ダレを絡めて頂くと、
太一「美味い!」
達也「青臭さが全然無い。こんなにきゅうりが入ってるのに」
初めて知った神奈川県平塚市のきゅうり、その美味しさに驚くばかりの
TOKIOだった。
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