2017年6月18日 放送内容DASH海岸 ~マダコ~

夜8時の横浜DASH海岸。その浅瀬には…
城島「すごい すごい!怖いくらいいる!」
渦巻くほど沢山のボラの赤ちゃんが泳いでいた!
達也「昔はこんなにいなかったのにな」
DASH海岸を初めて訪れた8年前はボラの姿さえ見られない
ヘドロの海だったが、干潟をつくり、これほどボラが集まる海岸に変化。
ボラは、大きさで呼び方が変わる出世魚。
赤ちゃんサイズの「ハク」、「オボコ」、「イナ」、
「ボラ」と成長していき、40㎝以上はトドと呼ばれ、
『とどのつまり(結局、つまるところ)』の語源でもある。
昭和30年代までは、身近に獲れる美味しい魚として好まれ、
関東では、赤ちゃんのお喰い初めに使われる、縁起の良い魚だった。
そんな縁起物のボラがDASH海岸に押し寄せた理由は、やはり、
木村さん「干潟を目指して来ている」
夏が近づいた干潟では水温が上がり、植物プランクトンが大増殖。
その植物プランクトンを食べるためにボラの赤ちゃんが集まってくる。
達也「それだけDASH海岸が良くなってるってことだな」
城島「これならカレイの王様も来るのでは?」
木村さん「絶対来ると思いますよ」
カレイの王様とは、DASH海岸に棲みついてほしいと願う、マコガレイ。
そんなカレイの生息できる環境は、豊富な餌のある豊かな干潟。
学名で『yokohamae=ヨコハマ』と呼ばれる程、かつての横浜で沢山獲れたが、
今やその数が激減。それに伴い値段が上がり、高級魚ヒラメより高い事も。
木村さん「ちょうどこの時期(5~6月)、赤ちゃんが干潟を目指してくる」
親ガレイは、冬に干潟の斜面で卵を産み、孵化した赤ちゃんは春が過ぎた頃、
更に浅い場所を目指し、小魚や甲殻類の狩りを始める。
沢山のボラを狙ってマコガレイの赤ちゃんは干潟に来ているのか?
そこで、砂に埋めて仕掛けたのは、「ニンニク酒粕」。
カレイが大好きなアミノ酸の匂いがする酒粕と美味しい匂いで嗅覚を刺激する
ニンニクを混ぜて作った団子の匂いでおびき寄せる。
すぐにやって来たのは、クロダイの仲間のキチヌと、海のハンターのスズキ。
いずれも、視覚よりも嗅覚が鋭い。
その後、DASH海岸のヌシのミシシッピアカミミガメ、カワウも姿を見せた。
そして、観察をしばらく続けていると…
木村さん「カレイだ!」
砂の色と同化したカレイの赤ちゃんの姿が!念願のマコガレイか?
捕まえてみると、海の専門家 木村さんが、
木村さん「これね、大事件なんです。マコガレイではなく、イシガレイです」
木村さん「東京湾でカレイは全般的に減ってきたんだけど、
イシガレイはゼロに近いくらいに減った」
イシガレイは、マコガレイ、マガレイと並ぶカレイ御三家の一角で、
江戸時代から東京湾でカレイと言えばイシガレイの事をさす程、
一般的な魚だった。
しかし、現在は幻の魚とまで呼ばれるように。
イシガレイは、マコガレイに比べ、ガッチリした体型で、
白い斑点があるものが多く、大きな口であるのが特徴。
さらに成長すると、体にその名前の由来となった石のような骨の板ができる。
今回捕まえたのは、生まれてから4か月くらいだが、
その能力は大人と変わらず、砂に一瞬にして潜り、
餌となる魚やカニを待ちかまえ、隙をついて捕まえて食べる。
城島「やっぱり砂地が大事なんですね。固すぎても柔らかすぎてもダメ」
昔の横浜は、埋め立て前には海の近くに田んぼが広がり、半農半漁の漁師が
多く、子ガレイが干潟に来ることが田植えの合図だったという。
福島でTOKIOが新男米に代わる新品種である『ふくおとこ』の
田植えをしたのは、5日前の事だった。
小さい若い苗を、腰をかがめて一本一本丁寧に植えるのは、
根気と体力のいる大変な作業。
木村さん「なので、田植えの後には昔からの疲れを癒す食べ物があるんです」
その生き物は、疲れた体を癒すだけでなく、田植えの後に食べれば、
稲の根はりが良くなると信じられているという。
さらに、別名「東京湾の宝石」と呼ばれ、1匹5000円以上することもある
高級品らしい!
そこで横浜DASH海岸から南へ26㎞の横須賀市久里浜へ。
今回、お世話になるのが、久里浜で3代続く宝石ハンターの臼井さんと、
尼野さん。
船に乗り込んで向かった東京湾の入り口付近は、神奈川県と千葉県に挟まれた、
東京湾で幅が一番狭いエリア。
潮の流れが速くなり、プランクトンが集まり、それを求めて魚が集まるが、
必至に泳いで食べなくては行けない為、身が引き締まり旨味が強くなる
東京湾の宝石は、その美味しい魚を沢山食べるので甘みが強くなるという。
そんな東京湾の宝石は、カゴを使って捕まえるという。
カゴの両脇にある直径20㎝の入口から中へ入ると、外に出られなくなる構造で、
中に入れるエサは、達也の予想通りサバ。
しかし、臼井さん曰く、東京湾の宝石は頭がよく、カゴの外からエサを奪う。
そこで、エサとなるサバをエサパックという容器の中に入れることで、
匂いを長持ちさせることができる。
通常は、一晩から二晩仕掛けて獲物を獲るため、
今回は、臼井さんが、二日前に水深13mの岩礁地帯に仕掛けていた、
カゴを引き上げさせていただくことに。
カゴに入っていたのは、海のアナコンダことクロアナゴ。
さらに、カサゴやドチザメ、サザエ、ゴンズイなどがかかるが、
いずれも大本命の豊作祈願の宝石ではなかった。
そして、13個目のカゴを引き上げると…
臼井さん「それが東京湾の宝石!」
カゴの中に入っていた、東京湾の宝石は、マダコ!
2000年以上前から食べられている日本人の大好物。
特に東京湾産は宝石に例えられるほど質が良く、その中でも、
木村さん「久里浜のタコは、全国有数のブランドダコ」
久里浜は、「東の久里浜、西の明石」と謳われる程の名産地。
臼井さん「これからの夏場には、スタミナ源で良いですよ」
タウリン、良質なタンパク質が豊富なスタミナ食材として、
田植え後の疲労回復に最適なだけではなく、
ガッチリとした8本の足があることから、
タコの足のように稲の根が太く力強く、
しっかりと張るようにとゲン担ぎに食べることが、
農家の人々の大事な行事だった。
大きいタコほど強いゲン担ぎになるが、先ほど獲れたタコは900g。
それでもTOKIOが今まで獲ったタコに比べれば十分大きいが、
臼井さん「今日狙うのは、一番美味しい2kg」
福島の『ふくおとこ』の根が太く強く張るように
願いを込めるため、更なる大物を!
その後も続々とカゴに入り、3.5kgオーバーを含む、
合計5匹のマダコが!
木村さん「これで今年の豊作、間違いなしですね」
このマダコは、全身が筋肉で、食べるにはこの筋肉を柔らかくする必要がある。
臼井さん「久里浜は、タコの洗い方と茹で方が独特」
3年前、明雄さんがDASH海岸に来た時は、大根おろしを使い、
大根の酵素のジアスターゼにより筋繊維を分解させ、
大根で叩いて柔らかくしたが、タコの本場である久里浜流のやり方は、
臼井さん「タコ揉み機を使う」
ワイン樽を再利用して作った、特注のタコ揉み機。
その仕組みは、樽の内側の壁にタコが引っかかる出っ張りがあり、
樽を回すと、その出っ張りにタコが引っかかり、タコが上昇。
やがて重力でタコが落下し、衝撃を与え、筋繊維を分解させる。
早速、タコにヌメリ取り用の塩をかけてタコ揉み機に入れ、1時間程回すと、
達也「茹でてないのに丸まってる!」
筋繊維が切れ、皮に引っ張られて丸くなる。これが柔らかくなった証。
さらに、タコを茹でるのも久里浜流のやり方で。
茹でるのに使うのは、タコの色素成分のタンニンが溶けて濃い小豆色となった、
何年も継ぎ足した、タコの旨みがたっぷりのゆで汁。中火で10分程茹でれば、
達也「初めて見た、この色!赤い!」
この飴色こそが、タコ業界で有名な久里浜の茹でダコの証。
日本で最も鮮やかなタコの色とも言われている。
そんな茹でダコを氷水で締めて、削ぐように切って、まずはお刺身に。
達也「素晴らしいね、これ」
続けては、豊作祈願に欠かせない、タコ飯。
タコは、「多幸(たこう)」とも呼ばれる。
新男米を、酒、醤油、塩、生姜、さらに久里浜名産の昆布、
ぶつ切りにしたタコを米の上に乗せて炊き上げる。
そして、もう一品は、夏を乗り切るスタミナ料理!
ネギ、生姜を油で炒め、黒酢で一煮立ちさせたら、そこに、タコ、
素揚げした夏野菜ズッキーニ・ナス・オクラ、
さらに枝豆、ミニトマトを加えて、水溶き片栗粉でとろみをつけて、
タコと夏野菜の黒酢炒めの完成!
こうして、メニューが揃ったところで、
達也「福島の新しいお米の『ふくおとこ』の豊作と、
我々の疲労回復を祈って、頂きます!」
まずは、タコのお刺身。
レモンをかけることで、クエン酸による疲労回復効果とタコの旨みを引き立てる。
達也「タコの味がしっかりしてる!弾力が違いますね!」
続けては、スタミナ料理の黒酢炒め。気になる夏野菜との相性は?
達也「うまい!チャンピオン出ました!野菜にタコの旨みが入ってる」
そして、「多くの幸」を祈るタコ飯。
達也「米がうまい!タコと米が合う!これで夏を乗り切れる」
福島から遠く離れた東京湾で獲れたタコでその豊作の願いをかけた、
福島の新たなお米『ふくおとこ』。
秋には、きっと素晴らしい実りを迎えてくれるはず。
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