2017年7月23日 放送内容出張DASH村 ~千葉県 枝豆~

DASH村で培った知識と経験を生かし、日本全国の農家さんをお手伝い!
千葉県の最北端。野田市へ。
ここで作られているのが、世界中で通じる日本語…
城島「枝豆(エダマメ)」
福島DASH村でも作っていた枝豆は、実は未熟な大豆。そのため、
抗酸化作用が期待できる大豆イソフラボンのほか、ビタミン各種、
さらに、食物繊維や鉄分なども多く含む、栄養満点の食材。
野田市は醤油の町として有名だが、それは、江戸川と利根川に挟まれた地形ゆえ、
原料を仕入れたり、製品を出荷するのに便利だったことに加え、
醤油の主原料である大豆が良く採れたため。
その大豆栽培のノウハウを活かし、戦後、枝豆の大産地となった。
今回、TOKIOがお世話になるのは、近藤さんご夫婦。
ご主人の近藤理さんは、5年前まで地元の名門キッコーマンに勤務。
もろみを絞って醤油にする作業や、麹作り、米や大豆製品の研究に携わってきた。
そして、退職後、もともと枝豆農家だった奥様の絹代さんに合流する形で、
枝豆作りの道へ。
近藤さん自慢の枝豆、葉をめくると、
達也「すごいなってる!こんなになる?」
さらに、そのサヤ一つ一つにうぶ毛がびっしりと。
近藤さん「これが大事なんですよ」
毛茸(もうじ)と呼ばれるこのうぶ毛は、害虫から身を守るほか、
雨が少なく、根から水分が十分に吸えない時、
空気中の水分を枝豆に取り込んだり、逆に水分が多すぎる時には排出したりと
水分量を調節する働きがある。
つまり、この毛茸が多い枝豆は、健康な証。
その採れたてを・・・
絹代さん「定番の塩茹でで」
まずは塩で軽く揉むことで、うぶ毛を取り、茹で上りを緑鮮やかにする。
沸騰したお湯で3分茹でる。
サヤに包まれているため、栄養分が逃げにくいのも枝豆の良いところ。
城島「甘い!味が濃い!」
達也「枝豆のいい香りする」
さらに、近藤さんイチ押しの食べ方は、
絹代さん「ホイル焼き!茹でよりも美味しい」
生の枝豆に塩をまぶし、アルミホイルで2重に包み、七輪の炭火で15分焼く。
焦げ目がついたら食べ頃。
城島「甘っ!枝豆本来の味や!旨みが凝縮してる」
達也「全然味が違う。」
なぜこんなに美味しいのか、その秘密に達也が気づいた。
達也「枝豆の背が低い」
福島DASH村の枝豆は背丈約1mほどだったが
しかし、近藤さんの作る枝豆は半分ほどの高さ。その理由は、
近藤さん「肥料を少なくしている」
絹代さん「茎や葉に栄養がいって実(豆)がならない」
枝豆は、栄養をあげすぎるとそれが茎や葉に取られて
実るサヤの数が少なくなってしまい、味も落ちてしまう。
そこで、栄養を最低限にすることで枝豆は身の危険を感じ、子孫を残そうとして
種である豆を多く実らせることで、栄養をたっぷり溜め込む。
近藤さんは、ホウレン草と比べ、肥料を4分の1しか与えないという。
さらに、枝豆の根を見ると、丸い粒が。
近藤さん「根粒菌(こんりゅうきん)っていいます」
根粒菌は、元々土の中にいる細菌で、
マメ科の植物の根に寄生している。
枝豆が光合成で作り出した養分をもらう代わりに、
豆の生育に必要な栄養をみずから作り出し、根を通して送り込んでくれる。
城島「よくできてるね」
収穫の目安は…
DASH村では、実のなり具合で判断していたが、
近藤さん「一番下の葉っぱが黄色くなったら穫りごろ」
茎の根元を掴み、真上に引き抜くように収穫する。
達也「超できがいい。最高」
城島「いっぱいなってますね。うぶ毛もすごい」
あっという間に約200本収穫したが、大変なのはこれから。
城島「収穫は楽やと思ったらそうじゃない」
近藤さん「葉っぱ取りが一番大変」
出荷のための葉っぱ取り。
機械でサヤだけを外す方法もあるが、衝撃でキズが付きやすく、
そこから傷んでしまうため、全て手作業で葉を取る。
葉を取ったら、枝付きのまま水で洗い、出荷用の袋に詰める。
枝豆は収穫した後も呼吸しており、糖分を消費しているため、甘みが落ちやすい。
しかし、枝付きなら、枝に残っている養分が豆に流れ込むため、
甘みが失われにくくなる。
野田の枝豆は、地元の直売所や、都内のスーパーに並べられる。
採れたて初夏の味覚を、地元ならではの食べ方で!
まず一品目は、塩茹でした枝豆の端を切り落とし、オリーブオイル、ニンニク、
鷹の爪と炒め、塩・黒コショウで味を整えた『枝豆ペペロン』。
達也「美味い!ホクホクした感じがちゃんと残っている」
城島「イタリアンな味」
二品目は、『枝豆ハンバーグ』。
合挽き肉に、卵・玉ねぎなどを加えてよく混ぜ、
サヤから出した丸ごとの枝豆と、粗みじんにした枝豆を加え、形を整えて焼く。
仕上げに、大葉・大根おろしをトッピング。
地元・野田産の丸大豆醤油をかけて頂く。
達也「粗みじんと丸ごとの枝豆がいい食感!」
城島「大根おろしが合うね」
三品目は茹でた枝豆に小エビ、玉ねぎで彩りを添えた『枝豆のかき揚げ』。
城島「豆の味が濃い!」
絹代さん「エビがアクセントになってる」
達也「うめえ!」
そして、シメは…
研いだお米に、サッと茹でた枝豆をたっぷりと入れ、昆布、塩、酒などを加えて、
炊き込んだ『枝豆ごはん』。
達也「美味い!枝豆の甘さが引き立ってる!枝豆ってすげえな」
城島「“野田"の枝豆は、美味しい“のだ"」
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