2017年7月30日 放送内容DASH島 無人島を開拓できるか!?

舟屋に飾ったハチの巣は、不穏な空気を漂わせていた。
城島「縁起が悪いね」
それは2年前、森で見つけたスズメバチの巣。
ハチの古巣は、一つの穴から忙しなく出入りする様子から、千客万来。
卵をたくさん産む事から、子孫繁栄。
そして、見た目で威嚇し、災難を寄せ付けない事から、家内安全など、ご利益色々。
そんなご利益にあやかろうと、舟屋の軒下に取り付けた。
それ以来、晴れの日も、雨の日も、そして、雪の日も、舟屋を守ってきたのだが、
すでにボロボロ。
達也「小さい事件が起こっているからね」
確かに最近、達也は顔を打つわ、松岡は、肩を損傷するわ、
城島は、棘が刺さるわ、大小災難続き。
城島「新たにハチの巣を探そうか」
そこで、森の中へ。
城島「木の上にあるかどうかやな」
というのも、3年前のスズメバチ駆除の経験から知っていた。
長崎県対馬列島で直径約70cmの大きな巣を、高さ20mの木の上で見つけていた。
これは、天敵であるクマなどから巣を守る術。
しかし、冬になると女王蜂は冬眠、働き蜂は死に、中は空に。
すると、高い木の上を探していると、目の高さに…
達也「これハチの巣だ」
どうやら中は空っぽのようだが、駆除歴5年、すぐ気づいた。
達也「ミツバチでもスズメバチでもない。アシナガバチだ」
その通り、それはアシナガバチの巣。
壁に囲まれ、出入り口が一つのスズメバチと違い、小部屋はむき出し。なので、
達也「これは縁起物にならないね」
つまり、スズメバチの巣のように、壁に囲まれ、
出入口が一つの家のような形が縁起物たる所以。
と、今度は高い木の上に、
城島「あ!見つけた、見つけた」
そのまだら模様は、まさしくスズメバチの巣。
働き蜂が様々な枯れ木の皮を丸めて、巣に持ち帰り、
それを唾液と混ぜながら重ねて行くと、木の皮の色の違いで、まだら模様に。
舟屋の厄除けには、形も大きさも申し分ない。しかし、問題は、
達也「ハチはいなそう?」
この時期、働き蜂は死に、女王蜂は土や枯れ木で越冬しているはずだが、
時には巣に残っていたハチに刺される事故も。
なので
城島「缶で燻してみる?」
缶に草木を入れ、火をつけた煙で巣を燻す。
これも経験済み。
ハチは煙が苦手、危険を察知し、出ていく者や、気絶する者も。
達也「いないね、これは」
となれば、次は捕るだけだが、
城島「ちょっと高いね。どう捕るか…」
巣は落としたら粉々になる、高さ7mに。
と、アラフィフ達也がするすると枝を登り、
城島「危ないよ!難易度高いぞ」
枝は次第に細くなり、先に行くほど折れそうだが、
達也「コレはイケるよ」
そして、近づいてみてわかった。
達也「多少傷は付いているけどキレイ」
無事、新しいスズメバチの巣を手に入れ、さっそく、舟屋の軒下に取り付ける。
森の中の状態に近いほど効果があるという。
無人島の平和と開拓の無事を祈願する縁起物。
達也「いいじゃん!」
新たな舟屋の魔除けに。
で、古い方はどうするかというと、
城島「お湯で煮出してお茶代わりにできそう」
雨露に曝されたハチの巣は漢方薬の原料に。
含まれる亜鉛やミツロウには、様々な効能があるとされ、
平安時代の天皇も愛飲していたという。
島で作る、城島のお茶は、メンバーにこそ不評だが、数少ない城島の生き甲斐。
まずは、エキスを取り出すため、細かく砕く。
時に、女王蜂が巣に残っている事もあるが
城島「あっ!」
達也「わ!何!?」
出てきたのは生きた蛾…。
城島「あぶない!一緒に煮出すとこやった」
達也「嫌なんだよ こういうの。本当に大丈夫なのコレ?」
砕いた巣を鍋で煮出せば、タンパク質やミネラル分が溶け出す。
色が濃くなったら、巣に含まれる成分が煮出せた証。
殺菌兼ねて30分。
城島「スズメバチの巣の甘酸っぱい匂いがする!」
そして、液だけをすくってみると、
城島「今までで一番、色濃いで!」
確かに、これまで島で作ってきたどのお茶よりも、
ダントツの濃さだが、その味は、
城島「栄養の詰まった点滴を直接飲んでる感じ。体に良いのがわかる」
達也も恐る恐る、飲んでみるが、
達也「苦ぇ!酸っぺぇ!クソまずい」
達也「なに!?お酢とは違うこの酸っぱさ」
調べてみると、本来の蜂の巣を煮出して作るお茶は、木の苦味と、
発酵した酸っぱさが絶妙にブレンドされた味。
しかも、ごく少量を飲むものだが、この時はそれがわからず…
恐らく、この味は、無人島の潮風に2年間さらされ続けた結果、
ハチの巣に海水の塩分が付着し、苦く酸っぱい上に、
しょっぱさがブレンドされたと思われる。
城島「最強のお茶。他のメンバーにも飲ましティーなあ」
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