2017年10月8日 放送内容DASH海岸

前回、東京湾からはるか1000㎞離れた、北海道知床の海を調査したTOKIO。
そこは、1.7mもの巨大ダコ、1m超えのギンポの王様・オオカミウオなどの、
巨大な生き物が棲みつく海だった。
生き物が巨大化するわけは、森の豊富なミネラルが海へ流れ込むため。
そんな豊かな水を作り出す、知床の森を調査!
知床の森のスペシャリストの笠井さんと共に、普段は人が立ち入らない森の中へ。
海から約40㎞の地点にやって来て思う。
城島「東京湾との差はでかいですね」
東京湾に注ぐ多摩川で海から40kmの場所は、人工的な緑地と住宅街が広がる
八王子辺り。一方知床には、東京都の2/3の広さで太古から変わらぬ森が続く。
すると、木の上に最初の生き物が!
城島「リス!かわいいな」
それは、体長約25㎝のエゾリス。
「きえ~」という奇妙な声で鳴くことから、朝に出会うと悪いことが起こると
信じられた事から、“ウエンペ(悪者)"とも呼ばれている。
その兆候は早速…
近くの木の幹には、ヒグマの爪痕が…!
城島「怖いなあ…あぶなそうだな…」
ヒグマは、日本最強の大型ほ乳類で、生態系の頂点。
犬より鋭い嗅覚、走力は時速50㎞、その大きさは400㎏を超えるものも。
笠井さん「知床はヒグマ高密度地帯」
知床には約500頭ものヒグマが生息しているという。
さらに、ヒグマの痕跡を発見。それは、中身を削られた倒木。
雑食性のヒグマは、こうした朽ちた木の中にいる昆虫から木の実や果物、
エゾシカに至るまでなんでも食べる。
そんな倒木の中にいたのは…
城島「ミヤマクワガタですよね?僕の中のアイドルや!」
涼しく山深い森に多く棲むため、深山(ミヤマ)と名がついたクワガタ。
しかし、近年は、ノコギリクワガタに棲みかを奪われて激減。
大物は、約40万円と、高級時計のような値段で取引される事も。
さらに森を進んでいくと、川を発見!
城島「めちゃくちゃ水がキレイ!」
川を流れるのは、森の栄養をたっぷり蓄えた天然水。
城島「この水が海まで流れてくんやな」
朽ちた倒木に溜まった枯れ葉の中を調べてみると、
笠井さん「絶滅危惧種のニホンザリガニです!」
昔は滋養強壮などの効果がある万能薬とされた。
日本全国で繁殖中のアメリカザリガニは1匹約40円とかなり安いが、
ニホンザリガニは、1匹で4,700円と高値がつく事も。
城島「こんだけ色んな生き物いたら、ヤマメとかイワナが棲んでそう!」
その魚の獲り方は、かつて多摩川で学んだ。
大人5人がかりの追い込み漁でやっと1匹獲れただけだったが、
ここ知床では、城島が小さな網で川をさらっただけで…
城島「入った!本当に獲れた!」
獲れたのは、体のオレンジの斑点が特徴のオショロコマ。
笠井さん「日本では北海道にしかいない、絶滅危惧種です」
別名を“渓流の宝石"と呼ぶオショロコマの性格は獰猛で大食漢。
二段になった歯は噛み付いた獲物を離さない。
城島「絶滅危惧種が普通にいるんですね。それだけ自然豊かなんですね」
さらに、デカい魚が!
笠井さん「イワナの仲間のアメマスですね」
その大きさは約50㎝。このサイズになると、
笠井さん「海まで行って、川へ戻って来ているヤツ」
川の上流で生まれたアメマスは15㎝程になると川を下り、海へ。
海の豊富なエビやカニを食べて大きくなったら、秋に再び川を上り、産卵する。
城島「堰がないから、下りたり遡上したりできるんですね」
実は東京の多摩川上流で獲れるヤマメも、本来は海と川を行き来する魚。
海へ下って大きくなるとサクラマスと呼び名を変える。
かつての多摩川でも当たり前のように大きなサクラマスが獲れていたが、
昭和20年以降、各所に堰ができたり、汚染が進んだりしたため、
ヤマメは海へ降りられなくなってしまった。
そんな知床の川と海を繋ぐ、大型高級魚がいるという。
翌朝、城島は木村さんと合流し、今回お世話になる漁師の平賀さんのもとへ。
平賀さんにとって、高級魚が押し寄せるこの時期は一年で一番の稼ぎ時。
平賀さん「この2ヶ月で3億円稼ぎます」
そんな平賀さんと共に船でやって来たのは、大きな川が流れ込む河口。
その河口にあったのは、定置網。しかし、
城島「小さくないですか?東京湾では500mとかあったのに」
一方、知床の河口の定置網の大きさは、わずか14mしかない。
木村さん「たぶんね、魚が多くて、網を大きくすると重くてあげられない」
そして、大人9人が力を合わせて網を一気に引き上げる!
網にかかっていたのは、足の踏み場もないほどのカラフトマス!
体長60㎝のヤマメの仲間で、別名を“オホーツクサーモン"。
海外では、脂がありながらヘルシーな魚として、北米やヨーロッパで大人気。
そんなカラフトマスに交じっていたのが、82㎝のお腹がパンパンのシロサケ!
秋に旬を迎える、日本で一番食べられている魚。
パンパンのお腹の中には、プリンプリンの高級品・イクラがたっぷり!
城島「でもDASH村の近くで獲ったサケと違う」
13年前、DASH村の近くの川で獲ったサケには、体に紫色の模様があった。
この模様は、産卵のため川を上るオスが、メスにアピールするためのもの。
体の中の栄養を全て卵に移すため、やせ細って身の質が落ちてしまう。
一方、知床の河口で獲ったサケは、
平賀さん「栄養蓄えて川に上がる準備をしたサケで、“秋味(あきあじ)"と呼ぶ」
城島「あのサイズの定置網でこれだけ獲れるって、
それだけ森が豊かでその水が川に流れてるってことか」
そこで、横浜DASH海岸に戻ると、早速、ゴミ拾いを開始。
達也「DASH海岸の川をキレイに保つことが大事ですね」
DASH海岸の護岸のトンネルからは、絶え間なく真水が流れ出ている。
実は、このトンネルから出る水は、多摩川から流れ出ているもの。
DASH海岸がある所には、かつては田んぼや用水路があり、
江戸時代に作られた多摩川最古の農業用水の二ヶ領用水が引かれていた。
つまり、DASH海岸のトンネルからの小さな流れは、
横浜の地下を通り、遠く多摩川までつながっているということ。
達也「多摩川は守られてるけど、こっちは東京湾を再生して、知床に寄せていく」
そのためには、まずはゴミ拾い。
キレイな環境を維持することが欠かせない。
そして、目指すは…
達也「世界自然遺産!生涯かけて世界遺産登録してもらおう!」
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