2017年11月5日 放送内容DASH島 無人島を開拓できるか!?

夏の終わりのこと。
浜では、旬を釣り上げるエサを探していた。
城島「おった、おった。浜によう打ち上げられてるから」
長瀬「クラゲね」
それは、ユウレイクラゲ。
傘が50cmにもなり、世界最大級。
透明で、幽霊に似ていることからその名が付いた。
夏の終わりになると、DASH島の浜に流れ着く。
触手には毒があり、他のクラゲを食べるため、
小魚が身を隠せる安全な住処となっているのだが、
なぜか、ハギの仲間は、クラゲが大好物。
日に体重の5倍を食べる。
能登半島には、エチゼンクラゲを使ったハギの仕掛けも。
DASH島ではハギを銛で突いているが、いつも成功するとは限らない。
そこで、クラゲに集まる「旬」を狙って、今回はクラゲでハギを捕る!
さっそく、漂着したクラゲ集め。
城島「毒あるやつおるから、触手触らんように…」
なので、慎重に棒を使って、回収していく。が、
長瀬「(クラゲの体が)ちぎれた!中がプルンプルン」
クラゲの体は95%が水分。
これが、ハギのエサになるというのだが、
長瀬「どういう風に仕掛けるんだろうな」
それは、古本屋巡りが趣味の城島が、オフの日に調べていた。
持ち出したのは、明治時代の釣り具本「釣針図譜(つりばりずふ)」。
狙いの魚ごとに、各地に伝わる針や仕掛けがまとめられている。
ハギは、
城島「エサを食べに来たカワハギの体に針を引っ掛けて釣る」
普段は海底に水を吹き付け、砂の中のエビやカニを食べるが、
釣りエサは、小さな口で削ぎ取るように食べるため、
アタリが分かりにくく、「エサ取り名人」とも。
そのため、山口県などでは、古くから、この引っ掛け釣りが行われている。
フナムシなどのエサに集まってきたところを、口ではなく、体を刺して釣り上げる。
そこで、番線を使って、引っ掛け釣りの仕掛け作り。
本来は、足場丸太を固定するものだが、先端を鋭く削れば、立派な針に。
柔らかい鉄製、加工のしやすさを利用して、細く削って、水の抵抗を受けにくく。
これを10本束ね、
長瀬「針先を外に向けて曲げる」
丸太を締め上げる柔軟性なら、手で曲げられる。さらに、
長瀬「隙間がない方がいいよね」
ハギが抜けない間隔に。
さっそく、こしらえた仕掛けでハギ釣り。
場所は、何度も大物を見かけた港跡前。
海底はエビやカニの棲む砂地で、ハギのエサ場となっている。
まずは、エサとなるクラゲをセット。
ちぎれぬよう、水に浮かべてから番線で緩く挟んだら、
番線の重さで自然に、水深3mの底まで沈め、
ハギがつつくのを舟から確認したら、下から一気に釣り上げる!
すると、さっそく、
城島「(ハギが)来てる来てる!好感触」
20cmクラスがチラホラと。しかし、
長瀬「大きいやつほど警戒心が強い」
小さいうちは、少しでも早く大きくなることで天敵が減るため、
リスクを冒してエサを食べまくる。
成長すると、子孫を残すまで生き残ることが目的になるため、警戒心が強くなる。
しかし、狙うはあくまで大物。すると、
城島「長瀬の仕掛けにデカいの来とる!」
長瀬、ハギの動きを見ながら、針を真下へ。
そして、一気に引き上げる!が、
城島「すごい速い!シュッて逃げよる」
針が触れているが、刺さる程のスピードで上げられず。
すると、城島の仕掛けにもハギが。
クラゲに夢中になっているところを、一気に!しかし、
城島「ダメだ…逃がした、速いな…」
引き上げるスピードが遅かった。
城島「引き上げる速度より、魚が逃げる方が速い」
そこで数日後、釣り手を増やして、改めて。
DASH島の釣果ナンバー1の達也と、反応速度に自信のせっかち男・松岡。
さらに、
城島「今回は棒をつけてシュッと上げられるように」
前回は、腕力だけで針を引き上げる手釣り。
手の早さそのままに、針も上がる。
しかし、城島は四十肩で腕が上がらず、引き幅も狭い。
そこで、竿代わりの棒を。
スナップだけでは、数cmしか上がらないのが、棒があれば、
同じ速さのスナップでも遥かに上がる。
すると、城島の仕掛けに、
城島「来てる、エサ食べとるなあ」
あとは、針の上に来たところを竿で引き上げるだけだが、
城島「なかなか針の上に来えへんな」
警戒心の強い大物、待つしかない。
そして、粘りに粘って引き上げる!が、
城島「あー、逃げた!30cmはあったな、上げる速度か…」
というのも、せっかくの竿を短く持った上に、動きは遅いわ、
スナップも全く使っていないわで、これでは、竿の意味が全くない。
そこで、達也の針もクラゲの下で待機させる。
すると、また30cmクラスの大物が。
そして、達也、焦らずタイミングを見て、
達也「よっしゃ!ちっちゃいけど掛かった」
きっちり、釣り上げる。
しかし、仲間が釣られて警戒したのか、
城島「魚がおらんようになった」
そこで、1匹だけだが、
城島「一夜干ししてみる?旨み増すから」
主に、アジやイカなどで作られる一夜干しは、
干すことで熟成し、たんぱく質が、旨み成分・アミノ酸に変化。
天日干しと異なり、日に当たらないため、水分とともに、旨みも残る。
これまで島では、新鮮なハギを甘みと食感を楽しむ刺身にしたり、
香りと脂を味わう素焼きに。
それでも十分、美味しかったが、今回はアラフィフ2人。
気長に干して、大人の味に。
まずは、新鮮なうちに下ごしらえ。
と、活きがいいためか、
城島「おしっこかけられた!」
ほとんど水のクラゲがエサ、尿も多くなる。
そして、カワハギたる所以、硬い皮を剥ぎ、三枚におろす。
身が薄いほど、短時間で干せ、柔らかく仕上がる。
これを塩水に漬け、立て塩を。
余分な水分が抜け、アミノ酸が凝縮する。
目安は海水の濃度、井戸水と城島こだわりの藻塩で。
城島「漬けて15分くらい待つ」
その効果で表面の筋繊維が膨らむと、隙間がなくなり、
蓋となって旨みを逃がさない。
そして、15分後には、
城島「身が締まった感じするな」
それは、水分が抜けた証。
これを真水でゆすいで余分な塩分を落とし、
風通しと虫除け兼ねて、網や回転式の乾燥機で干す。
これは、倉庫跡で見つけたネットで。
口を縛って、舟屋の火棚にぶら下げ、
城島「これで3時間くらい」
陰干しすることで、ゆっくりと水分が抜けて熟成。
達也「白くなってツヤが出てきた」
これを炭火でゆっくり火を通せば、身の柔らかさはそのままに、
達也「あっさりしてるのに味が濃い!」
城島「干した分、旨みが凝縮してる」
そして、歳をとるほど、なぜか好きになる骨周りを。
城島「骨の所だから旨みがボーン(骨)って感じ!」
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