2018年7月1日 放送内容DASH ご当地PR課 ~香川県東かがわ市~

今回のPRスポットは、瀬戸内海を望む、香川県東かがわ市。
最高級砂糖の和三盆は、ここ東かがわ発祥で、400年以上の歴史が。
さらに、国内生産量日本一の手袋は、シェア90%以上を誇る。
そして、パップ剤と呼ばれる湿布薬の生産量は、1日に200万枚以上!
世界一の生産量を誇り、世界50カ国に出荷されている。
一方で、この日本一、世界一の産業を支えているのに、知られていない名物が…。
やって来たのは、城島。そして、関ジャニ∞の村上信五。
2人は、同じ関西出身。村上にとって城島は、関西ジャニーズのパイオニア。
そんな2人の前にずらっと並んでいたのが、
村上「段ボールって事ですか?ダンボールが、東かがわの名物ってこと?」
城島「聞いたことないね」
1948年創業の段ボールメーカーの老舗、FUJIDAI常務の本田さんによると、
本田さん「昔から手袋産業が非常に盛んで、輸送用の段ボールを作ったのがきっかけ」
最初に段ボールが作られたのは、およそ60年前。
高度経済成長時代、東かがわは世界一の手袋の産地に。
すると、それまで輸送に使われてきた木箱の代わりとなったのが、段ボール。
軽くて丈夫で安いと、瞬く間に手袋運搬の主流になった。
今ではさらに、香川小豆島特産・オリーブオイルの瓶などを割らないよう運ぶため、
開発された、高さ3mから落としても瓶が割れない「緩衝材段ボール」や、
中に魚や野菜などを入れて濡れても大丈夫な「撥水段ボール」など、
ニーズに合わせ、1500種類以上の段ボールを生産。
瀬戸内の産業を陰から支えているのに、その存在は地元でもあまり知られていない。
クッション性、撥水、強度、その特徴も様々な段ボール、どうPRするか?
城島にはすでに考えが…
城島「前に自転車作ったんですよ。紙で。新聞紙。その時は失敗したのよ」
それは9年前のこと。
新聞紙を丸め強度をUPさせ、柿渋を塗ってフレームを作り、
全て新聞紙だけで作った自転車。
しかし走り出した途端に、まともに漕ぐこともできず、わずか1mで真っ二つに大破。
城島「東かがわの名所を段ボールの自転車で走って、町をPRする」
そう聞いて、名乗りを上げてくれたのは、東かがわが誇るこの2名のプロ。
1人目は、オーダーメイド自転車を数々手がけてきた、
地元・安部自転車店2代目、日下昇さん。
そして、2人目は、段ボール製の家具や恐竜のオブジェなど、
これまで3千点以上を手がけてきた、ダンボール設計のプロ・岡村剛一郎さん。
まず、取り掛かったのは、自転車の背骨ともいえるフレーム部分。
新聞紙で作った時は、たった1mで、真っ二つに折れてしまった部分で、
自転車のプロの日下さん曰く、ここには、体重と推進力が集中し、
推定80kgの力がかかったという。
フレームに使うのは、車のエンジンや機械部品など重量物に使われる、強化段ボール。
城島「フレームの形は三角形になるんですね」
三角形は、最も変形しづらい形。
自転車のフレームだけでなく、東京タワーやスカイツリーにも取り入れられている。
切り出しに使うのは、岐阜県関市の老舗刃物メーカーが開発した、
段ボール用カッターの「ダンちゃん」(410円税込)。
と、ここでキャリアの違いを見せつけたい城島。
城島「ちゃんと刃を使い分けてる?」
実は段ボール用カッターは木材を切る両刃ノコギリと同じく、
目の粗い刃と目の細かい刃があり、
目の方向によって刃を使い分けることで、より簡単に切る事ができる。
村上「勉強になります。すげえっすね、リーダー」
順調に切り進めていき、
村上「はい!きました!フレームできた!」
こうして、強化段ボールを一枚切り抜くことができたが、一枚では強度に不安が。
そこで、段ボールのプロ岡村さんと自転車のプロ、日下さんにも手伝って頂き、
切り抜いたフレームは、計10パーツ。
このパーツの表面に、段ボール専用の接着剤を塗ってパーツを重ねて、を繰り返し、
30kgの重りで押さえつけ、しっかり乾かす。
城島「しっかりしてる?バッチリじゃないですか!」
村上「ズレもないし、完璧!」
なんとか、フレームはできた。
ここからは、二手に分かれて、作業を進める。
村上はタイヤを担当。フレームと同じく、強化段ボールを丸くくり抜き、軸にはめる。
一方、城島はハンドル周りを担当。
城島「できた!バイクみたい」
こうして、フレーム、前輪、後輪、ハンドルの4つのパーツができあがった。
このそれぞれのパーツを繋げていく。
連結は、釘もテープも使わず、紙の筒を通すだけ。そして、後輪は、ペダル付き。
岡村さん「後輪を直接回す仕様になっています」
これなら、複雑なチェーンも必要ない。
こうして、全てのパーツを繋げたら、
村上「ちょっと、名前をいれさせて頂きます。男の子が乗る様な外見の自転車なので、機動戦士ダンボロン、みたいな」
ネーミングはともかく、段ボール自転車・ダンボロンの完成!
全て東かがわ産の段ボールで作った段ボール自転車。
走る舞台は、東かがわ市にある、しろとり動物園。
ホワイトタイガーをはじめ、トラの飼育数は日本一!その園内は、砂利道コース。
そして、もう一つは、完全オフロードの四国88カ所巡りの遍路道。
しかし、100%紙で出来た段ボール製自転車。人は乗れるのか?
まずは、アスファルト道路で試走することに。
そこは、古民家と舗装された道が続く、引田・古い町並み通り。
先輩・城島が、責任を持って確かめる。
ご当地ヒーローや副市長なども見守る中、いざ、9年前のリベンジ!
村上「良い感じですよ!」
体重約60㎏の城島が乗ってもびくともせず、アスファルトとこすれるタイヤも、
城島「タイヤもダメージなく。大丈夫やね」
と言うのも、タイヤには、プロ・岡村さんのアイデアで、
クッション代わりに段々の段ボールシートを貼っていた。
村上「タイヤは、大丈夫」
もう一つの不安はペダル。上り坂ほど強く踏み込まなければならない。
村上「いける?リーダー!」
傾斜9度、10mの上り坂に差し掛かった。
城島「行くよ!頑張るよ!渡るよ!」
見事上り坂をクリア!
試走1キロを15分。見事に走りきった。
段ボール自転車・ダンボロンの状態は…
村上「ほぼダメージなく、きてますもんね」
ハンドルも、負荷のかかるフレームも、ペダルも、ダメージは見当たらない。
これなら砂利道もいけるか?
ここで、本番に向けて、地元の名物で栄養補給を。
東かがわ市発祥の和三盆を贅沢に振りかけた、和三盆かき氷。
村上「うまい!和菓子になるんですね。」
城島「週末は東かがわ市に来よう!」
村上「うっすらですけど、噛んでましたね」
では、本番。
東かがわの名所を巡るトータル1.2㎞。
スタートは東かがわ一の観光スポット、しろとり動物園。
その最大の難所が、傾斜30度、距離50mの急な下り坂。
村上「ブレーキ使いこなさないと無理ですやん」
それは、職人岡村さんがこれも段ボールで作ったブレーキ。
前輪は自転車と同じ、レバーを手前に引くことで、後輪は足を踏み込むことで、
それぞれタイヤにブレーキがかかる仕組み。
そんなブレーキを駆使して、下り坂ありの園内500mをダンボロンで走りながらPR。
村上がダンボロンに乗り込み、いざスタート!
順調に走り始めたかと思いきや、細かい砂利にタイヤが乗り上げ、
バランスが取りにくい。さらに、
村上「ちょっと多いな、リクガメが」
ここは自称「日本一触れ合える動物園」で、放し飼いの動物がたくさん。
村上「ちょっと待って、待て待て。うわあ、ぶつかる!すげえむずい!」
そこを抜け、やって来たのは、最大の難関の傾斜30度の急坂。
段ボールのブレーキをかけながら下るが、その摩擦が強すぎて、タイヤが破損。
しかし、そのまま一気に下っていく。
城島「行けた行けた!行った!ゴール来た来た!」
タイヤ以外はほぼダメージなく、無事にゴールにたどり着いた。
残る道は、あと半分。
さらなる悪路を乗り切るため、大内パセリソーダを頂く。
東かがわのブランド野菜の大内パセリは、
カルシウムや鉄分豊富で疲労回復にぴったり。
これを生のまますり潰し、夏に爽やかなソーダ割りで。
村上「めっちゃパセリやん。でも苦味がしつこくない!」
ラストは城島。その場所は、遍路道。
四国八十八ケ所の霊場を巡りながら祈願する、巡礼の道。
でこぼこで急な下り坂が続くだけでなく、最大20cmの段差が30段続く。
城島「段ボール自転車で“段"がある。“段"繋がりやね」
村上「何いうてんねん」
47歳、腰痛持ちの城島を傷めつけるような山道を下った700m先のゴール地点には、
地元・香川名物のオリーブを餌に育てたオリーブ牛。
全国で認められた、その良質な脂肪は、アラフィフの城島でもサラッといけちゃう。
そんな旨い肉が待っている。
村上「リーダーにかかってますから」
全ては、城島に託された。
力を貸してくれた職人さんのためにも、沿道に集まった子供たちや、地元の皆さんに、
東かがわが誇る段ボールの素晴らしさ、知ってもらうためにも、
そして、後輩に、キャリアの差を見せつけるためにも、
段ボールだけで作った自転車で、700m下り切って、ゴールへ!
村上「では、リーダーいきます!よーい、スタート!」
スタートダッシュを切った城島。左側は崖だが、
あえてブレーキをかけず、あっという間に100メートル地点通過。
いくつもの段差を耐え、どんどん距離を進めていく。しかし、
城島「あー!!」
段差の衝撃が、直接ハンドルの軸にしていた紙の筒にかかってしまったため、
軸が折れてしまった。と、
岡村さん「大丈夫です。替えを持って来てます。」
破損しても取り替えれば、すぐに元どおりに。これも段ボールならでは。
城島「便利やな、新品!」
外れた椅子もすぐに元通りに。
タイヤ周りなど、緩んでしまった部分をガムテープで補強し、再スタート!
城島「これはすごいね!すぐ立ち上がる!」
残り半分、350m!
再スタート後は順調。そして、再び段差に差し掛かった時、城島が閃いた!
城島「段差はお尻をあげる!」
着地の瞬間、お尻を上げて、衝撃を少なく!
しかし、階段の端の杭に引っかかってしまい、転倒。
そして、ハンドルの軸に使っていた筒がまたしても折れてしまった。
しかも、もうスペアの部品は残っていない…。
すると、段ボールのプロ岡村さんが、引き抜いたのは、前輪のブレーキレバー。
これで代用だが、
村上「これで前のブレーキは無くなりましたからね」
他にも衝撃で緩んできた部分を出来る限り補強する。
城島「これで終われないよ!」
ゴールまで、あと300m!
そして、ゴールに向かって、再スタート!が!
村上「完全に、完全にいかれた!ダンボロンが!」
ハンドルの軸が折れ、車体は真っ二つに。
もはやスペアの筒は無い。つまり、ここでチャレンジ失敗…。だが、
村上「どっか、他の部分から持ってこれるとこは?」
誰一人やめようとする者はいない!
そう、あと250m。
信じて待っている、地元の皆さんや、段ボールが地元の名物だと知らなかった
子供たちの為にも、何としてでも、ゴールへ。
これまで折れた軸の、長い筒を使ってみるが、長さが足りない…。
その足りない分は、端材を切って、隙間に詰めて、なんとか形だけでも。
城島「リタイヤできへんで!」
結果、ほぼガムテープで固定されている状態となったが、なんとか復活。
村上「ボロボロでもいいから、ゴールまで!」
それはまるで、4年前の夏に、101キロを走り切った満身創痍の城島の姿のよう。
城島「いけ!ダンボロン!」
その後も、何度も転び、何度も壊れ、軸は折れてしまい、
もう城島が手で支えているだけだが、それでも前に進んでいく。
城島「町のみんなが待ってるぞ!」
村上「段ボールは強いってとこ、見せるんだ!」
そして、差し掛かったカーブでは、城島がどうしてもやりたかった、これ!
城島「シゲちゃんマンカーブ!」
効果のほどは、本人以外分からない。
が、カーブの先には、手袋のマスコットキャラ・てぶくろマンや町の人たちの姿が!
城島「よーしいけ!いけダンボロン!!いけ!」
あと50m。最後くらいは、
村上「リーダー乗ってください。押しますわ」
後輩の手を借りて自転車らしく。そして、700mを30分かかって…
城島「ゴール!意地を見せたダンボロン!」
自転車としては下り切る事は出来なかったが、間違いなく見せてくれた、
東かがわ産・段ボールの強さ!子供たちには伝わったはず。
そして、これも東かがわ名物・オリーブ牛。
村上「いただきます!柔らかい!うまい!しつこくない!
城島「動物性じゃなく植物性の脂ですね」
東かがわの段ボールは箱以外にも様々!皆様も是非!
東かがわ市の皆さん、お疲れ様でした!
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