全長40〜65cmで、メスの方がやや大きい。毒蛇としてよく知られ、上あごに一対の毒牙をもつ。背面は褐色〜暗褐色で左右に20対前後の銭形斑紋があり、落ち葉の上などでは保護色となっている。
赤外線の熱を感知して獲物や外敵を察知することができる。
毒蛇として恐れられているが、積極的に人を襲うことはない。森林やその周辺の田畑に多く、主に夜間活動してネズミを中心にヘビ、トカゲ、鳥、魚など小型の脊椎動物を幅広く食べる。
他のヘビが卵を産むのに対し、マムシは子ヘビを産む卵胎生。交尾は8月から9月にかけての夜に行なわれ、翌年の同じ時期から10月初めにかけて5匹前後の子ヘビを産む。子ヘビは約20cmで、体色も成体とほとんど同じであるが、尾の先が明るいオレンジ色をしている。冬眠の前後と7月頃の妊娠メスはよく日光浴に出てくるため、寿命は10年くらいと考えられている。
DASH村では2005年、初めてマムシが発見された。マムシがいるという事は、マムシの餌となるヒメネズミ、アカネズミがいるということ。また、ヒメネズミ、アカネズミがいるということは、餌となるヤマアカガエルが存在するということであり、マムシが発見されたことで、DASH村での里山環境の食物網が良くなったということが言える。 |