真正粘菌は、「…菌」とつくので、菌類(カビの仲間)のようだが、カビにはない、変な性質がいろいろある。それは動物と植物の両方の性質を持っているところ。
真正粘菌は、森の枯れ木や枯れ葉の中に住んでおり、そこで、細菌などの有機物を食べている。成長しつつある真正粘菌は、形が大きくなるばかりでなく、形を変えて移動する(1時間に数p)。まさに、巨大なアメーバと言ってもよい。生長段階で性質も異なり、成熟前は光をきらい、湿ったところに向かい、成熟するとより明るく、乾いた所へ向かって行き、正反対の行動をとる。
また、粘菌は地面が乾いた環境ではすむことができず、地面が乾いた環境では枯れ木も乾いてしまう。そのため都市化が始まったり、林が小さな単位に分断されると粘菌は姿を消す。粘菌がいるということは里山がとても良い状態(いつも適度に湿った環境)で維持されていることを意味する。里山にナラタケが生え、その菌を根茎に抱え込むオニノヤガラが生えるのもそんな里山だからである。