匂いはキツイが使い方色々〜柿渋 (島崎棟梁)

日本家屋で、色落ちした柱に島崎棟梁が染料として使った柿渋。
柿渋は、青い未熟の渋柿を搾り発酵させ、
2〜5年かけて熟成させたもので、鼻をつくキツイ匂いがする。

その効能は、柿渋に含まれるタンパク質によって防水・防腐の効果を持ち、
色が定着し落ちなくなる。
また、柿の実に含まれている「タンニン」には防虫・抗菌作用がある。

ここの柿渋に「弁柄」と呼ばれる顔料を混ぜることで、色をアレンジできる。
弁柄とは鉄錆のようなもので、赤、黒、黄などの種類があり、
200年以上前から存在した自然の塗料。
DASH村では赤弁柄と黒弁柄を柱に合う色になるよう調合し、
色の調合の難しさとキツイ臭いに苦戦しながらも何とか塗り終えた。


 


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