出張DASH村

福岡県糸島市

  • 面積215.70平方キロメートル、人口101,637人(平成31年2月末現在)
  • 福岡県はイチゴの生産量第2位。(平成29年度農林水産統計調べ)
  • 博多駅や福岡空港にも直通でアクセスでき、交通の利便性が高い。
  • 糸島市は、中国の歴史書「魏志倭人伝」に記されている「伊都国」があったとされる場所である。
    大陸との玄関口として昔から文化が栄えており、様々な史跡や遺跡などが各所に残されている。
  • 都市近郊型の農業や畜産業が盛んで、休日には市内各所にある、農畜産物や海産物の直売所に多くの人が訪れる。

お世話になった方

フレッサ福岡

昼は農業に従事し、夜に練習を行うハンドボールチーム。
2016年4月に始動し、2019年度からは国内トップリーグ(日本ハンドボールリーグ)に参入する。
全国大会で優勝した経験があるなど農業との両立を果たしている。
現役引退後は農家として独立することを目標として活動している。

栗崎 勝大さん(32歳)

以前は社会科の教師をしながら別のチームでプレーしていたが、農業の第一産業を改善したい思いから、チーム発足と当時に加入。
現在は農園のリーダーとして選手達と共にイチゴとトマトを栽培している。

別府 幸輝さん(24歳)

大学時代にイチゴを研究。
チームに加入した後も、独自で美味しいイチゴの作り方を研究している。

野口 智秀さん(23歳)

小学生の頃からハンドボールを始め、社会人になってもハンドボールを続けたいと思いチームに加入。

渡邊 昭洋さん(26歳)

大学卒業後、一度都内で就職。しかしハンドボールをもう一度やりたくなりフレッサへ。
現在のチームのキャプテン。

國分 晴貴さん(28歳)

ブロッコリーや米を育てる露地栽培担当。フレッサのゴールキーパー。

イチゴ

  • 野生のイチゴは石器時代から食べられていて、ヨーロッパの遺跡からタネが見つかっている。
    その頃は実だけではなく、葉や茎、根なども薬として利用されていた。
  • 好きな果物ランキングで1位になるほど人気。
  • イチゴの登録品種は現在304種類(平成31年4月10日現在 農林水産省調べ)
  • キシリトールが含まれており、虫歯予防としても期待されるほか、アントシアンによるガンや老化を抑える力も期待できる。
  • イチゴでパックすると、エラグ酸という成分により美白効果が期待される。
  • たくさんビタミンCが含まれているだけではなく、ビタミンEも含まれているため、2つが共存することで相乗的に効果が高まり、免疫力を高めてくれる。
  • 美味しいイチゴの特徴はヘタが反りかえっているものや、粒々の間が膨らんでいるものである。

あまおう

  • あまおうの名前の由来は、あかい・まるい・おおきい・うまいの頭文字をとったものである。
  • 福岡県農林業総合試験場で5年かけて研究開発され、2005年に品種登録された。
    品種名は「福岡S6号」で商標登録が「あまおう」である。
    現在、福岡県内の生産者しか作ることが許されていない。
  • 1粒1粒が大きく、糖度も酸度も高く濃厚な味わいなのが特徴。

栽培方法

【花・実・葉を選抜する!】

  • 実を大きく育てるために摘花を行い、この際に花が10個程咲いた中から7個までに減らす。
    さらに青い実ができた時点で摘果を行い、実の数を4個に絞って良い実だけを残していく。
    ※一般的なイチゴは品質が向上している為、全く摘花(摘果)をしないことも多い。
  • 実が成長する段階では葉の付いた茎が3~4本あれば充分な光合成を行えるため、古い葉から取り除いって実に多くの栄養が流れるようにしている。

【昼夜の温度差を大きくする!】

日中に光合成をすることで養分を葉に溜め込み、同時に呼吸をすることで養分を消費するが、夜になっても気温が高いままだと呼吸に多くの養分を消費してしまい、実に流れる養分の量が減ってしまう。
しかし日中の気温から夜の温度を大きく下げることで呼吸量が減り、多くの養分が実に流れるようになる。
そのため、夕方になったらハウスの窓を全開にして温度を下げるようにしている。

ゆりかーご

宙吊り包装でイチゴを守るイチゴ専用の容器。
やわらかいフィルム素材でイチゴを包むため、傷をつけずに輸送出来るほか、宙吊りになっていることで、輸送中の振動を緩和する。
そのため他のパックよりもダメージを受けにくい。



収穫・出荷

  • イチゴは少ない量の水を多くの回数必要とする少量多灌水の植物である。
    そのためフレッサ福岡の選手は、溜まった水による根腐れを起こしにくくするように水はけの良いヤシガラに苗を植えて育てている。
  • 気温が高くなると実が柔らかくなってしまう為、朝の気温が低い時間帯に収穫をする。
  • ヘタまで赤くなり完熟したものを1つ1つ手で収穫する。
    茎を引っ張るのではなく、人差し指と中指で実を挟み、茎を折る様にして収穫する。

調理

ちらし寿司

  1. イチゴ酢のイチゴを細かく刻む。
  2. 椎茸を薄切りに、油揚げを一口大に切り、醤油・酒・砂糖・椎茸の戻し汁で煮詰める。
  3. ご飯とイチゴ酢、刻んだイチゴ、塩を混ぜ、酢飯にする。
  4. (3)の酢飯に(2)、一口大に切った鯛・明太子、ブロッコリー、蒸した牡蠣、錦糸卵を散らしてハート型に切ったあまおうを飾ったら完成。

イチゴの冷製パスタ

  1. 新玉ねぎと規格外のあまおうをみじん切りにし、ミニトマトをスライスする。
  2. (1)をボウルに入れ、バルサミコ酢・オリーブオイル・レモン汁・塩・胡椒と混ぜ合わせる。
  3. フェデリーニを茹で、冷水で締める。
  4. (2)とフェデリーニを混ぜ合わせたら皿に盛り付け、生ハムと一口大にしたモッツレラチーズ、スライスしたあまおう、 ブラックペッパーをかける。飾りにイタリアンパセリを添えたら完成。

あまおうサンド

  1. 【イチゴジャム】
    ヘタを取ったイチゴと砂糖を鍋で中火にかけ、レモン汁を入れて煮詰める。
    とろみが出たら鍋ごと冷水につけて冷やす。
  2. 【水切りヨーグルト】
    キッチンペーパーを敷いたザルにヨーグルトを入れ、冷蔵庫で1時間冷やす。
  3. 【あまおうサンド】
    生クリームに砂糖を加え、半分の量に(2)を加えて泡立てる。
    もう半分には泡立ててから(1)をスプーン大盛り3杯分加えて混ぜる。
  4. ラップの上に食パンを置き、(3)のクリームを乗せて広げ、片方のパンにあまおうを乗せる。
  5. あまおうが乗っていない方のパンを上に重ねて軽く押さえ、ラップで包んで冷蔵庫で15分冷やす。
  6. 半分に切って完成。

あまおうソーダ

  1. グラスにイチゴジャムと凍らせたあまおうを入れる。
  2. ソーダを注ぐ。
  3. マドラーでジャムをかき混ぜながら飲む。