出張DASH村

千葉県

千葉県は土壌条件、気象条件に恵まれた梨の栽培適地で、和梨の栽培面積、収穫量、産出額ともに、日本一を誇る。
梨の生産量は14年連続日本1位(2014年~2018年)

  • 栽培面積:1480ヘクタール
  • 収穫量:30400トン
  • 産出額:131億円

千葉県横芝光町

  • 横芝光町は面積67.01平方キロメートル、人口は約2万3千人。(令和2年4月現在)
  • 横芝光町は、チーバくんのうなじに当たる千葉県北東部に位置し、東京都心から約70km。
    南には九十九里浜が広がり、太平洋に面している。
  • 黒潮の影響を受ける気候は、年平均気温は15度、年間降水量は1,300mm程度で、夏涼しく冬暖かい海洋性気候となっている。
    海に面した温暖な気候のため、1年中サーファーで賑わっている。

お世話になった方

實川勝之さん 40歳
奥様:真由美さん

梨農家になったきっかけ

高校卒業後、調理師学校に入学。
調理師学校では専攻に「洋菓子」を選び、パティシエの技術を学んでいた。

その後、地元の洋菓子店に勤務していたが、父親がケガをしたのをきっかけに実家の農家を継いだ。
関東近郊の梨農園に通い、学ぶこと約5年、元パティシエの経験を農業に生かして、自称「日本一綺麗な梨農園」を完成させた!

自称「日本一綺麗な梨農園」

見た目も味も全て揃って並んでいるケーキ店のショーケースの様な梨園を作りたいと思い、實川さんは枝同士がぶつからない様に、枝が伸びる方向を日々チェックし調整。
そのため、枝や葉が綺麗に揃い、太陽の光が均一に当たるので、梨1つ1つがバラつきなく、全てが均等な味の美味しい梨に育つという。
梨の実は適度に太陽が当たることで、デンプンが活発に働き、甘くなる。

梨

しずく型の洋梨が、ヨーロッパがルーツなのに対し、まるい一般的な梨は“和梨"と呼ばれ、古くから日本独自で栽培されてきた。
果実部分の90%近くを水分が占めるため、美味しく水分補給が出来る果物。
また、むくみ解消や血圧を下げる効果があると言われているカリウムが豊富なほか、アスパラギン酸・ソルビトールなど多くの栄養素が入っていることから、夏バテ防止にも期待ができる。

梨特有のザラザラは、果点コルクと呼ばれ梨の水分を守る役割がある。
梨の実は皮の表面にある気孔という穴から呼吸をしているが、実が大きく膨らむとともに、皮の表面も伸びて広がるため、気孔が壊れ、そこから水分が抜けてしまう。
それを防ぐため、果点コルクがカサブタのように穴のフタとなり、梨の水分を実の中に閉じ込める。
カサブタ(果点コルク)が薄まり、皮が黄色くなった梨は熟したサイン。
その梨を見つけるのが、美味しい梨を収穫できるポイント。

洋ナシと違い、和梨は追熟しないため、買った時が食べごろ。
1時間ほど冷やして食べるのが一番甘みを感じるという。

實川さんが育てている梨

實川さんは現在、約35品種の梨を栽培している。
梨の品種は100品種以上あるが、その1つ1つは旬が約2週間と短いため、實川さんは収穫時期を計算し、およそ3ヶ月間梨が食べられるようにしている。

栽培品種

幸水、筑水、なつしずく、秋麗、豊水、ウォンファン、かおり、黄金梨、あきづき、新高、王秋、大天梨など。
今回試食させて頂いたのは幸水と筑水。

幸水
幸水は、日本で生産量が一番多いと言われている品種。
甘さ、みずみずしさ、酸味のバランスが絶妙であることから、根強い人気を誇っている。

筑水
筑水は、酸味がほとんどなく、果汁がしたたり、甘みの強い梨。
食べた瞬間、まるで「桃のような香り」が、ほんのり口の中に広がるのが特徴的で、8月初旬に収穫できる實川さんの梨の中で、オススメの隠れ人気品種。


土壌

實川さんの梨園は海から内陸へ約9km離れた小さな山の頂上。
周りに高い建物がない高台なので、太陽の光をたっぷり浴びて甘い梨に。
さらに水はけが良く、余分な水分が流れる事で、栄養をたくさん吸収でき、水で薄まる事なく濃厚な味の梨に育つ。
また高台で風通しが良いため、風が吹き抜ける事で、菌や虫がつきにくく、病気になりにくい。

収穫

梨の実を上に向かって持ち上げるだけで、ヘタから簡単に外れて収穫できる。

調理

梨ソーススペアリブ

  1. 梨(220g)をすりおろし、バットにスペアリブを並べて30分つけ置きをする。
    梨に含まれる酵素のプロテアーゼで肉が柔らかくなる。
  2. 梨(160g)を角切りにする。
  3. つけ置きしたスペアリブを取り出してコショウで味付けしたら、熱したフライパンで両面に焼き目を付ける。
  4. フライパンにニンニク・ショウガ・醤油・オリーブオイル・オイスターソースの調味料でソースを作って混ぜ、さらに梨の皮を入れる。
  5. 焦げ目がついたらスペアリブをひっくり返して(2)の角切りとすりおろした梨を入れて煮る。
  6. 旨味が出切った梨の皮を外して、仕上げに粗挽きコショウを振ったら、皿に盛り付けて完成。

梨カレー

實川さんが経営しているカフェの一番人気メニュー。
具にもカレーソースにもたっぷり梨を使ったインド風のカレー。
今回はカフェで出される梨カレーを、家庭用でも簡単に作れるレシピで紹介してくれた。

カレーソース

  1. 油・にんにく・ショウガ・玉ねぎ・ミックスナッツを鍋に入れて煮る。
  2. (1)に皮を剥いて一口大にした梨を加えて軽く炒める。
  3. トマト缶・塩胡椒・鶏ガラを入れて、さらに牛乳750mlとルーを足して煮込んでいく。
  4. ルーが完全に溶けて一煮立ちしたら、火を止めてジューサーにかける。
    ジューサーにかける時は、ルーが冷めてからかけてください。

具

  1. バターを入れ、一口大にした皮付き梨を投入する。
    梨がしんなりとして透き通ったら、鶏肉を入れる。
  2. 牛乳250mlを入れる。
  3. ひと煮立ちしたらガラムマサラを入れる。
  4. 火を止めて、生クリーム50mlを入れて軽く混ぜる。
  5. ルーの中に入れて、皿に盛り、みじん切りにした生パセリを乗せて完成。

梨のかき氷

  1. カットした梨を砂糖と水で煮る。
  2. (1)で煮た梨を容器に入れて、さらに梨を煮て作ったシロップを注いで凍らせる。
  3. 凍らせた(2)をかき氷機で削る。
  4. 削ったかき氷の上に、スライスして赤ワインで煮た梨を乗せていく。
  5. お好みでブラックペッパーを振りかけたら完成。