出張DASH村

静岡県三島市

  • 静岡県には、日本一の高さを誇る富士山(3776m)、日本一の深さを誇る駿河湾(2500m)がある。
    また、日本一長いつり橋(400m)が三島スカイウォークにあり、そこからは富士山や駿河湾を見渡すことができる。
  • 三島市は、富士南麓、箱根西麓の伊豆半島の付け根に位置する。
  • 三嶋大社の門前町として、また東海道五十三次の11番目の宿場町として古くから栄えた。
  • 箱根西麓三島野菜や箱根山麓豚などの、三島ブランドが多数生産されるている。

お世話になった方

細井 信さん

農業高校を卒業後、地元をメインにバンド活動をしていた。その後、車好きだったことから、26年間タイヤメーカーの卸販売に携わる。
トップクラスの営業マンだったが、46歳の時、父親の跡を継ぎ、農家に。
細井家は元々周りの宿や家に行灯などの油を販売する油屋だった。(細井さんで18代目)

内藤 尚子さん

白菜部会に所属しており、自身も43年白菜を栽培している大ベテランさん。
白菜部会では地元の子供達をメインに農業体験なども行っており、女性部を中心に白菜料理もふるまっている。

白菜

  • 英語で「チャイニーズ・キャベツ」とも言われるように中国原産で、東洋を代表する野菜のひとつ。
    日本では、日清・日露戦争で出兵した兵士が、種を持ち帰ったことで本格的に栽培されるようになったと言われる。
  • 芯の部分は甘さも水分も多く、カリウムが豊富で、むくみ防止になる。
    逆に葉っぱの部分にはビタミンCが多く含まれており、その量はレタスの約4倍にもなる。
  • 鍋の具材人気ランキングでも、鶏肉や豚肉を抑え断トツの1位を誇る程の人気。
    ※モランボン2020年10月リサーチ

信さんの白菜畑

三島ブランド“箱根西麓三島野菜"の『白菜』

"箱根西麓三島野菜"は、標高50m以上で栽培される野菜のこと。
白菜の他にも大根・馬鈴薯・甘藷や人参などが栽培されている。
特徴:みずみずしくて味が濃く、肉厚で芯まで甘い。

標高約350mに位置する畑
標高が100m違うごとに気温は-0.6℃ずつ下がる。
さらに、山頂から吹き下ろす風により平地に比べてこの畑は、マイナス3度に。
白菜は寒さを感じると、凍って枯れてしまわないよう、自らの身を守るため糖分を作り出し、ぎゅっと溜め込み甘い白菜に。

急斜面の畑
山を切り開いた土地で畑を作ったので、この辺りは急斜面の土地が多い。
この急斜面のおかげで、水が下へ下へと流れていくため、余分な水分を吸収しないので、味が濃く美味しい白菜になる。
また、雨が降ったら平地の畑は作業できるまで2~3日程かかるが、細井さんの斜面の畑だと、次の日には作業出来る。

南向きの斜面
日当たりがよく、太陽をたくさん浴びて生長するので、光合成が沢山でき、肉厚な白菜になる。

関東ローム層の「赤土」
水はけがよく、ミネラルやマグネシウムが豊富な為、甘く美味しい白菜になる。

こんな良い条件の畑だが実は…
生きていくための苦肉の策で、渋々切り開いた畑だった。

この畑ができた経緯

  1. 江戸時代、江戸~京都を結ぶ、東海道が作られ、参勤交代などで行き来する人相手の商売が発達。
  2. 畑のあるこの地域は、そのちょうど街道沿いの箱根宿と三島宿の間で宿屋や、休憩所、燃料を売る油屋などが並んでいた。
  3. しかし、明治初期、鉄道の開通で徒歩で東海道を行き来する人が激減。
    旅人相手の商売が衰退していってしまった。
    その中でどうやって生きていくか考えた末、野菜を栽培することに。

収穫・箱詰め

  • 白菜専用の包丁を使用して収穫。
    白菜の刃のカーブが特徴的で、くぼみにこのカーブをあてて切ると、切り口がキレイに。
    真っ直ぐおろしてしまうと綺麗に切れない。
  • 収穫した後、タオルで土を拭き取る。
  • 畑で収穫した白菜は、すぐさま箱に詰め、トラックに。
  • 収穫の作業は1人で行うことも多く、多い日で1日100ケース1.2トン程出荷している。

調理

バラエティ鍋

  1. 下準備として、ソーセージの内側に竹串を刺し、モッツァレラチーズは溶けやすいように切れ目を入れておく。
  2. 鍋の中央にロール白菜を入れ、肉巻き白菜とソーセージを並べていく。
  3. コンソメスープを鍋に注ぎ、中火で30分じっくり煮込む。
  4. 切り込みを入れたモッツァレラチーズを入れ、さらに弱火で10分経ったら完成。

ロール白菜

  1. 下準備として、白菜を芯の部分を下にして2分熱湯で茹でる。
    茹で上がったらザルに上げ、水気をきって冷ましておく。
  2. 豚こま切れと牛の切り落としを包丁でたたいて、粗めのミンチにする。
  3. 玉ねぎはみじん切りにして、飴色になるまで炒める。
  4. ボウルに叩いたお肉・炒めた玉ねぎ・パン粉・牛乳・卵・塩・胡椒を入れてよく練り混ぜて、6等分にする。
  5. 白菜の上に肉だねをのせて手前から包むように、葉を入れ込みながら巻く。
    巻いたら、丸くかたちを整えて完成。

肉巻き白菜

  1. 下準備として、白菜を芯の部分を下にして2分熱湯で茹でる。
    茹で上がったらザルに上げ、水気をきって冷ましておく。
  2. バットに肉を6枚敷きならべ、塩・胡椒をふり、片栗粉をまぶす。
  3. 白菜を2枚交互にかさね、葉っぱを入れ込みながら、ぐるぐる巻きにした後、水分を切る。
  4. 白菜が見えないように1枚1枚少し重ねながら肉を巻きつける。
  5. 縦に4等分に切り、串に2個ずつ刺して完成。

ミルフィーユ焼き

  1. 白菜を1/4にカットし、間にスライスベーコンをいれる。
  2. 形が崩れないようにタコ糸で2箇所白菜を結ぶ。
  3. フライパンにオリーブオイルをひき、7~8mmの厚めにスライスしたにんにくを炒め、香りをだす。
  4. 焼き目をつけるため、フライパンに片面を押しつける。片面を3分(1分は押さえつけながら)、ひっくり返して3分、最後の面を2分焼き、焼き目がついたら弱火で15分焼く。
  5. 完成したらホワイトソースをかける。

ホワイトソース

  1. フライパンに有塩バター、薄力粉・塩を入れて弱火で熱し、ひとまとまりになるまで2分ほど炒める。
  2. 牛乳を少量ずつ加えて、弱火で焦げないように気をつけながら混ぜる。
  3. とろみがついたら完成。

白菜餃子

  1. 白菜は1cm角、ニラはみじん切りする。
    白菜は塩をかけ10分程おきしんなりさせ、片栗粉をまぶし食感をよくする。
  2. 豚ひき肉にニラ・生姜・にんにく・醤油・オイスターソースを加え、下味をつける。
  3. 白菜の水分を絞り、肉ダネと合わせる。
  4. 餃子の皮の縁に水を付け、タネを包んでいく。
  5. フライパンにサラダ油を入れ、餃子を並べ浸る位水を入れ、中火で7分蒸し焼きに。
  6. ひっくり返して焼き目がついていたら完成。タレは柚子を絞った醤油で。

松岡特製おつまみサラダ

  1. 白菜を太めの千切りにする。
  2. 千切りした白菜をボウルに入れ、塩・胡椒・ごま油・うま味調味料を加え混ぜる。
  3. 少し置いておき、味を馴染ませ完成。

料理で使ったお肉について

箱根西麓牛販売店『だいいちはむ』で購入できます。

  • 箱根静西麓牛
  • 箱根山麓豚
  • 箱根山麓豚のウインナー