DASH村 ~新男米~

2001年 ~TOKIOの米作り・スタート~

福島DASH村で、米作りを始める。

<男米>
2002年から育てている品種。「ひとめぼれ」と「タカネミノリ」の交雑種。いもち病に弱い。

<新男米>
毎年、いもち病に悩ませられていた「男米」といもち病に強い「ふくみらい」を配合し、病気に強いTOKIOオリジナルの品種「新男米」が誕生した。

<ふくおとこ>
さらなる美味しさを目指して、2016年から品種改良に挑戦。
掛け合わせたお米は、明雄さん自らが作っていた米「チヨニシキ」。

品種改良

田植えまでの記録

2019年6月9日「2019年 ~ふくおとこ 田植え~」
前回TOKIOは、より美味しいお米を作るため、去年収穫した「ふくおとこ」の種を城島・太一・松岡がそれぞれ選び、3パターンの種類に分けて、種まきと田植えを行なった。

1.松岡が選んだ種「背が高い稲」

コシヒカリや龍の瞳を参考に、背が高い株だけの種。

「福の旅人」
由来:稲が長いことと、これから道のりが長くなりそうな品種改良はまるで長い旅。

コシヒカリ
不動の人気を誇る「コシヒカリ」は他の稲に比べて、背が高い。
その種を繰り返し育てる事で生まれた。
お米の品種、計824品種の中で日本一の生産量を誇っている。

2.太一が選んだ種「粒が大きい稲」

背は低いが、ふくおとこの稲の中で粒が大きい株の種を選んだ。

「No.1太一」
由来:去年、太一が見つけた時に命名。

3.城島が選んだ種「過酷な環境に強い稲」

酷暑だった去年、8月の猛暑日は過去最多を記録。
しかし、その暑さを物ともせず真っ先に穂を出した株だけの種。

「福のやまびこ」
由来:穂を出すのが早いことにちなんで、速い乗り物「新幹線やまびこ」から名付けた。

<9月> 稲刈り

1.松岡担当エリア「福の旅人」

同じ環境で育てたのに他の稲よりも背が高い目印付きの稲が28株。
周りの稲よりも完全に熟すまで10日ほど遅れているため、間違って刈らない様に
目印をつけておいた。
→背が高い目印付きの稲28株は、後日松岡の代わりに難波さん達が収穫。

2.太一担当エリア「No.1太一」

苗の時点では福の旅人と大差なかったが、稲刈りの時には分けつの数が10本以上多い結果になった。
さらに松岡が選んだ稲より地面まで10センチほど近く穂が垂れ下がっている。
これは、他の稲よりも実入りが良くて重い証拠。

【乾燥】

乾燥させないと、水分が多く、旨い米にならないばかりかカビも発生しやすい。
天日に干す事で旨味が凝縮する。

棒がけ

縦に刺した棒に、井桁状に稲を乗せていく棒がけは風にも強い。
難波さんの田んぼは風が強いため、棒がけで乾燥させる。
乾燥を終えて味が分かるまで、あと1週間~10日ほど。

<10月> 脱穀・籾摺り・精米

【脱穀】

脱穀に使うのは、おなじみのハーベスターではなく、昔福島DASH村で使っていた足踏み脱穀機。
毎年使っていたハーベスターなら収穫した稲を一気に脱穀できるが、機械の中に粒が残ってしまうため、太一・松岡・城島が選んだ稲の種が混ざってしまう。
足踏み脱穀機ならそれぞれのグループごとに種を脱穀できる。

1.松岡が選んだ種「福の旅人」

秕(「しいな」実が入っていない籾)がなく、良い実ばかりだった。

2.太一が選んだ種「No.1太一」

旅人ややまびこと比べて幅も長さも大きく、フックラしている。

3.城島が選んだ種「福のやまびこ」

粒の感じは「福の旅人」に似ている。

【籾摺り】

籾の殻を外して、玄米にしていく作業。

1.松岡が選んだ種「福の旅人」

青米や乳白米は少ないが、他と比べて粒が小さい。

2.太一が選んだ種「No.1太一」

籾を外してもプックリしてて大きい。

3.城島が選んだ種「福のやまびこ」

砕けがあり、割れ米が多い。
今年の夏、雨が多かった福島。暑さに強い特徴を発揮できなかったか。

  • 青米
    米粒が熟しきれていない証。味も落ちると言われている。
  • 乳白米
    乳白米は玄米の成熟途中で一時的に養分集積が抑えられた場合に、その時充実すべき部位が白色不透明で残ってしまい、外見上乳白色に見えてしまう米。
  • 割れ米
    割れ目から旨みが逃げてしまい、食感も悪くなってしまう。

【精米】

玄米を磨き。ぬかをとる事で白米になる。
比べてみると、違いは歴然。

No.1太一が旅人、やまびこと比較して粒張りが良い。
難波さんや専次郎さんも大絶賛。
その違いは米ぬかにも。
削り落としたNo.1太一の米ぬかを舐めてみると、きな粉の様に美味しく甘い。

しかし、問題は味。
旅人、No.1太一、やまびこの3種類の中で一番美味しい米が来年の種になる。

【食卓準備】

今年収穫した新米の味を確かめるのは、福島DASH村の仲間達と一緒に。

米研ぎ 担当:城島

新米のため、優しく揉む程度で十分。
研いだ感触として旅人の粒が小さく、No.1太一の粒がやはり大きく感じる。

火守り 担当:太一

最初は弱火から始め、徐々に火を落としていき、余熱で20分蒸らす。

梅干し

懐かしいDASH村の味。三瓶孝子さんが漬けてくれた。

豚汁

ショウガやニンニクをたっぷり入れたDASH村特製の豚汁。

【釜開け】

1.松岡が選んだ種「福の旅人」

ツヤがあり、白米が銀色に光って見える。

2.太一が選んだ種「No.1太一」

他のに2つに比べて明らかに粒が大きいだけではなく、細長い。

3.城島が選んだ種「福のやまびこ」

蓋を開けた瞬間、新米の匂いが広がった。

【食べ比べ】

19度目の新米が炊き上がり、いよいよ実食してどの米が一番美味しいかを決める。
一番美味しかった米が来年の種モミとなる。

1.松岡が選んだ種「福の旅人」

一口目から甘みと香りがくる。
TOKIOと福島DASH村の仲間達から高評価を得た。

2.太一が選んだ種「No.1太一」

大本命ではあったが、評価はイマイチ。
松岡が選んだ福の旅人に比べて甘みが低く、モチ米が混ざった感じ。

3.城島が選んだ種「福のやまびこ」

スッキリとした味。噛むと後から甘みが出てくる。

食べた結果、それぞれ味(甘みや食感)も香りも全く違う事が分かった。

【入口さんによる評価】

品種改良は、入口さんの一言で始まった。
3年前、TOKIOが作ってきた15年目の米を「甘みがすっと抜けてしまう」と評価した入口さん。
旨味が長続きしないのは、隠し味となる、雑味が足りないからと欠点を指摘した。

1.松岡が選んだ種「福の旅人」

花咲具合(=米粒の大きさが均一で揃っている事、整粒度)が良い。
また、適度な粘り気もあり、甘みが強いお米。
冷めても美味しいだろうとの事。TOKIOや福島DASH村の仲間達同様に高評価だった。

2.太一が選んだ種「No.1太一」

インパクトが足らない。甘みが少ない。個性がない。など、大本命だったが、良い評価をもらう事は出来なかった。

3.城島が選んだ種「福のやまびこ」

光沢も甘みも薄い。

来年に残す種として入口さんが順位をつけるとしたら…

1位 松岡が選んだ種
「福の旅人」

2位 城島が選んだ種
「福のやまびこ」

3位 太一が選んだ種
「No.1太一」

一番期待が高かったNo.1太一だったが、食べてみるとNo.3という結果に。
そしてこれを踏まえ、来年の種はプロが最も高評価を付けた松岡の「福の旅人」に決まった。

【専次郎さんからの贈り物】

食べ比べ後、専次郎さんから城島へ結婚祝いの贈り物が。
それは、19年前から慣れ親しんだ福島の日用品。
今年刈った株を使って、藁を縁起の良い亀型のタワシに編んでいた。
水を含むと藁が柔らかくなり野菜などを傷つける事なく、汚れだけを落とせる。