2003年7月6日(日)/25分枠
戦場特派員
〜 60歳が見たイラク戦争 〜
制作=福岡放送
銃弾や砲弾が飛び交う戦場で人々の営みを見続けてきたフリージャーナリスト橋田信介さん(60)。戦争が過去の出来事になった日本で彼は言う。「年間三万人も自殺するこの国は決して平和ではない。それは見えない戦争」と。ベトナム戦争以来、戦争報道に生きて30年。イラク戦争から戻った橋田さんは今、故郷・山口にある大学の臨時講師として若者と向き合う。還暦を迎えた戦場特派員の足跡をたどりながら戦争と平和の意味を考える。


 2003年7月13日(日)/25分枠
撃ち抜かれたカメラ
〜 一ノ瀬泰造 幻の戦場写真 〜
制作=日本テレビ
「地雷を踏んだらサヨウナラ」の言葉を残し、戦禍のカンボジアで消息を絶った戦場カメラマン一ノ瀬泰造。生前彼は日本の両親に愛用のカメラを残していた。ベトナム戦争で被弾したそのカメラには未現像のフイルムが残っていた。母・信子さん(81)は今年、写真集「家に帰ろう」を制作、被弾したフイルムの現像に挑んだ。泰造は戦場で何を見つめ何を伝えようとしたのか?撃ち抜かれたカメラが30年の時を経て語りかける。


 2003年7月20日(日)/25分枠
ただのデブで終わってえぇんか?
制作=四国放送
徳島県立川島高校3年の長江優太さん20歳。15歳で角界に飛び込んだがケガで左目の視力を失う。その後引退し、故郷・徳島に戻って高校に入学、相撲同好会を立ち上げた。「ただのデブで終わってえぇんか?」長江さんの誘い文句に集まったのは、相撲とは全く縁がなかった生徒9人。稽古は学校の中庭の芝生、土俵はない。自らコーチになって胸を貸す長江さんの挫折と挑戦。文字通り"裸一貫"から走り出した相撲同好会を追う。


 2003年7月27日(日)/25分枠
僕らのカンタ
〜フィリピン・日本 草の根交流〜
制作=日本テレビ
三年前、フィリピン各地で貧困や戦争の傷跡を訪ね歩いた日本の学生たち。社会人になった彼らが今年、フィリピンで知り合った車椅子の楽団を招き、演奏旅行を計画した。来日したのは19歳から31歳迄の男女十人。来日前、自由に生きる日本の若者に引け目を感じ、自信が持てないと語っていたグレースさん(19)。コンサートは成功するのか?ドタバタの二週間に密着、国境を越えた友情と彼らのカンタ(唄)=メッセージを伝える。