2004年4月4日(日)/25分枠
感染牛
〜 牛丼はなぜ消えた? 〜
制作=日本テレビ
ワシントン州で見つかった米国初のBSE感染牛。日本を含めた数十か国が米国産牛肉の輸入を禁止した。しかし米国は日本が求める全頭検査を一蹴、安全性を主張し輸入再開を迫っている。「BSE感染牛はへたり牛などではなかった」屠殺処理した食肉処理業者がNNNの取材に衝撃の告発をしてから3か月。政権と密接に結びついた業界の強大な力の存在と、非力ながらも必死に抵抗する個人の対比を描き、BSEを取り巻く現状を日米双方の視点から浮き彫りにする。


 2004年4月11日(日)/25分枠
100歳のバイリンガル
〜 脳と体の若返りプロジェクト 〜
制作=宮城テレビ
「ハロー」「アプ〜」99歳から英語の勉強を始めた辻さん。この一年で百の英単語を習得した。福岡県の老人介護施設で成果を見せた「脳と体の若返りプロジェクト」が今、仙台市内の鶴ケ谷団地で大掛かりに実践されている。目指すのは「寝たきりと痴呆の防止」。80歳の酒井さんはたった半年で、杖なしで歩けるようになった。72歳の佐々木さんは計算の能力が格段に上がった。豊かな人生を求めて始まった"老いへの挑戦"を追う。


 2004年4月18日(日)/25分枠
勝者なき28年
〜 原発で割れた町は 〜
制作=テレビ金沢
能登半島の先端にある石川県珠洲(すず)市。原子力発電所の建設計画が浮上したのは昭和50年。しかし昨年12月関西・中部・北陸の電力三社が市側に計画凍結を伝えた。過去28年、賛成・反対とまっぷたつに割れてきた地元には住民同士の深い溝だけが残った。勝者なき28年。一瞬にして消えた何百億という経済効果。高齢化が進む珠洲市の人口は2万を切った。原発に頼らない町作りは可能なのか?過疎の町の迷走を描く。


 2004年4月25日(日)/55分枠
「せんせー、できたっ!」
〜 カリスマ校長の百ます革命 〜
制作=広島テレビ
「21世紀の教育は読み書き計算の徹底反復しかない」と言い切る人物がいる。去年4月、44歳の若さで校長に抜擢された尾道市立土堂小学校の陰山英男。ベストセラーになった「百マス計算」の実践本は、教育熱の盛んな韓国でも注目を集めている。校長就任後も実践するのは百マス計算や名文の音読・暗唱、漢字の書き取りなどの徹底反復。実践から8ヵ月後には児童に変化が表れ始めた。カリスマ教師の一年間の軌跡を追った。