2005年12月4日（日）／55分枠
婚約者からの遺書 　６０年…時を越えた恋
鹿児島読売テレビ・日本テレビ放送
鹿児島・知覧で写真の前に立つ伊達さん	「智恵子 会いたい 話したい 無性に…」これは陸軍のある特攻隊員が、出撃の日に愛する女性に書き残した最期の手紙…婚約者からの遺書だ。その手紙を大切にし、ひっそりと生きてきた女性がいる。女性の名は、伊達智恵子さん８２歳。結婚式直前の出撃命令、九州まで必死に追う彼女、悲しいすれ違い、永遠の別れ…。今、若い人たちの中で話題になっている芝居「飛行機雲」のモデルにもなった。６０年目の夏、婚約者・穴沢利夫さんの最期の地を探し求め、智恵子さんは沖縄に向かう…。 ナレーター：小山茉美

2005年12月11日（日）／30分枠
発車オーライ ！ 　ばーちゃんは バスガイド
制作＝広島テレビ放送
７２歳で現役のバスガイド・難波さん	５４年前、広島県で初めてバスガイドになった難波美智枝さん７２歳。今なお現役のバスガイドです。客は多い年で３千人。全て難波さん指名の客ばかり。２５年前、夫に先立たれた児玉タミさんは、淋しさから体調を崩し気持ちもふさぎ気味だった頃、難波さんのツアーをきっかけに元気を取り戻しました。ツアー客は皆「難波さんに元気をもらえる」と口をそろえます。バスガイドの需要が減る観光業界で｢バスガイドの母｣と呼ばれ、絶大な人気を誇る難波さんの魅力。そして生涯現役にこだわる彼女を支えるご主人との絆に迫ります。 ナレーター：丸尾知子

2005年12月18日（日）／30分枠
無念 　アスベスト　職人たちの終着駅
制作＝よみうりテレビ放送
「悪性胸膜中皮腫」と診断された土居さん	４５年間電気工事を生業にしてきた土居隆司さん(６９)。一昨年、悪性胸膜中皮腫で余命３ヶ月と宣告された。大手企業から発注を受けた現場では、マスクもせず手でかき分けて配線工事をしていた。今、アスベスト新法の制定に向け国が動き始めているが、下請け業者や自営業者には多くの場合最低限の労災補償のみ。環境省によれば2010年までにアスベストに起因する中皮種と肺がんにより１万５千人が死亡するという。昭和を支えた下請け業者たちが最後に突きつけられた病魔。被害者の命が平等に救われるためには何が必要なのか。 ナレーター：坂　泰知

2005年12月25日（日）／30分枠
南十字星の下で 　劇団四季　ＢＣ級戦犯の記録
制作＝日本テレビ放送
劇団四季のミュージカル「南十字星」	12月18日に初日を迎える劇団四季の『南十字星』。体験者を訪ね史実を調べ上げて制作した。主人公の日本軍士官は誤解から戦犯として逮捕され絞首刑を宣告される。死刑台から語りかける主人公。“命をここで失うのは悲しいが、この無価値の価値を信じて私は未来のために死んでゆく。明日は君たちのものだ。五十年後、百年後の日本を未来の若者たちよ、よろしくたのむ”華やかなミュージカルで知られる四季の戦争作品。舞台に立つ３０代の俳優と時代の証言者との交流を描きながら、ＢＣ級戦犯が遺言に込めたメッセージを伝える。 ナレーター：中里雅子