2006年4月2日 (日)24:25〜24:55/30分枠
暴走した 威信  誰が裁判所長を襲ったのか
   制作=よみうりテレビ

異例の保釈が決まった藤本敦史被告
04年2月、大阪市内の路上で法曹界の大物、大阪地裁の鳥越所長がおやじ狩りにあい重傷を負った。大阪府警は「威信を掛けた捜査」の結果、少年3人を含む5人を逮捕。しかしYTVでは起訴前から疑問を抱き、警察検察が隠蔽していた防犯カメラの存在を発見。容疑者との大幅な身長差など数々の矛盾と疑惑を報道してきた。結果、成人二人には凶悪事件の被告としては異例の保釈決定が下り少年一人は釈放。だが残る少年二人は今も少年院の中で無実を訴えている。

ナレーター:坂 泰知


 2006年4月9日(日)/30分枠
森に帰りたい  瀕死の野生動物と獣医たちの記録
   制作=福島中央テレビ

交通事故のカルガモを治療するスタッフ
「子供たちをタヌキから遠ざけてください」かかってきた電話にスタッフが反応、すぐさま全国初の野生動物救急車が現場に急行する。民家の裏庭で保護されたタヌキは「疥癬(カイセン)」という皮膚病に侵されていた…。福島県鳥獣保護センターはケガや病気の野生動物を治療し野生に復帰させる施設だ。保護動物は現在180。「人間が原因となることが9割以上。交通事故や環境汚染など…」鳥獣保護センターの活動に密着、野生動物の人間社会へのメッセージに耳を傾ける。

ナレーター:杉山 裕子


 2006年4月16日(日)/55分枠
音の記憶 5.1chでよみがえる東京大空襲
   制作=日本テレビ放送

録音スタジオで、効果マンの指揮で空襲下の阿鼻叫喚の音を制作
炎に呑み込まれる人、焦土に積まれた焦げた死体…。去年、墨田区で東京大空襲の絵画展が開かれた。被災者が描いた絵からは救いを求める絶叫、断末魔の声が聞こえてくる様だ。「これが戦争。地獄を忘れないで欲しい」私たちは被災者の声に『音』という表現手段で参加することにした。61年前の記憶から音を再現する。取り組むのは35歳の効果マン。戦争を知らない彼は被災者を訪ね歩く。やがて恐怖や絶望を知り音の記憶の向こうにあるものを体感していく。

ナレーター:江守 徹


 2006年4月23日(日)/30分枠
70円の宝物 ニートとうどんとルミばあちゃん
(野球延長の場合、最大30分繰り下げて放送)    制作=西日本放送

水谷さんとルミばあちゃん
高松市のうどん店・池上製麺所。1杯なんと70円。多い日には1千食も出る人気店だ。底抜けに明るい店主はこの道48年のルミばあちゃんこと池上瑠美子(73)さん。讃岐うどん界のアイドル的存在だ。去年秋、1年間修行を積んだ元ニート・水谷克也さん(23)が独立した。春に父親が他界、兵庫の実家で店を開くことを決めた。水谷さんは言う。「目標を持つのがこんなに楽しいってことをルミばあちゃんから教わった…」70円の宝物が紡ぐ、老人と若者の交流を追う。

ナレーター:杉山 裕子
 2006年4月30日(日)/30分枠
スウィングキッズ  熱血教師と少女の絆
(野球延長の場合、最大30分繰り下げて放送)    制作=鹿児島読売テレビ

珠莉ちゃんを指導する大西先生
大人顔負けのスウィングを披露する鹿児島玉江小学校のジャズバンド・リトルチェリーズ。率いるのは、すぐ頭に血が上る大西隆教諭(57)。ジャズを教えて20数年。だが去年7月に初めて楽譜を手渡した新メンバーは、過去にないほどレベルが低い。「もうやめてしまえっ!」練習中はいつも怒号が飛ぶ。中でも最も怒られるのはドラム担当の上加世田珠莉ちゃん(小5)。悔しくて何度も涙を流す…。「体当たりで接しなければ子どもの気持ちが離れてしまう」ジャズ教育に心血を注ぐ熱血教師と少女の絆を描く。

ナレーター:玉川 紗己子