2008年3月2日(日)/30分枠
塀の中の要介護者
制作=福岡放送
福岡刑務所の一角。刑務作業に励む工場とは対照的に日中もひっそりとした場所がある。「病棟」だ。65歳の受刑者は肝硬変。オムツをつけほとんど寝たきりの状態。「認知症」の受刑者の場合、心はつかみにくく「更生は難しい」と刑務官は嘆く。塀の中の介護は職員だけでは間に合わず受刑者も看護係として手伝う。福岡刑務所では去年、社会福祉士を採用。受刑者に出所後の受け入れ先を斡旋する。しかし窃盗や無銭飲食を繰り返し、刑務所に戻る高齢受刑者は多い。
ナレーター:藤田淑子
=再放送について= CSのニュース専門チャンネル「日テレNEWS24」にて放送
3月8日(土)24:30〜
2008年3月9日(日)/30分枠
母は鬼であり 天使なんだ。
絵手紙がつなぐ家族の絆
制作=宮城テレビ
仙台市内の小さな喫茶店。壁にはたくさんの絵手紙がある。作者で店主の会田洋子さん(48)は5年前、悪性リンパ腫を患った。闘病の末ようやく家に戻ると、娘はいじめに遭いリストカットをし、息子も学校へ行かなくなっていた。洋子さんは子どもたちに絵手紙を描き始めた。「子供たちが悩みにぶつかった時、絵手紙を読んでほしい…」やがて崩壊寸前の家族を絵手紙がつなぎとめたのは絵手紙だった。笑い、泣き、ぶつかり合いながらも家族を守る、大きな母の物語。
ナレーター:小室 等
=再放送について= CSのニュース専門チャンネル「日テレNEWS24」にて放送
3月15日(土)24:30〜
2008年3月16日(日)/30分枠
も し か め 先 生
けん玉が癒す心の傷
制作=広島テレビ
いじめや引きこもり…心の傷を抱え不登校になった生徒の受け皿となる通信制高校がある。去年ここにユニークな教師が誕生した。窪田保26歳。挨拶代わりに手にしたのは「けん玉」。大学時代「もしかめ」と呼ばれる技を8時間やり続け世界チャンピオンになった。けん玉を普及させようと全国行脚したり、アフリカで妙技を披露したり…。10月、茶髪にピアス、ルーズソックスの生徒相手にけん玉の授業が始まった。やがて先生の熱意が、生徒の心を動かしていく。
ナレーター:池田秀一
=再放送について= CSのニュース専門チャンネル「日テレNEWS24」にて放送
3月22日(土)24:30〜
2008年3月23日(日)/30分枠
あ と り え
“枠”を飛びだす鬼才アーティストたち
制作=読売テレビ
大阪にある障害者施設「アトリエ・インカーブ」。自閉症や知的障害など24人が自宅から通い芸術活動を行う。4年前、5人の作品がニューヨークに進出した。高い評価を得た寺尾勝弘さん(47)の作品には最高で200万の値がついた。モチーフはすべて鉄。鉄工所を営んでいた亡き両親との思い出が制作の原点だ。今中博之施設長(44)は「障害者芸術」という言葉を嫌う。哀れみや同情ではなく正当な評価を得られるよう発信を続け、日本の美術界だけでなく障害者福祉のあり方にもゆさぶりをかけている。
ナレーター:斉藤由貴
=再放送について= CSのニュース専門チャンネル「日テレNEWS24」にて放送
3月29日(土)24:30〜
銃 乱 射
放置された不安と恐怖
制作=日本テレビ
死者2名、負傷者6名を出した佐世保猟銃乱射事件。犯行後自殺した男は4丁の銃と2700発の実弾を所持していた。一方、5年前に起きた宇都宮猟銃隣人殺人事件。警察は、隣人トラブルを抱える男に猟銃の所持許可を与えていた。いずれも、犯行前に隣人がSOSを発信し続けたにも関わらず、警察はそれを放置した。カメラは宇都宮事件の発生時から6年近く被害者家族の怒り、無念、悲しみを記録してきた。届かなかった銃への不安、そして恐怖を伝える。
ナレーター:小山茉美
=再放送について= CSのニュース専門チャンネル「日テレNEWS24」にて放送
4月5日(土)24:30〜