2011年10月2日(日)/30分枠  25:00〜

3・11大震災 シリーズ16 手話で伝えた被災地 心の壁を越えて 

制作=静岡第一テレビ

名古屋市出身の今村彩子さん32歳。彼女は生まれながらに耳の聴こえないろう者だ。映像作家として全国を飛び回り、主にドキュメンタリー映画を制作し、メッセージを発信し続けている。次回作「珈琲とエンピツ」は静岡県湖西市でサーフショップを経営する、ろう者の太田辰郎さんが主人公。夏の完成を目指して制作に当たっていたが、3月11日を境に状況は一変した。震災を伝えるテレビ画面からは、被災地のろう者の情報が全く伝わって来なかった。「ろうの仲間はどうしているのだろう」彼女は、居ても立ってもいられず、被災地へ向かい情報を発信した。「私が伝えなければ」それは彼女の心に芽生えた“使命感”。今村さんが伝えたい思いとは…。
ナレーター:中里雅子
=再放送= 10月9日(日)11:00〜「BS日テレ」/10月9日(日)18:00〜CS「日テレNEWS24」
2011年10月2日(日)/30分枠  25:30〜

奇跡のきょうしつ 子どもの貧困をなくす 

制作=日本テレビ

「貧困の子ども」は日本では7人に1人以上。貧困の連鎖を食い止めようと各地で無料学習教室が始まった。全国最大規模で埼玉県内に十か所の教室を運営するアスポート教育支援。生活保護家庭の中学生が対象で、高校進学を助けるため週1〜3回教室を開く。見えてきたのは親の貧困が子の低学力を招き、不登校や引きこもり、非行などにつながる連鎖の実態だ。学校はこうした問題を放置しがちだが、ここでは元教員らがマンツーマンで勉強を教える。「学校では分からないままだったけど、いまは勉強が分かる」初めてルートの問題が解けた喜び…「奇跡だ!」自信をつけた生徒たちは生活面でも“奇跡”を起こす。支援員がつきっきりで指導した高校入試。それから半年…奇跡の教室は今も続いていた。
ナレーター:玉川砂記子
=再放送= 10月16日(日)11:00〜「BS日テレ」/10月9日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
2011年10月22日(土)/55分枠  10:30〜

3・11大震災 シリーズ17 在住カメラマンが見つめ続けたFUKUSHIMA

制作=日本テレビ

自然豊かな土地で、ブルーベリーや椎茸を栽培しながら第二の人生を送ろうとしていたTVカメラマンがいる。永年、第一線で活躍してきた金子二三夫氏(64)。その移住先は、福島原発の20キロ圏から僅かに外れた福島県田村市だった…。3月11日の地震直後から金子さんは、後に「緊急時避難区域」とされた自宅周辺でカメラをまわし始める。警戒エリア20キロの内側に住むことを決意した住民…津波が襲った公衆電話で雛を育てるハクセキレイ…人間の力を借りず産み落とされた赤ちゃん牛…そして、犬や猫の出産ラッシュ…。人々は多くを語らない。自然も寡黙だ。住民の視線でFUKUSHIMAを内側から見つめ続けた貴重なメッセージ。
ナレーター:坂口芳貞、村上ゆき
=再放送= 10月23日(日)11:00〜「BS日テレ」/10月30日(日)18:00〜CS「日テレNEWS24」
2011年10月30日(日)/30分枠  25:00〜

3・11大震災 シリーズ18 遠き故郷 フクシマから逃れた200日

制作=福井放送

大震災の後、福井県にも500人近い被災者が避難した。その中の一人、川崎葉子さん61歳。避難者同士のネットワーク作りに奮闘している。県外に避難すると、物資の配給や情報から孤立しがちだと感じていた。自宅は双葉町。福島第一原発からわずか3キロの所にある。塾やカルチャースクールを開き、講演活動も行っていた川崎さんのもとには、全国の友人・知人から大量の物資が届く。使い切れないその物資を他の被災者に提供する催しを開催。会場では、福井に身を寄せた被災者の名簿作りから始め、7月には「避難民のつどい」を開いた。高齢化が進む過疎地の空き家に集落ごと被災者を受け入れる事業では、福島との橋渡し役を務めている。
ナレーター:小室 等
=再放送= 10月30日(日)11:00〜「BS日テレ」/11月6日(日)18:00〜CS「日テレNEWS24」
2011年10月30日(日)/30分枠  25:30〜

やまない雨はない うつと共に生きる気象キャスター 

制作=日本テレビ

「自ら死んではいけません、やまない雨はないのです」自殺予防の講演会でこう語りかけるのは倉嶋厚さん(87)。かつてお茶の間の人気を博したお天気キャスターの草分けだ。14年前、最愛の妻をガンで突然失ったことがきっかけで重度のうつ病を発症、自殺をこころみた。4か月に及ぶ閉鎖病棟での闘病生活―どん底から14年。今は自身の体験をもとに「自殺予防」を訴えている。しかし、うつを完全に克服したわけではない。「うつは闘うものではなく、共存するもの」と話す彼は、その生き方をカメラの前で見せてくれた。そこには、うつの現実、病から得た人生訓、季節を楽しむ心。そして、妻を失い孤独となった倉嶋さんを支えてきた絆があった。
ナレーター:毬谷友子
=再放送= 11月6日(日)11:00〜「BS日テレ」/11月6日(日)18:30〜CS「日テレNEWS24」
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