STORY

2023/05/20 OA
依頼人は“め組”の一員で誘拐犯!?

Teacher(坂口健太郎)はうなぎ(斉藤由貴)が元いた御殿会病院の医療ミスと隠蔽工作を記事にしてもらった見返りに奥泉(西野七瀬)を食事に誘う。奥泉がDr.チョコレートの正体にたどり着いたことを知らないTeacherは、酒の酔いに任せて唯(白山乃愛)への素直な思いを語り、「何があっても唯を守る」と明言。奥泉は複雑な気持ちで耳を傾ける。

その頃、残高(小澤征悦)はギャンブルがしたくなる気持ちを必死にこらえていた。離婚して10年、ずっと会っていなかった娘・一花(外原寧々)に他人行儀な態度をとられてしまったが、借金を完済してギャンブル依存症を克服すれば、娘との関係も元に戻るかもしれない。そう考えてギャンブル卒業を誓うが…。

Teacherは新たな依頼人・結城鷹也(今井翼)がカルテを持っていないことに首をかしげる。結城は肝不全の症状に苦しむ息子を助けてほしいと言うが、病院には一切連れて行かず、ネットで症状を調べただけというのだ。病院に行かない理由を明かさない結城は、とにかく息子を助けてくれの一点張り。しかし、ごく普通のアパート暮らしの結城に報酬1億円を工面できるとはTeacherには到底思えない。しかも、結城に書かせた秘密保持契約書のサインを見たTeacherはあることに気が付いて…。依頼を受けるべきかTeacherは迷う。

そんな中、Teacherは北澤夫妻から思わぬ相談を受ける。唯の助言もあってすっかり体調が良くなった北澤(眞島秀和)は軽井沢への移住を考えているらしく、そこで唯を預かりたいというのだ。唯の身の安全を考えて…という北澤の提案に動揺するTeacher。

さらに、オペが決まらないことに業を煮やした結城がTeacherの前に現れる!結城の首元には、謎の組織『め組』のタトゥーが…!!


病院に行けない親子の秘密とは!?そしてDr.チョコレートがついに逮捕!?走るTeacher!涙する残高…!それぞれの親子のカタチが胸を打つ、愛と絆の第5話!!

以下、ネタバレを含みます。

依頼人の結城は以前まで『め組』の一員で、Dr.チョコレートの正体も知っていた。戸惑うTeacherだったが、その結城から息子・勇気を助けてくれと頼まれた唯は、勇気の病状にただならぬ危険を感じ、すぐに検査を引き受ける。

その頃、残高は元妻・香織(霧島れいか)と一花に会い、借金完済とギャンブル卒業を報告するが、香織は「わかりました」としか答えてくれず、一花にも「何もわかってない」と突き放されてしまう。何がいけないのか…ぼうぜんとする残高に、Teacherから緊急招集の知らせがくる。勇気のオペが始まるのだ。

オペの場所は結城のアパート。遅れて駆け付けた残高とうなぎは急いで私服から手術着に着替える。検査の結果、勇気の症状は肺高血圧症による心不全だったことが分かり、唯は門脈大静脈シャント閉鎖術を開始。いつも通りの完璧なオペ…のはずが、突如として勇気が大量出血を起こし、バイタルが急低下!破裂した血管を人工血管に置き換えなければ助からないが、そんなものがアパートにあるはずもなく…唯から策を求められたギルベルト(葵わかな)は、うなぎが着ていた私服のスカーフがシルク素材だと分かると、そのシルクから人工血管を作り、ピンチを脱出!

オペの間、Teacherは結城から『め組』のことや勇気との関係を聞き出す。結城の話では、『め組』は、「世界はディープステート(闇の組織)に操られている」などと唱える陰謀論者“め様”の下に集まった信者のことらしい。結城は『め組』のセミナーでシングルマザーの千尋と出会い、千尋の息子・勇気と遊ぶうち、勇気に対して我が子のような愛情を抱くようになったという。だが、千尋が次第に『め組』の活動にのめり込み、勇気の体調が悪化しても病院に連れて行くことすらしなくなった。そんな千尋を見て正気に戻った結城は『め組』と決別し、Dr.チョコレートに診てもらうために勇気を誘拐したのだった。「Dr.チョコレートの存在は千尋から聞いた。千尋なら2年前の事件のことを知っているかもしれない」と結城。結城はTeacherへの報酬1億円の足しにするために千尋に身代金を要求していて、今夜がその受け渡しだという。千尋から話を聞きたいTeacherは自ら身代金の受け渡し場所に向かう。だが、受け渡し場所には警察の姿が…既に通報されていたのだ!

Teacherは慌ててカンパニーに連絡し、「今すぐ逃げろ!警察が来るぞ!唯!逃げてくれ!」と叫ぶが、唯は「勇気君を助けるって約束したの!」とオペの手を止めない!Teacherがアパートへ向かって懸命に走る中、絶体絶命のカンパニーは、「いい考えがある」というギルベルトの妙案に従い、オペを唯一人に任せて脱出!残った唯が勇気の処置を終えた直後、部屋に刑事の薮下(石川恋)と鳴沢(青木瞭)が突入して来るが…刑事たちが目にしたのは結城によって拘束された勇気と唯の姿だった…。

警察の事情聴取を受ける結城は「女の子(唯)が誰かは知らない。男の子を連れ去る時に見られて騒がれたから一緒に連れ去った」とウソの供述をする。勇気は駆け付けた千尋に抱き締められながら、「僕は誘拐されてない。おじさんは悪い人じゃない」と真実を語るが、結城は涙をこらえて否定し、極秘手術の秘密を守るのだった。

一方、カンパニーのもとに戻った唯は、Teacherの顔を見た途端に安心して泣いてしまう。そんな唯を抱き締め、そばを離れたことを謝るTeacher。2人を見てようやく大切なことに気付いた残高は、改めて一花に会うと、「今まで逃げていた」と、離婚してから一度も会おうとしなかったことを謝罪。欲しかった言葉がようやく聞けた一花は「パパのこと忘れた日なんて一日もないよ」と本心を打ち明ける。二人は思い出のパンケーキを食べながら涙を流し、親子に雪解けの兆しがみえる。

唯を危険な目に遭わせていることに責任を感じて思い悩むTeacherの前に、奥泉が記事の草稿を持って現れる。Dr.チョコレートの正体を暴くその記事を見たTeacherは――。

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