STORY

2023/06/17 OA
黒幕・め様とついに直接対決!

Dr.チョコレートの告発記事が掲載され、逮捕を恐れたチョコレートカンパニーはアジトを去り、みんなバラバラになってしまった。Teacher(坂口健太郎)は唯(白山乃愛)を安全な北澤夫妻の家に預け、記事を書いたであろう奥泉(西野七瀬)に何度も電話をかけるが、奥泉は電話に出ない…。

Teacherに会えなくなってすっかり元気をなくした唯の元に、程なくして足湯(鈴木紗理奈)から連絡がくる。どうしても助けたい患者がいるという足湯は、1億円は自分が用意するから…と唯にオペを依頼。患者は妊娠28週目の岡田英玲奈(天野はな)。21週目の時にステージ2の子宮頸がんが発覚しているため今すぐにでもオペが必要だが、どの病院でもおなかの子は諦めろと言われてしまうらしい。「自分はどうなってもいいから、おなかの子だけは…」と望む英玲奈を、足湯は母子ともに助けてほしいと唯に頼む。だが、聞けば足湯と英玲奈は友人でも親戚でもなく赤の他人で、出会ったのはわずか3日前だという…。

唯の呼びかけでカンパニーは再集結する。事情を聞いたカンパニーは、赤の他人のために有り金をはたこうとする足湯の行動がどうしても腑に落ちない。今まで受け取ってきた報酬金は子どもの養育費に充てると言っていたのに、そのお金をなげうってまで、なぜ…。笑ってごまかす足湯の態度にヤキモキしながらも、唯にお願いされたら断れない一同はオペを承諾するが…。

その頃、Teacherは意を決して警視庁管理官・町野(戸次重幸)と対峙する。「2年前の事件の黒幕はアンタだな?」…ほくそ笑む町野から衝撃の事実が語られ、黒幕を追うTeacherは、ついに事件の真相にたどり着く――!

以下、ネタバレを含みます。

本物の“め様”を追うTeacherは、『めをさませ』というアカウントが陰謀論をつづっていた2年以上前のブログ記事を発見する。そのブログ内で『めをさませ』のことを“め様”と呼び始めたのは、沢入(福山翔大)だった。…当時、沢入は幼い妹を交通事故で失い、加害者への殺意を抑えられず『めをさませ』に相談。加害者をディープステートだと断定する『めをさませ』の思想に共鳴した沢入が“め様”と崇めたのが始まりだったのだ。

だが、当時の“め様”は2年前の寺島家爆破事件の後に姿を消し、それ以降は町野が“め様”に成り代わっていた。そうとは知らず町野に従い何人もの命を奪ってきた沢入は、だまされていたことに逆上して町野を銃殺する。

Teacherの前に奥泉がようやく現れる。奥泉は、Dr.チョコレートの告発は上司が勝手にしたものだと謝罪。Teacherが刑事の与田(平子祐希)に引き渡したはずの爆破テロ犯・堤(佐野弘樹)の身柄は、逮捕したところで上にもみ消されるだけだと考えた与田が今もホテルで拘束したままだという。堤ではない別人が逮捕されたのは、裏で町野が手を回したからだった。奥泉は全ての誤解を解くと、「好きなんです」とTeacherに気持ちを伝える。そんな奥泉を非難することなく、唯を守れなかったのは自分のせいだと自責するTeacher。

再び協力を約束したTeacherと奥泉は、登戸龍彦(駿河太郎)と再会。父・龍男の自殺報道以来、身の危険を感じてずっと隠れていた龍彦から、龍男の死の真相を聞き出す。…かつて文部科学大臣を務めていた龍男は、懇意にしていた研究機関の研究員から「危ない思想を持った陰謀論者から嫌がらせを受けている」と相談されていたが、その研究員は間もなく自宅で起きた爆発事故によって死んでしまった。その研究員の名は寺島葵(安達祐実)、唯の母だった。め様の標的は寺島光一(山本耕史)ではなく葵だったのだ…。龍男と製薬会社の癒着の話も『め組』によるでっち上げだった。爆発事故以来、罪悪感にさいなまれていた龍男は、Teacherたちの話を聞いて覚悟を決め、『め組』を捜査するよう警察に働きかけたが、その直後、自殺に見せかけて殺されたという…。唯の母・葵はサーチュイン遺伝子研究の第一人者、そして“め様”は、ブログ内でサーチュイン遺伝子の研究者を目の敵にしていた…。Teacherと奥泉は動機のある人物を探し始める。

その頃、唯はカンパニーと共に英玲奈の帝王切開術に臨んでいた。ベッドの上の英玲奈を必死に励ます足湯。その脳裏に数年前の記憶がよみがえる。…足湯もかつて男の子を出産し、夫と3人で幸せに暮らしていた。だが、遊びに行った海で事故に遭い、夫と息子を同時に失ったのだ…。その海で出会った英玲奈の家族をなんとしても救いたい…そんな足湯の思いを知ったカンパニーは全力でオペに臨む。やがて英玲奈のおなかから元気な赤ちゃんが産まれると、足湯は涙が止まらなくなり…家族を亡くしたつらさを知る唯が優しく寄り添う…「忘れなくていいよ、悲しいままでいいんだよ。大丈夫、唯がそばにいるから」…唯の言葉で、足湯の止まっていた時間がようやく動き始める…。その後、カンパニーは母体のオペも無事に成功させる。

め組の呪縛から解けた沢入がギルベルト(葵わかな)に出頭の意志を伝えていた頃、Teacherと奥泉は、唯の母・葵がかつて勤めていた研究所を訪れ、衝撃の真実にたどり着いていた。今から約10年前、葵と同じ研究室に、なんと北澤睦美(香椎由宇)がいたのだ…。しかも睦美には葵をねたむ動機もあった…。「唯を迎えに行かないと…」。Teacherは、唯を預けている睦美の家へと急ぐ――。

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