南米代表 サンパウロFC(ブラジル) (05/12/20)
地球一の証「5つ目の星」が・・・ <05/12/20>

日本からまる一日かけてブラジルに帰国したサンパウロFC。
午前6時すぎという早朝の到着にもかかわらず、
5000人以上のサポーターが空港につめかけました。

選手達はトラックの荷台に乗り、ホームのモルンビースタジアムまで凱旋パレード!
町中がお祭りムードでした。

地元で話題になっているのが、サンパウロFCのチームロゴ。
4つの星のうち赤い星2つは、前身のトヨタカップ連覇のしるし。
そのため、この初代地球一の証も残そうと、検討を始めたとか…。
果たしてどんなデザインになるのか?

いずれにしても、サンパウロFCの胸に輝く5つ目の星は、
あなたが目の前で見た決戦の証には変わりません。
そう思うと、サンパウロの新ユニフォームが楽しみになりませんか?

サンパウロFC アウトゥオーリ監督会見 <05/12/17>

明日、リバプールFC(ヨーロッパ代表)と地球一の座をかけて決勝を争う、南米王者のサンパウロFC。
試合会場の横浜国際総合競技場で45分間、軽めの最終調整。

練習公開は冒頭15分のみ。これまで国立競技場で戦って来たサンパウロにとって初めてとなる横浜のピッチだけに、感触を確かめながらの練習となりました。
昨年までのトヨタカップで1992、93年に2連覇を達成しているサンパウロ。
3度目の制覇にあと1勝です。

サンパウロFC アウトゥオーリ監督

Q.決勝を明日に控えて、今の心境は?
A. 選手たちは皆、明日の決勝の重要性を理解していますし、サンパウロFCが歴史に名を残すチャンスだと思っています。
リバプールという優れた相手との対戦になりますし、歴史の1ページに刻まれる試合になるでしょう。
とは言え、いつもと違うことはできません。やらなければならないことは分かっていますし、明日はそれをやるだけです。
Q.監督ご自身は、世界一になるチャンスを目の前にして、どのように感じてるか?
(97年に)クルゼイロで南米王者になったが、その時は直前の監督交代でトヨタカップには出られなかったが?
A. 今回、チーム全体がいい働きをして南米王者になったからこそ、ここに来ることができたと思っています。
私1人の力ではありません、チーム全体の力です。明日は細かいことにも気を配って、優勝を勝ち取りたい。
サンパウロにはその力があるから、ここに来たのだと信じています。
Q.この時点でアモローゾ(サンパウロ)、ヌール(アルイテハド)、クラウチ(リバプール)が、最多得点(2得点)ですが、アモローゾは得点王になれるか?
A. アモローゾは経験があり、高いクオリティのプレーができます。
国際試合や決勝の舞台も数多く経験しています。
しかし私は、彼にとっても一番の目的はチームが勝つことだと思います。
Q.シシーニョと話したのですが、サンパウロFCはこの決勝戦に勝つ必要があると思います。
サンパウロのサポーターはリバプールのサポーターより強くこのタイトルを欲しているからです。
しかし、リバプールのサポーターは欧州チャンピオンズリーグ(CL)の方を重要視しています。
これは選手にとってポジティブなプレッシャーとなる?
A. まず、参加チームの中でこの大会が重要でないと思っているチームはないと思います。
どのチームもそれぞれの大陸で王者になってここにいるのです。
我々やリバプールのようなビッグクラブは、いつも勝たなければいけないというプレッシャーと戦っています。
個人的には、リバプールが欧州CLの方を重要視しているのは同感です。
でも、リバプールはタイトルを取るために本気で来ると思いますよ。
Q.ブラジル代表はこのスタジアムで2002年ワールドカップ(W杯)優勝しました。
ブラジルのクラブであるサンパウロにとって、ここで勝つことはどのような意味が?
A. (W杯と今大会は)全く異なった大会で、状況も違いますので比べられませんよ。
しかし、このような国際大会でブラジルサッカーの質を見せることは大切なことだと思います。
明日の試合は難しくなると思いますが、ベストを尽くします。
ただ、優勝したら、というような(仮定の)ことは話したくありません。

アウトゥオリ監督は
「ここまで来られたのはわたしたちに力があるから。今こそ、それを見せる時だ」と意気込んだ。
一方、初の世界一を狙うリバプールは川崎市内で約1時間半と長めの練習。
これに先立つ記者会見では、ベニテス監督が「相手には質の高い選手がそろっており、経験もある。大変な試合になる」と警戒感を示した。

Q.南米と欧州(のチーム)がまた決勝で当たりますが、ほかのチームが参加する意味はあったのでしょうか?
A. サッカーは世界の多くの国々で行われているスポーツです。
今大会は異なったスタイルのサッカーを見るいいチャンスだと思います。
もちろん力には差がありますから、決勝戦は(サンパウロFC対リバプールFCという)このカードになったわけです。
Q.リバプールは現在11試合無失点記録を継続中ですが、サンパウロFCにとってその記録を切り崩すポイントとなる選手は誰ですか?
また、リバプールで注意すべき選手は?
A. リバプールは非常に強いチームです。
シーズン開幕直後は調子が上がりませんでしたが、徐々にいい試合をするようになってきて、それが11試合無失点という記録にもつながっているのでしょう。
リバプールはディフェンスのブロックがとてもうまいので、そうしたチーム相手に得点を挙げるには、イマジネーションが必要です。
しかし明日の試合で誰が得点を決めるか、といったことは重要ではありません。

リバプールの注目選手についてですが、私は対戦相手に関して、個々の選手に焦点を当てるのではなく、チーム全体を見ていきます。
もちろんリバプールにはハイレベルな選手がそろっていますが、特定の選手名は挙げません。

サンパウロFC会見 アウトゥオーリ監督が優勝宣言 <05/12/13>

明日、初戦(準決勝)に臨むサンパウロFCが、試合会場の国立競技場で30分程度の軽めの最終調整を行いました。

その後の会見で、アウトゥオーリ監督は
「我々が初代チャンピオンになることが重要」と優勝宣言です!

以下、アウトゥオーリ監督の会見です。

Q.アルイテハドはスピードのあるカロンやチェコといった
選手がいるが、対策は?
A. まずは対戦相手を尊敬することが大事。
初戦のアルイテハドの試合を見て、(明日も)単純なゲームにはならないと思っている。
伝統や実績はサンパウロが上かもしれないが、準備を怠ることはできない。
サンパウロに求められているのは高いパフォーマンス、がっかりさせたくはない。
Q.リバプールはわずか2日前に来日、相手は自信があるようだが?
A. 答えはピッチの中でしか出せない。
与えられた期間で、全ての準備はして来た。まずは、アルイテハドに勝つことに集中したい。
Q.6大陸で真のチャンピオンを決める大会に初めて臨むことへの特別な思いは?
A. 各大陸のチャンピオンが争うと言う意味では非常にフェアな大会だと思っている。
どのクラブにも世界一のチャンスがあり、競争力の高いポジティブな大会です。
その初代のチャンピオンになるのが、サンパウロにとって世界的にも名誉だと思う。
Q.今日の練習は30分だけだったが大丈夫か?また、アモローゾは先発?
A. 今日はピッチを確認するだけで、それ以外特別なことはしていない。
スタメンはかなり前から決めているが、明日になれば分かるでしょう。
アモローゾと2トップを組む選手についても、心配ない。明日になれば分かるよ(笑)
Q.アルイテハドとアジアのサッカーの印象は?
A. アルイテハドは戦術面で完成されているチーム。
スピーディで攻撃的、当たりも強い。現代のサッカーにおける、フォーメーションの完成度の高さは世界共通なので驚きはないよ。
我々は想像力あふれるパフォーマンス、レベルの高いプレーを見せたい。
Q.日本に来られないサポーターは、ブラジルで期待も心配もしていると思うが?
A. ブラジル人にとってサッカーがどれほど重要かということはみなさんもご存知だと思う。
今回、新しい形の大会になって、その初代チャンピオンになることは、我々の責任。
その期待に応えたいという気持ちが強い。世界中のサポーターに喜びを伝えたい。
初戦だけでなく、その次の試合も勝ちたい。
Q.ワールドカップでブラジルと日本が同じ組に入ったということで、日本ではブラジルのチームがどんなプレーをするか楽しみにしているが?
A. 日本のサッカーが進化していることは知っている。
日本に来てから、あちこちでサッカーをしている人を見た。
ただ、ワールドカップについてはジーコ(日本代表監督)とパレイラ(ブラジル代表監督)の仕事であって、私の仕事は、明日の試合に勝つこと。そして初代王者になること。
サンパウロFCを応援してくれる日本ファンにはエールを送りたいし、その高い期待に応えたい。
A.GK [1] セーニ
時差ボケもなくなって、準備は全て整った感じだ。
24時間もかけて日本に来たので、サポーターそしてブラジル国民のためにも勝つつもりだ。
FKを蹴るかって?明日まで分からないよ(笑)
私がゴールを決めるということよりも、サンパウロがゴールを決めることが重要。
92年、93年の時のように優勝したい。
   
A.DF [22] シシーニョ
コンディションは100%。練習でもみんな、とても集中している。
アルイテハドはチームワークのいいチームだが、全力を出せばサンパウロが勝つよ。
大丈夫!
A.FW [11] アモローゾ
コンディションはすごく良い。チームの準備も万全だと思う。
明日は全力で戦って勝ちたい。
日本は久しぶり(12年ぶり)なので、すごく楽しみにしている。
緊張しないで、自分の持てる力を全て出し切って優勝したい。
   


トロフィーはブラジルへ持ち帰る!サンパウロFC会見 <05/12/9>

サンパウロが来日後初めて会見を行いました。
出席者はフィゲレード会長、アウトゥオーリ監督、キャプテンのGK[1]ロジェリオ・セニ、FW[11]アモローゾ。

92年、93年にトヨタカップ連覇を果たしている南米の名門、今大会は初戦が14日にもかかわらず、7日に来日して万全の体制で臨んでいます。

フィゲレード会長
我々がこの大会に出場できることを光栄に思います。
当時はトヨタカップでしたが、1992年、93年に日本でタイトルを手にすることができました。
あれから10年余り、また日本に戻ってきて挑戦できることをうれしく思います。
2日前に来日しましたが、徐々に練習にもリズムが出てきました。
選手たちには、いいパフォーマンスを期待しております。

アウトゥオーリ監督
このような大きな大会に参加できてうれしく思いますし、今日まで日本で受けた歓迎に感激しました。
皆さんの期待に応えられるようベストを尽くします。

GK [1] ロジェリオ・セーニ(キャプテン)
私は93年にトヨタカップで日本に来ており、今回12年たってまた戻ってくることができて、特別な気持ちでいます。
また、日本の皆さんの歓迎に感謝しています。まだ来日2日ですが、日本の皆さんのサッカーに対する情熱も進化していることが伝わってきました。

FW [11] アモローゾ
私も12年ぶりに日本に戻ってこれて、言葉に出来ないくらいうれしいです。
日本から私のサッカー人生が始まったと言ってもいいでしょう。
※92年〜93年に川崎(現・東京V)に在籍
サンパウロFCは偉大なクラブで、今ここでこのような大きな大会に参加できることを光栄に思っています。
最後は優勝トロフィーを手にしたいです。

以下、質疑応答です。


Q.リバプールは12日に来日しますが、それはサンパウロFCにとって有利?
A. アウトゥオーリ監督
今、心配しているのはむしろ初戦です。リバプールについてはまだ考えていません。
まずは初戦を勝ち抜くことです。相手は高いポテンシャルがあると思いますし、簡単な試合にはならないと思っています。
Q.トーナメント方式の大会を勝ち抜くことは、サンパウロFCにとってプレッシャー?
A. 期間の短いトーナメント方式では、コンディションのいいチームが勝ち上がっていくものです。
だから、我々は早めに来日したのです。大きな挑戦ですが、1つ1つ勝ち上がっていくだけです。
Q.ペルー代表監督を辞め、サンパウロFCの監督に就任し2カ月という短い時間で、クラブを優勝させた要因は?
また代表監督とクラブの監督の違いは?
A. クラブでは毎日仕事をし、選手のこともよく分かるので、試合でも安心して指揮を執ることができます。
一方、代表では準備時間は短く、選手を集めるのも一苦労です。
個人的には、クラブの監督の方が好きです。

サンパウロのタイトルに関してですが、サンパウロのようなプロフェッショナルで組織も大きく、歴史あるクラブを誇りに思っています。
すでに私が来た時には、レオン前監督によって今のチームの基礎が出来ていました。
すでに勝つための情熱を持ったチームが出来てており、それは今も変わっていないと思います。
Q.選手たちのコンディションは?
A. アレックスはブラジルを発つ前の練習で足首をねんざしましたが、回復しており、試合には間に合うと思います。
その他の選手たちのコンディションはいいです。
Q.準決勝までは「本当のキックオフではない」という見方もありますが・・・
A. 確かに我々には伝統がありますし、有力視されているのかもしれませんが。
世界を見渡せばダークホースは存在します。
A.GK [1] セーニ
FIFAがクラブチームの世界大陸王者を競う大会を作ったこと自体、世界のサッカーが発展しているということではないでしょうか。
伝統ではサンパウロFCが勝っているかもしれませんが、他のチームもこの大会を勝ち抜こうという情熱に溢れていると思います。
Q.アルアハリとアルイテハドは、どちらが戦いやすい?
A.アウトゥオーリ監督
アルアハリのジョゼ監督とは、ポルトガルで働いていた時に対戦したことがあります。
ややアルアハリの方が優勢のように思っています。無敗記録を継続していますし、完成度の高いチームに仕上がっているのではないでしょうか?
Q.今大会に向けて特別な戦い方をしますか?
A.GK [1] セーニ
どの試合でも同じ練習、準備をしています。
ただ1つ、ボールの質がいつもブラジルで使っているものと違うので、重さや曲がり具合、スピードに慣れるために気をつけて練習しているところです。
Q.相手チームのディフェンスについては?
A.FW [11] アモローゾ
フィジカル的には問題ありません。
日本やヨーロッパでも長くプレーしましたので。
自分にマーカーがついていれば、他のFWのためにスペースを空けて、後ろから攻撃を組み立てることもできます。
Q.今回の来日では、ユニホームの背中にカタカナを入れたり、日本語のガイドを作っていますが、目的は?
費用はどのぐらい?
A.フィゲレード会長
日本のサポーターが分かるようにと日本語で名前を付けました。
ただ、FIFA(国際サッカー連盟)の規則で公式戦では使えないので、試合では通常のユニホームとなります。
メーカーが用意してくれたので、費用はかかっていません。
ガイドについては、日本の皆さんにサンパウロFCというチームや歴史を知ってもらうために作りました。
ガイドは具体的に言えませんが最低限の費用で、大金を費やしたわけではありませんよ(笑)


サンパウロFC 来日 空港でサポーター乱入! <05/12/7>

サンパウロFCが朝8時過ぎに来日。

サンパウロFCで世界一に輝いたこともある、トニーニョ・セレーゾ(アントラーズ監督)も出迎えに訪れていました。世界的にも人気の高いサンパウロとあって、空港ではサポーターが大興奮!乱入するトラブルもありましたが、選手達は無事にバスに乗り込むことが出来ました。

午後からは時差解消のために、都内で約1時間軽めの練習。
そこで、初お披露目となったのが、背中にカタカナで名前入りの練習着。どうでしょう・・・。

GKながらチーム得点王の [1] セーニは、得意のFKを居残りで練習していました。

練習時間などは公開されていないのですが、練習にも在日ブラジル人サポーターが現れました。
これには DF [2] シシーニョも
「こんなに応援してもらえるなんて、嬉しいよね。」と笑顔。
この大会後、R・マドリード(スペイン)に移籍することが決まっている守備の要シシーニョは
「これまでのトヨタカップよりもパワーアップしたこの大会は、自分をアピールする絶好のチャンス。勝利のために頑張りたい」
と、力強いコメント。

チームの得点源 FW [11] アモローゾは、92年〜93年にヴェルディに在籍。
「友達のカズさんに会いたい。今でも健在なのは素晴らしい」と12年ぶりの再会を楽しみにしていました。

サンパウロの初戦は15日、アルイテハド対アルアハリ、「アルアル」対決の勝者と対戦します。


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